投稿元:
レビューを見る
怪談よりの民話、伝承。
おばあちゃんから聞いた話の延長で起きたような里山の怪異譚。
蛇を苛めると恨まれる。私も信じてたし、この本でも蛇に土をかけて虐めた子供が大怪我した。
なのにうちの祖母は蛇に熱湯かけて殺したのに98歳。まだまだいきてる。
ちょっと怪談には物足りない。
投稿元:
レビューを見る
タイトルのごとく。里山にまつわる、色んな方のちょっとした不思議な思い出や体験話。怪談のような怖さはなく、しんみりとした懐かしい気持ちになる。本当は夢だったのかもしれないし、未知の真実があるのかもしれない。何事もはっきりとはさせられない、その曖昧さがよい。
投稿元:
レビューを見る
「土塊」のような存在は怖い。何気なくそこに存在しているものに、籠められた思いに気付いてしまったとき、その思いに恐怖が滲み出します。
能動的にこちらへ向けられているわけでないけど、誰かがこの思いのスイッチを踏むであろうこと。そして、その結果完成するであろう瞬間を静かに、ただし思いを途切れさすことなく待ち続ける執念。
そうだね、「土塊」に感じたものは執念だ。あれを仕掛けた存在が、どんな思いだったかはわからないけども、あれへの思いの執念です。
後半で語られるのは「土塊」への答えの一つ。
やはり、執念の怖さですよ。
投稿元:
レビューを見る
怪談ではなく、里山の生き物(虫、動物、魚)をめぐる不思議な話。
虫は苦手だけど、各話での風習や言い伝え、怪談めいた話から伺えるその地の民俗が、気づきを与えてくれる点は良かった。
会話を追想する際の書き方が独特で、だれがしゃべっているのかわかりにくいものもあった。3人の筆者のうち誰かなのだろう。
学問的に検証しているわけではないが、怖がらせることを目的に書かれたものではなく、あくまで「里山」をめぐる伝承や昔の話の体験談、伝承なのでカテゴリは民俗学にした。