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『君の膵臓をたべたい』著者が放つ、青春小説!人に不用意に近づきすぎないことを信条にしていた大学一年の春、僕は秋好寿乃に出会った。傷つくことの痛みと青春の残酷さを描ききった住野よるの代表作。(e-honより)
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今まで味わった事のない不思議な本だった。
最初から楓が感じることに少しだけ違和感を感じながら読み進める。だからと言って、退屈な訳でもなく、イライラする訳でもなくスラスラと進む。
後半は違和感どころか、楓が心配で仕方ない。
楓に「そうじゃないよ!」って教えてあげたい。
楓は昔の自分のことを青くて痛くて脆いって言っていたけど、大学4年生の楓も変わらずにこんなにも青くて痛くて脆い。
そんなことを思ってしまう私は青春という場所から遠く離れた場所までやってきたのだなと気付かされた。
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主人公が若いなぁと思うところも含めて青くて痛くて脆いんだなと思った。間に合わせに使うとかそういうの考えたことなかったけど当たり前だし、人って誰かと一緒にじゃないと生きていけないからな。でも、誰かの傷を理解するのは生きる上で大事なことだとは思う。それは最近強く実感したこと。人を傷つけていい権利は誰にもないけど、手遅れになって傷つけざるをえない状況もある。そうならない為にも人の傷を理解して、事前に思考することが大事。川原さんみたいな真っ直ぐで正直な人は好きだな。
好きな言葉
人のテリトリーに土足で上がり込むタイプだと思ってたけど、一応靴を脱ぐことはできるらしい。
ちゃんとしなきゃって思ってるのかもしれないけど、人って誰でもなんでもない。
いいんすよ、駄目な部分を補うのは誰かに任せれば
誰しもが誰かを必要なものとして間に合わせに使う
人が成長するのって弱い自分を認めてそこから一歩を踏み出す時をいう。
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誰しもが「間に合わせの存在だ」と悲観してみると、確かにそうかもしれないとも思う。
一方で、誰しもが隙間を埋めるために「必要とされている」と捉えることも、また確かにそうだなと思わせる。
同じ事実を違う角度から見てとると、異なる表現になる。
そこに人格や感情が、どうしても入ってくる。
若すぎたあの頃の自分の過ちを回顧するのにもってこいな作品かなあ。
自分勝手、自己保身、自己顕示欲、脆くて、危なげで…。
その辺の描写は、よかったかな。
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なるほど 繊細さんなのだな でもそういう思いをしたこともあったかもな。傷ついたり 間違ってることを正そうとその想いに自分自身を追い詰めたり
でも主人公が何年かして 少し俯瞰することができたなら 素敵な人になるんじゃないかな
そうならいいなと思った
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理想 自分のなりたいもの 実現化
大学生活をまじめに送るにはとても大きな目標だけど、4年間という短そうで長い時間を全て費やすと秋吉のように形にしていける…方向はともかく
でも、自分からは動かない、やりたいことがはっきりしない、そういう人間にはなんとなくやっと終わる大学生活になってしまう
別れ道…
でも、終わる間際にそれぞれが来た道が本当に理想だったのか考える
きっかけはともかく、方向はともかく、考えて、修正しようと努力する
内容はともかく、その努力や気付きはたぶん、無駄にはならない
人を傷つけることになってしまったとしても、これからの長い人生において、「今」がそのときだったのだと思う
勉強だけでない、本当に大切なことを経験できる学生生活はなにより尊いなぁと思う
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初めて読んだ住野よる作品。ヒロ=秋好とわかったときは驚いた。最後の最後は感動したかな。でもやっぱりミステリー好きなので、もう少しハラハラドキドキがあるのが好きだなぁ
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途中つまらなくなって、何度止めようかと思ってしまった。
学生時代、私も裏切られたこともあったなぁ
人を傷つけてるのが分からない連中もいるよなぁ。
地味に大人しく学生生活を送ろうと思ってたが派手なグループの子達のおかげて学校楽しいって思えた!
ヒロが秋好だったのには、ビックリ!
