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"「あの人はね 私を送ってくれるんだって
境を越えて 遠くの彼方の岸辺まで!
私 ずっとね とおーくに行きたかったの!
それが私の願い事…」
「遠く…どうして?」
「さあ?忘れちゃった♡」"[p.120]
まさかの展開で心臓に悪い。
葵ちゃん、葵ちゃん…………。
6番のせいで本来の記憶や人格を失っている。でも台詞を正とみるなら、失いつつも根底にあった願望に間違いはなく、遠いところに行きたかった。遠いところを彼岸、怪異側と捉えるなら、葵ちゃんは怪異と出会いたかった……。
噂を集めるのは怪異に惹かれていたからかなぁ、とか
ミサキ階段の噂を知ってたのに階段に行ったんだよなぁ、とか
そんな願望があったのに結局は親友の寧々ちゃんが怪異に行き当たったり、幼馴染の茜くんが怪異に行き当たってるんだよなぁ、とか……。
ただこの6番の話をやるまえに試験回があったことに救いを見出したくて、願望はほんとう小さな小さなものだったとか、葵ちゃんは結局のところ本当に凡な女の子だったとか、そういう展開で救ってほしいな……。でもカンナギ様って6番に呼ばれてるんだよな……な……。
……しかしこうなると檸檬くんもなんかあるんじゃ?と思ったり思わなかったり。