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2012/4/25 Amazonより届く。
2021/7/9〜7/14
結婚相手を殺されて心に傷を負ったおちかは、叔父夫婦の元で暮らすことに。叔父は黒白の間で、様々な人の話を聴くことをおちかに課す。次々と訪れる人の話を聴くうちにおちかの心に変化が生まれる。
宮部さん得意の怪しもの。このあと連綿と続く、三島屋シリーズの第1作。9年も積んでしまっていたが、このあとのシリーズも楽しみである。
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さて、世にも怪奇な物語をひょんなことから17歳のおちかが聴き取る事に相成りました。とは言え、まだこの書物で五話でございます、これからまだまだ続くというこの話、そもそも何故おちかが怪奇話を聴くやうになったかといへば、おちか自身がとっても恐く、おそろしく目に遭ひ、或いは、恐く、おそろしい事をしたからでございます。ショックを受けて心を閉ざしがちになった姪を江戸に引き取り、元気つけようとして、主人の三島屋伊兵衛がショック療法で始めたモノなのでございます、処が、怪奇は、一回話を聴くだけでは収まらず、なかなか大変なことになって参ります、詳しくは読んで頂くとして、一方、おりくは何故か、元気になって行くのでございます。
このお話の作者の意図を、解説で縄田一男うじが、見事に書いていらっしゃいます。それを書き写して、私の簡単な話の紹介に変えさせて頂きたく存じます。
戦後の高度成長期からバブル期にかけて、来世に地獄も極楽も無いと割り切ってしまった時点で、物質的豊かさに溺れ、現世に極楽を見いだすべく奔走に奔走を重ね、かえって地獄を作り出してしまった日本人そのものの姿ではないか。
また書きての側からいえば、戦前はお金は無くても心があった時代であり、戦後は心は無くてもお金があった時代。そして平成の今は、心もお金もなくなった時代。宮部みゆきは、その乱離骨灰と化した日本の荒野に、人間のあるべき姿を取り戻すべく、物語を書き続けているのではあるまいか。(489p)
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詳しくは此方に。(↓記事中下段)
http://rene-tennis.blog.so-net.ne.jp/2017-02-20
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宮部さんの時代小説は素晴らしい
ぞくっとする話の連続です
あっという間に読み終えました。
最後の展開は蛇足な気もします
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姉と弟の話が艶っぽくて好みでした。禁忌に弱いのかな、私は。
ラストはそれまでの話の中の人物たち総集合で大団円にむかいますが、個人的にはいまひとつ乗り切れず。
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不幸なことのあった娘さんがいろんな人の不思議な話を聞いて成長していきます。それぞれの話が少しずつ繋がっていきます。時代ものの話ですが読みやすいです。
宮部みゆきさんの本はハズレが少なめなので安心して読めますね。今回も良かったです。
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感想はブログでどうぞ
http://takotakora.at.webry.info/201205/article_4.html
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「あんじゅう」を先読み(連載読み)してたもんで、おちかさんの謎がもやっとしてたけど、ようやく「すっきり!」。百物語というより耳袋系なのが宮部さんらしいと思う。人の話を聞くことで、人に話を語ることで、何かが動き始める。当たり前っちゃ当たり前なんだけど、らしく見せるあたりが宮部節。なのかな?
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やさしい心、人を思いやる心が人をすくうんですね。シリーズ化され、百話になったら凄いですが、楽しみです。
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とっても不思議な話
怖そうで怖くないと思いきや怖い
みたいな感じ
個人的に宮部みゆきの時代ものは好きである
ハートフルな一面もよい
続編もきっと読む
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宮部節はしっかりと(^-^)v。
安心して読めた。
宮部みゆきの主要キャラって、ほんとのホントに、皆、あったか~い人達なので、必ず心の温まる場面があるのが嬉しい。
三島屋の面々の、続編での活躍に、期待。
“家守”は、今後も敵として関わってくるのだろうな。
★4つの、8ポイント。
2012.05.10.了。
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自分を取り巻く世の中や心の中の大きな小さな闇を見据え、
ひも解き、理解して、少しずつ進んで行こうとする娘の百物語。
家に関わる商人の存在はさて?
という感じで、ファンタジーだよなあ、なんて。
霊験シリーズの方に近しいんだろうけど、
そちらはもう出なさそうなので、残念。
でも、面白く読みました。
あんじゅうも早く文庫にならないかなあ。
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宮部みゆきさんのライフワークとして現在も続く時代小説シリーズ。心に傷を負ったおちかが、ある屋敷に引き取られ江戸の町で暮らす様々な人の話を聞く。百物語の様相で進む物語は思わぬ怪異を招く。凄い、、なんて面白いもながたりがこんなにも押し寄せてくるなんて…稀代のストーリーテラーとして名高い宮部みゆき作品の中でも高水準だ。
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ちょい前旅行中に読んでいた本。不幸な目に遭ったおちかが羽振りの良い叔父の商家に女中として住みこむことに。ところが叔父が突然、「この世の不思議な話を集める」と言いだして、その聞き役におちかを指名。宮部版百物語って感じですかねー。おちかはそのうち、自分の身に起きたことを振り返り、自分を取り戻していく…って感じ。ラストはこれまで聞いてきたお話に出てくる者たちがおちかに加勢して、最大の敵に打ち勝ち大団円。結局のところ、一番怖いのは「忘れられてしまう」ということが言いたかったのかな。
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登場人物の心情や背景が丁寧に描かれていて、面白く読むことができた。もうちょっとぞくぞくさせてくれてもよかったかなー。