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沖縄出身、昇進も望まない私自信と重ね合わせたとき、『そうかもしれない』『それは違うのでは?』と、いろんな側面から考えさせれた本だった。
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沖縄生まれ沖縄育ちの琉球大学生です。
本書に書かれている内容については共感できることだらけでした。
特に本書の核心である、
「沖縄社会が貧困なのは、貧困であることに経済合理性が存在するからだ。」という一文も腑に落ちた。
また、後半に書かれていた、2010年代頃から沖縄の若者で増える「沖縄嫌い」とSNSの普及時期のリンクにも鳥肌が立った。
私自身、「まーめー」と呼ばれないようにサジ加減しながら、それでも地元の国立大学には行けるぐらいの勉強をしてきたという過去を持ちます。
そんな学生生活の中で1番楽しかった、と思えるのは高校3年生の時でした。これまでの12年間の学生生活の中で初めて勉強をやっても良いという「世論」になったからです。
ここで書かれた沖縄の社会、、心の底から変わって欲しい。変えたい。とそう思います。
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ナイチャーだからこそ見えた沖縄の閉鎖的な社会。それは沖縄に限らず日本社会の典型だろう。鋭い指摘は一読の価値あり。
沖縄県の多くの悲しい数値、貧困であったり自殺率の高さだったり。47都道府県の中でも低い数値が並ぶ。沖縄人でない筆者、沖縄に暮らして原因に気づく。
決して合理的とは言えない行動。ムラ社会、同調圧力など。本土からの新規参入を拒む消費者。しかし良く考えると、欧米から見たら日本や韓国も同じようにも思える。
なかなか炯眼の多い本書ではあるが、解決策的な部分筆者の方向性はちょっと理解に苦しむ。せっかくの鋭い分析が筆者の提唱する「愛の経営」の濃い味にかすんでしまう。前半と後半で分裂した内容の一冊であった。
あくまで沖縄県民の思考についての指摘としては素晴らしいが全体としては不完全な一冊に思えました。
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沖縄の経済から子どもの貧困まで、著者が体験して、経験して、感じた事が語られていた。思わず一気に読んでしまった。
私自身、いつも思って感じている事が同じであった事に、著者に会いに行きたくなってしまった。課題とする事や、問題に対する考え…我が事として物事を捉えること、他人事にしない事。
とかくこの世は生きにくい
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賃金が安く、同調圧力の強い社会
会社も国の支援に甘んじて、改善しようとしない体制。
同調圧力からくる自尊心の低下の貧困の連鎖の原因
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面白かった。沖縄県の事だと思っていたが自分達にも当てはまるなぁ〜って思ったら世界から見た日本だって言うオチ。人の関心に関心を持つって言うのは今後の子育てや人間関係に活かせるなぁって思いました。
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あまり鵜呑みにしてほしくない。
私の立場は沖縄生まれのナイチャー。
産まれてすぐ内地に来ているので沖縄文化には染まっていない。
親戚付き合いがあり、頻繁に遊びにいくレベル。
その自分から見たこの本の感想は・・・・
100%信じないでほしい。
あくまでもナイチャー(作者の)目線でみた沖縄。
そうなんだ・・・と思うことも、納得する部分もかなり多いが、自分の親戚などをみると全く違う。
・ブランド品を好まず横並び
これに関して、私の親戚①であるウチナーは大のブランド好きである。
親戚②の両親は沖縄で1台も走っていない車をわざわざ内地まで買いにきた。
親戚③スポーツで誰よりも一番になりたいので頑張って一番になっている。
はっきりいってイメージはガメついです。
貸しをつくるといつまでもグダグダ言うし
「やってやったさ~」と恩着せがましい。
ただ、ナイチャー、ウチナー関係なくどこにでもそういう人はいる。
お金に無頓着とかありえないし、人より目立たず生きる、なんて考えてもいない。
そこらへんの人と同じように穏便に周りに合わせるのは沖縄もナイチャーも変わらない。
この本を読んだ結論は、沖縄は日本の縮図である。