映画も観ないで終わりそうだな。
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主人公が無意識に自分中心に物事を考え、相手を慮ることが出来ない青さは、誰しもが生きている上で経験したことのあるであろうものであり、読んでいるこちら側も自分の青い部分を見ているような気持ちになった。
主人公の痛さは、他人の青い、痛い部分を内心で無意識に馬鹿にして、自分を棚に上げ続けていたところだと感じた。つまり、彼はずっと自分の青くさい、痛い本音を隠し続けて、問題の原因を全て他人にあると信じ込んでいた。そこが彼の青さ、そして痛さだと思う。
本当に題名通りの、あの三つの言葉がぴったりな内容だった。もの凄く人間的で、続きはどうなるのだろうと考えながら読むのも面白い作品だった。
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大学4年間の話。理想のなりたい自分を目指して、2人で作ったサークル『 モアイ』を中心に話が展開していく。
序盤〜中盤の切り口が斬新で、終盤で一気に駆け抜けていく感じだった。
サークル規模が大きくなるにつれ、自身の信条や理念がぶれ、関係性が崩れる。しかし、自分の居場所を新たに求めることで、そのサークルを壊す。
やってしまった事の後悔やその後の生き方、自身の信条が変わり誠実に生きていこうと心が動く物語。
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あまり読まないジャンルの小説だったが面白いと思った。
想像してた簡単な結末ではなかったし、最後までどういう結末に持っていくのかが読めなくて最後はついつい後もう少し、後もう少しという感じで読み終えてしまった。
人間関係や自分に向き合う姿をきれいに描いていて、住野よるらしい題名の意味が読んで初めてわかるという感じがあった。
本自体も読みやすく、頭にスッと入っていくテンポがあってすごく良かった。
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『全員がいっせいに銃を下ろすような理由があれば明日、戦争が終わる』
人っていつか死んじゃうし、いつ死ぬか分からないし。少しでも意志をのこさなくちゃね。
楓の行きづらさが時々私と重なって泣きそうになりました。私も相手のせいにして自分を守っているだけなのかもしれない、と少し思いました。
私はよく間に合わせに使われているなと勘づいて苦しくなっていたけど、私だって人を間に合わせに使うし、誰だって人を間に合わせに使う。それに選ばれていることは幸せなのだと思うようにしようと思えた本でした。
人は変わってしまうし、それは仕方がない事だけどどうやって受け入れていくかということはとても大事なことだと思いました。
人間の残酷さを知れた本でした。
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映画話題なので原作読んでみた。
好きだった人に恋人ができたりするとまるでその人が変わってしまったかのように感じてしまうよね、、、
変わってしまったのはあなたのその人に対する捉え方(姿勢)なんです。
これがわかっていてもわかりたくないと思ってしまうのが青いってことなのかなぁ
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住野よるが苦手なことはわかっていたけど、
映画のCMをみて、原作本を購入。
やっぱり苦手だった。
終始ただただ痛い、いや、イタイやつの話だった。
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まさに「青くて痛くて脆い」僕の話。
他人と仲良くしない主義の田端。
大学で知り合った、誰も傷つけない美しい理想を語る秋好。
彼女を「痛い奴」と遠巻きに見ているはずだったのに、何故か仲良くなり一緒にサークルを作ることになる。
世界平和や理想を追い求めるサークル「モアイ」。
そこから数年、田端は就職活動をなんとか終わらせる。しかしあのモアイでの日々も秋好も今はいない…
そんな回想から始まる。
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あの頃のモアイを取り戻す。
そうやって行動を起こしている段階ではテンポ良く読み進められた。
仲間の菫介と仲違いしたくらいから、徐々に田端の暴走が気になり始める…
田端がなんか好きになれず。モヤモヤ。
それにモアイが起こしたスキャンダルの真相もちょっとよく分からず。
なぜそうなった。
うーん…(^-^;
それにしても田端よ。
自分からはぶつかりに行かないくせに、相手にされなくなったからって拗ねてるだけじゃない。あんたが一番痛いやつでは?
秋好に対する気持ちもハッキリしないし。
物語のラストはそのことに気づき、希望が持てそうな終わり方で良かった。
登場人物のなかではヤンキー女子の川原さんが一番好き。
【弱い自分をちゃんと認めて成長っていう気がする。だからちょおっとずつでも、怖いけど、っていうけど、っていうのの先に行けるようにしたいんだよね】