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棋士が将棋というものをどう考えるかがなんとなく分かる本
AIがいくら強くなっても将棋は人と人の戦いなのかなと思う
テニスをロボットがやっていくら強くなっても面白くないように人と人がやるから見ていて面白いと思う
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両天才が相まみえたが
謙遜もあり、遠慮もあり
ずばずばと書くジャーナリストにインタビューや調査をしてもらったほうが面白くなると思う
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読了。最近引退した加藤一二三九段と渡辺明二冠の共著というか、それぞれが書きたいこと書いた部分と、対談が収録されている。同じく中学生でプロになった棋士堂dしでも考え方は全然違うということがわかる。加藤九段の方が、より所謂天才のイメージに近い。渡辺二冠の方は真面目であまり面白いことは書いていないが、今のプロ棋士たちの研究の仕方とか様子がわかってよかった。
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AI思考とアナログ思考はどちらが強いか? 2人の最強棋士が初めて伝授する「天才の考え方」を公開します!!
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加藤一二三さんと渡辺明さんが、それぞれの将棋観や昨今の将棋界のトレンドを語る内容。
ひふみんは引退した今も将棋に対する並々ならぬ愛情や情熱、誇りが文章から溢れだしている。将棋の奥深さや魅力を感じる。
渡辺明さんは文章に無駄がなくて、誰にでも分かりやすく言語化している。こちらは冷静に将棋を研究して向き合っているタイプなんだなと。
藤井聡太さんを含めいろんなタイプの天才が将棋界の物語を作ってきたことがわかりとても楽しかった。
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藤井聡太はあまり出てこない。渡辺明と加藤一二三の考え方と対談。将棋は今は研究が重要であり、AIと練った知らない戦法をぶつけられると厳しいが、加藤の時代は事前研究がさほど重要ではなく、その場の勢い(?)も重要だった。
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有名人二人の発言であり、ある程度知っていることが多く、新鮮味は少なかった。
渡辺明が加藤一二三に敬意を抱いていることだけは良く伝わった。確かに老いてなお集中力や価値への執念や研究する力を持ち続けたのは大したもの。
渡辺明が、タイトルを持ち続ける記録に大きな執念を持っていることも重要。目標を持つことの重要さを教えてくれる。
子供が本気で打ち込めるジャンルを見つけてあげる。そうすることで期待値を大きくできる。
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加藤一二三と渡辺明のインタビュー、対談。
どちらもデビューが中学生の天才棋士。
インタビューも個性がでていて面白い。
渡辺明は論理的に分析している。
加藤一二三は達観した哲学者のよう。
インタビューの言葉に垣間見れる、厳しい世界。
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一四歳でプロになるような人間は、初段、二段、三段と進んでいく間には一手を指すのに三分以上考えるようなことはまずない。プロになるだけの資質があるならそれができる。逆にいえば、子どもの頃から一手一手、長く考えているようでは、プロにはなれないということだ。
(加藤一二三)
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プロ棋士になれるような子は、将棋を覚えた直後からその片鱗を見せるものだ。その次の段階で問われるのが「本気で打ち込むことができるか」ということだ。
プロになったすべての棋士に共通しているのは、子どもの頃から「尋常ではないほど、のめり込める熱意を持っている」という点である。
(渡辺明)
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4日くらいで読了。
読みやすくてささっと読めた。
最初に渡辺明氏(当時三冠)の談話、続いて加藤一二三氏の談話があり、それに続いて2人の対談が収録されている。
そのあと、再び渡辺氏の談話、加藤氏の談話が収録されている。
2人とも将棋界のトップ棋士同士ということで、将棋の話を中心に人生論的な話についても語っていて面白かった。
