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SF。短編集。シリーズ3作目。
いつも通り、すべての作品が好き。
「最後のハネムーン」「ドーム」「賭事師」が特に好き。
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2020年10月8日読了。短編に定評のあるSF作家フレドリック・ブラウンの作品を新たに編纂した短編集の第3弾。私が未読の、面白いSF作家ってまだまだ世界にはたくさんいるものだ…。東西冷戦時代を背景とした、地球の滅亡・信用できない隣人や政治家・異星の襲撃により団結する地球人、などのテーマの短編はどれも設定~展開の語り口の滑らかさ・ユーモア漂うやり取り・オチの意外性と3拍子揃っていてどれも面白い。ディックの長編に似ている『処刑人』の雰囲気や、「心を読まれる」絶体絶命の窮地で打開策を目指す『賭博師』などの作品は特に楽しめた。1、2も読んでみたい。
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割とシリアスとか、サスペンス物が多い感じ。多くの作品の共作相手のマック・レナルズの作品も読みたくなった。
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巨匠フレドリック・ブラウンの短編全集、第3巻(全4巻)。
前巻に引き続き良質な短編SFが揃っており、「星ねずみ」の続編や、ブラウンのアイロニーが光る「未来世界から来た男」や「ドーム」など、全体的に楽しめたとは思うが、特別グッとくるような作品は見つからず、ちょっぴり残念。
「未来世界から来た男」が、創元SF文庫の第1弾のタイトルだったとは初めて知った。創元SF文庫の記念すべき1冊目がブラウンの作品集だったとは。
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初めて買った文庫本がフレドリックブラウン
でした。子供の私に、良く見つけたねと、褒めてあげたいです。
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目次
・存在の檻
・命令遵守
・フラウンズリー・フロルゲルズ
・最後の火星人
・地獄のハネムーン
・星ねずみ再び
・六本脚の催眠術師
・未来世界から来た男
・選ばれた男
・入れ替わり
・武器
・漫画家
・ドーム
・スポンサーからひとこと
・賭事師(かけごとし)
・処刑人
初期の頃の切れ味鋭いショートショートが少なくなって、淋しい。
その中では『六本脚の催眠術師』が、にやりと笑える面白さ。
ここにきて本邦初訳の作品が結構あるのは、日本での人気に陰りが出てきたってことなのでしょうか。
『未来世界から来た男』は、創元SF文庫の表題作にもなったけれど、今はもう受け入れられないかもしれないなあ。
1950年代に書かれた作品は、第二次世界大戦後の世界観で、公民権運動の前の世界観。
作者が偏見を持っているというのではないけれど、人種差別が当たり前だったころの作品は、いくらひねりの聞いたプロットとはいえ、今はもう無理だろう。
そして、冷戦真っ只中の時代に書かれたこれらの作品を立て続けに読むと、いかに当時の人たちが、冷戦さえなくなれば世界は平和になると思っていたかがわかる。
宇宙人や未来人が来ては、地球をひとつにまとめようとする話が多い。
だけど結局、冷戦は一触即発の事態だったとはいえ、結局世界中を巻き込む前に踏みとどまることができていたけれど、今はそれこそ、世界中を巻き込みかけている状態だからなあ。
冷戦こそが一線を踏み越えないためのブレーキだったようにも思えてくる。
いま、「スポンサーからひとこと」あったら、どうだろう?
私はそこまで楽観的になれないなあ。