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高知東生さんの講演会を拝聴してから依存症に関心をもち、その流れでこの本にたどりつきました。
モノ・ヒト・コト、それぞれに対しての依存症の内容と回復へのアプローチについて把握できました。
症状に深掘りするならまた別の本や媒体にあたる必要はあるかと思いますが、自分のように「そもそも依存症ってどこからの話?どういうタイプがあるの?」といった初歩的な知識を得たい場合には、これくらいのボリューム感と内容がちょうどよかったです。
家族が依存症患者に対して毅然とした態度を(治療のために)とり続けるには、よっぽどの忍耐力がないと心身をものすごいスピードで摩耗しそうで怖さをおぼえました。
あと、相手を主語にせず、自分を主語にして話すことを心がけるのは、依存症云々抜きに普段の人間関係でも大切と思いました。
相手を主語にしてネガティブなことを言ってカドがたつのは、病気のあるなし関係なく当たり前なことだけどついついやっちゃいそう…気をつけなければ。