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歴史的事実を追うという意味ではこれ以上ないくらいしっかりまとまっている。
それについて既に知っている人にとっても、しっかり整理する機会になる。
国連の濫用という概念は端的に現状が示せていると思う。
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テレビ局・国連・大学に身を置きつつ一貫して内戦後の「平和構築」にかかわってきた著者が現場からレポート。戦争克服の可能性を探る
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勉強会で使用。
内戦に対する和平に向け、周辺国や、国連の役割をベースとなる理論に基づき、多くの事例を元にまとめたもの。
著者ならではの経験と人脈を活かし、様々な和平事例をあげながらも帰結は著者の1次情報やインタビューに基づいた話でまとめており、分かりやすく、歴史的出来事ではなく実際にあった出来事として結びつけやすい。
ただ新書だからか簡潔にまとまりすぎており、論が雑に見えてしまう部分もちらほら。
特に日本の役割として"平和国家"だからこその第三者的役割や、経済大国としての支援を掲げていた点は論が古く感じた。
経済支援に特化せざるを得ない日本の現実や、
日本が誰によっていつ、なぜ平和国家になったのかなど
支援する立場としての日本の在り方に批判的に言及する部分があってもよかったのではないか。
また、PKOの権力拡大の是非なども検討したいポイントであった。