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紙の本
暴走したテレポート能力の後始末、から始まる物語
2020/07/09 10:58
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投稿者:ぎわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝食を終えて部屋に戻ったら湧いていた、アザラシや信号機や眠れる少女。混乱する佐久の前で少女は目を覚ますと、一つ一つの品を手品のように消していき「お邪魔しました」と恐縮して消えていく。ついでに佐久の携帯もなくなっていた。
その少女が同じ高校に通い同じマンションの二階上に住んでいると知った佐久は、携帯のこともあって彼女に接触。そこから、佐久と稔(みのり)の物語が動き出す。
稔はテレポート能力の持ち主である。そして佐久も、かなり特殊な能力を持っている。しかし二人は完全犯罪を企むでもなく、異能バトルや大冒険をするでもなく、すごく地道に、損害回復のため能力を使っていく。とことん善良な二人。
最初はそのギャップを面白いと思って読み進めるうち、やがて二人が過去に受けた傷が見えてくる。人に迷惑をかけたという事実が稔に与えている影響の大きさ。佐久の苦しみも稔への対応や日々の暮らしから仄見えて。(そんな経験がなくとも、きっと二人は善人だったんだろうなとも伝わってくるけれど)
やがて経験するつまずき。転んでまた傷ついて、でも立ち上がって……最終的には後味の良い、少年少女の青春恋愛ストーリーに仕上がっていた。
映像化が似合う作品に思える。実写よりもアニメの方が適切か。
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