紙の本
都民の日常を描く
2020/03/15 09:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まっしゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
綾瀬・五反野界隈の住宅街を舞台にした人と人が織りなす日々の日常の延長線上の闇と犯罪を描ききっている。それらの物語を鮮やかに彩るのは前作からの引き続きで、署で活躍するおなじみの面々である。奇をてらったストーリーではないのにぐいぐい引き込まれる感覚は「撃てない警官」シリーズの醍醐味であると思う。自作にも期待したいところ。
投稿元:
レビューを見る
小幡弘海巡査部長は、二年前に忽然と姿を消した。生活安全課に異動した矢先のことだ。綾瀬署に所属する、柴崎令司警務課長代理、上河内博人警部、高野朋美巡査の三人は、小幡についての捜査を始める。ひき逃げ。老女の不審死。女子高生絞殺。足と頭脳で難事件を解決しながら、三人は底知れぬ謎へと迫ってゆく。警視庁が放棄した失踪事件に果てはあるのか。
投稿元:
レビューを見る
小幡弘海巡査部長は、二年前に忽然と姿を消した。生活安全課に異動した矢先のことだ。綾瀬署に所属する、柴崎令司警務課長代理、上河内博人警部、高野朋美巡査の三人は、小幡についての捜査を始める。ひき逃げ。老女の不審死。女子高生絞殺。足と頭脳で難事件を解決しながら、三人は底知れぬ謎へと迫ってゆく。警視庁が放棄した失踪事件に果てはあるのか。
展開がおもしろかったのだが、この着地はないんじゃないのかと思う。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第6弾。
キャラクターもおなじみになってきた。
今作は上河内が際立つ。
短編集のようにも読めるが、
「警官の失踪」というひとつの大きな謎が
全編を貫く。
派手さはない警察小説だが、
ラストに向かうにしたがって、スピード感が増していく。
投稿元:
レビューを見る
2年前に失踪した刑事小畑の行方を軸にした連作小説集。主人公芝崎警部がひき逃げ、施設での老女の不審死、女子高生絞殺、女性身投げ事件を追う…。騒ぎの一つ一つの短編も読み応えあり。地味だが(逆に地味に)これだけ読ませる正統派警察小説は珍しい。
投稿元:
レビューを見る
シリーズものとは知らずに読了。
この作品単独でも問題なく読める。ただし主人公の印象がとにかく薄い。通して読めばまた違ってくるのかもしれないが、さかのぼって読もうとまでは思わなかった。
投稿元:
レビューを見る
「消えた警官」の感想
撃てない警官シリーズの何作か目
撃てない警官はTVドラマ化もされている。
主人公の柴崎令司は警視庁のエリートだったが部下の自殺で綾瀬署に左遷され警務課課長代理に任じられた。
そこでの警察管理職の悲喜交交のエピソード集的な小説だったが、だんだん色々な事件に巻き込まれて、最近では捜査官として駆り出される感じになってきている。
本作は、
①交通事故
②老人介護施設での焼死
③タクシー会社と交通課の闇
④女子高生強盗殺人事件
どの事件でも3年前に起きた警官失踪事件が触れられる。
それぞれの事件とこの警官失踪事件に何らかの関連性があると段々解き明かされることになる。
⑤消えた警官
失踪した警官の成れの果てには大きな事件が待っていた。
解決したような、まだまだ広がりを見せる様な、そんなところで終わっている。
どの事件にもいかにもありそうな、また類似した事件を思い出したりして、リアリティを感じる。
作者が日頃から実際の事件と推移や手口なんかを収集していることを窺わせる。
安定感のある配置と既知のキャラで楽しめるけど、ちょっとマンネリ感も。
そろそろ次の展開が欲しいところ。
そんなこともあって、綾瀬署へ左遷されたきっかけになった元上司がチラホラ出没しているのかな。
まだまだ目が離せないシリーズ。
以下Amazonより---------
小幡弘海巡査部長は、二年前に忽然と姿を消した。
生活安全課に異動した矢先のことだ。
綾瀬署に所属する、柴崎令司警務課長代理、上河内博人警部、高野朋美巡査の三人は、小幡についての捜査を始める。
ひき逃げ。老女の不審死。女子高生絞殺。足と頭脳で難事件を解決しながら、三人は底知れぬ謎へと迫ってゆく。
警視庁が放棄した失踪事件に果てはあるのか。
あなたの胸を貫く本格警察小説。
投稿元:
レビューを見る
隠蔽捜査との重なりを感じる面はある。むろん世界観は全く異なるが。本務をこなしながら捜査にも参加することも全く違う。けれど、組織というものの捉え方がね。
投稿元:
レビューを見る
柴崎警部シリーズ6作目。本作も連作短編5編による体裁だが、巻頭の作品から最後の作品における夫々の事件に関連があり、一つの長編として読める作品に仕上がっている。文庫書き下ろしならでは。
柴崎&上河内の代理の名コンビがすっかりと出来上がり、そこに、着実に刑事として成長しつつある高野巡査が加わり事件解決へと導く。組織意識の強い警察で部署の違う3人が頻繁に行動をともにできるのか?というリアリティさには疑問をもってしまうが、まあそこはフィクションなので。その代わり、キャラの書き分けはもとより、やけにこだわる登場人物の衣装の描写、足立区をはじめ事件現場の道路状況、詳細な現場風景、柴崎の本業である署内
の雑務等が細かさが、作品に重みを持たせてくれているのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
プロットはまずます及第点だが、登場人物の造形や描写が今一つで魅力に乏しく、しかも人物が錯綜していて非常にわかりにくい。つまりとても読みにくい小説。もう少し整理して書いてほしい。