他の棋士たちについても2人は取り上げていて、藤井聡太氏(当時七段)を始め、羽生善治9段らのエピソードも加えられている。
タイトルに「天才の考え方」とあるように、「天才」についてもたくさん語られている。
往年の天才棋士たち(大山康晴氏や升田幸三氏、中原誠氏ら)のエピソードもあり、その人たちと戦った加藤一二三氏のたくさんのエピソードが面白い。
「ひふみんアイ」も、中原氏との対戦であった。
また、7時間の長考の話も出てくる。
他にも、神谷広志氏(当時八段)と、ストーブの位置や将棋盤の位置でやりとりをしたエピソードも面白い。
最近のAIによる将棋研究のあり方についても語られていて興味深かった。
渡辺氏の話からは、このAIによる恩恵と同時に、それに対する立ち位置についての考え方が印象的だった。
天才の2人から、天才がどのように考えているのかをフランクに知ることができた。
将棋のことをそれ程詳しく知らなくても楽しめる本だった。
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羽生九段の「ヒューマン」という番組の録画を見ました。「藤井さんに学ぶ」という言葉がとても印象的でした。「学ぶ」という言葉、羽生さんは、かつてどんな棋士にも使ったことがない。そして、多くの棋士が「藤井くん」と呼ぶ世界で、「藤井さん」。益々、惚れてしまいます。加藤一二三&渡辺明「天才の考え方 藤井聡太とは何者か?」、2020.4発行。加藤一二三、1940年生まれ、猫好き、62歳までA級に在籍、77歳でやむなく引退、愛称ひふみん。渡辺明、1984年生まれ、漫画、ぬいぐるみ、競馬好き、虫嫌い、奥様は漫画家。楽しく、読了しました。ひふみんの自画自賛も嫌味がなくて楽しめます。渡辺明も以前は、羽生のおじさんなどと失礼な言動もありましたが、随分謙虚にw。「天才は過去も未来も気にしない」、天才は猫と一緒と思いました(^-^) 昭和は、升田・大山、平成は羽生、令和は・・・。
大山康晴から「大天才」と言われた加藤一二三&アナログとAIの双方のいい部分を吸収している渡辺明「天才の考え方」、2020.4発行。<加藤一二三>①七時間かけて一手を見つけた ②A級からB級1組に5回落ちて5回A級に戻る ③60歳でA級に在籍 ④藤井聡太四段のデビュー戦で対局 ⑤藤井聡太七段の連勝記録が途切れた時、ツイッターでメッセージを「人生も、将棋も、勝負は常に負けた地点から始まる」<渡辺明>20歳で竜王、以来ずっとタイトルを保持。藤井六冠に名人位を奪取され、無冠に。
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2022/02/16
加藤一二三はまるで、哲学者のように
考えが達観しておりました。
以下は自分に刺さった点
・本番という考え方は存在しない
→棋士は、いつでも真剣勝負
戦国時代の武士と同じ感性を感じました。
負ける=死
そんな世界で勝ち続けていく精神
・研究した分だけ「結果」として
返ってくるとは限らない
→準備するのは当たり前
自分が可能な準備して負けたら、それは仕方ない
・「熱意」は才能
→才能×熱意 でプロの道を初めて目指せる
島田紳助の努力×才能の話を思い出しました。
才能があり人は熱意があってより深い道へいける
・自分の性格をどれくらい長所として発揮できるか
→自分の持ってるものを"活かす"こと
それが勝負において勝ちに近づく
・「信念」を持って戦え
→ただ戦うな、マナー無くして戦うな
人と接する者として、「信念」を持て
・相手側の気持ちを考える
→勝負事では、相手からの場面・心理を考えることで、自分の攻めどきを見つけられる。
焦らず、あきらめず、勝ち筋を探す
直感は大切ですが、加藤一二三は7時間の長考の末逆転の一手を見つけました。勝負事において、勝ち筋を諦めずに探すこと、これを念頭におきたいと思います。
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生まれ変わっても棋士になりたいか。
尊敬する棋士二人の生き方、ポリシー、人柄に触れることができた一冊。
棋士に共通点はあるのか、算命学で調べてみたくてたまらない。やろう。
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実は、週刊東洋経済の下記紹介記事を読んで読みたくなった本。
「激戦ノンフィクション 天才の考え方 藤井聡太とは何者か?
常人には理解しがたい?天才棋士達の思考を覗く
HONZメルマガ編集長 栗下直也」
週刊東洋経済 2020.5.30
自分にとっては、期待していたほどの面白さはなかったが、
棋士の世界にも世代があるということや、Aiがどんどん入り込んできている事など、我々が会社で普通に直面しているような事が将棋界にも起きているんだなあと思った。