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「変化に対応できる集団のみが生き残る」とは、ダーウィンが言ったとか言ってないとかで広く認識されている言葉だが、変化に対応しないことが生き残る術とされている沖縄社会の内状を見られる一冊。
しかし、そのような社会的・文化的傾向のリソースは、著者の実体験や知り合い、学生などの声を拾った定性的なものが多く、著者もいちいち「もちろん全員に当てはまらるとは限りませんが」とエクスキューズを重ねるので説得力に欠ける。左脳でなく右脳的に読み進める必要がある。
またこの問題の根源的解決を「人の関心に関心を注ぐ」こと、つまり愛だとまとめる結論には拍子抜けした。沖縄タイムス+プラスに加筆修正を加えた著書ということもあり、各論の強さ、全体の論の弱さ?曖昧さ?を感じたまま読了した。
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ミシュランのなんか賞を取った店のご自慢ディナーコースみたいな一冊。2020の個人的ベスト。有能な人が優れた手法で人生の多くを失ってまでの執念を持って結論を導き出した、あらゆる沖縄問題のバイブルになりうる一冊。社会問題系の本でありながら、暴露本に近い内容なので文春とかフライデーとかゴシップネタが大好きな女子大生が読んでも、本当にすっと内容が頭に入ってくる。
今後の具体的な策がないので結局何の解決にもならんなどと言う人いるのかもしれないけど、ここまで深く沖縄を掘り下げて問題の本質にスコップの先をカチンと当てた人が過去に1人でもいたのか?この本を世に出したことが社会の功績と言い切れる。是非ともなんか賞とって欲しいな。
・なんくるないさ〜で社会が回るのは、なんくるなくないことを絶対に許さない閉鎖的すぎる空気がそこにあるからってのは、鳥肌が立った。
・守られた経済ではお金の価値が低くなり、事業性よりも人間関係が、創造性よりも序列が、個性よりも協調性が経済合理的になる……うーん耳が痛い
・対症療法に反対する理由が存在しないことが最大の問題。麻酔みたいなもので根本の解決に至ることはない。むしろ体自体が痛みに無自覚になってしまう分、なおさらタチが悪い。
・目立つことを恐れて昇進を断ったり、真面目に仕事をしながら低賃金に甘んじたり、周りからどう思われるかを恐れて言うべき意見を控えたり、張り切る上司に無意識にサボタージュをしてみたり、派手だと思われそうな消費を控えたり、どんなに質が悪い物でも一言も文句を言わずに知り合いの店から買い続けたり、業界の序列を尊重して新規事業を控えたり、ここまで述べてきたすべての事例が、いずれも人を愛せない人の行動原理として説明できるように思われる(146項)
・人に対して関心を示すことと、人の関心に関心を示すことは全く異なる。人に対して関心を示すのは結局自分の関心ごとにすぎない。
まぁ沖縄に限らず農家もこうだわな。場所の移動に制限がかかって土地に縛られたらもうそうするしかない。限りなくマイナス方向の経済合理性。厳しい現実を突きつけられました。どうすりゃいいのかはわからん。けど見えないものにスポットライト当たっただけで大きな進歩でしょう。
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前半のデータからの検証から深化を期待したのだが、情緒的ないち原因に、すべての根源を見てしまうような結論には失望を覚えた。確かに沖縄、ひいては日本人の気質の問題点をのいち面を突いてはいる。しかし、アナリストや社会学者など、深く調査するうちに多くのデータや調査結果がバイアスの強化につながり、結局はサルのダーツ投げよりも予測精度が低い、という研究もあるように、まさにバイアス強化の思考過程のようにも思う。
「愛がある」という方法もあまりにも解釈の余地が広すぎて抽象的だし、ある飲み屋に平日は入り浸って県民性を探るという「調査」も、定点観測すぎて沖縄全体のフィールドワークとは違うように感じる。期待が大きかっただけに残念感が強い。ただ語られることの少なかった沖縄について新たな視点で考える機会の提供は意義が大きいと思う。
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期待はずれ
最初はオリオンビール買収など、沖縄県の補助金依存、基地リンクなど構造的な要因を指摘していたが、後半からは「県民性」やメンタル的なことに収斂していて疑問が拭えない。
また著者の個人的な印象や経験がエビデンスとなっている。失礼ながら学生の実態も筆者が勤務する大学のみで限定されていて、県内の他大学の学生全般とではかなり実態が異なるのではないか。
社会科学系からの分析だと思っていたが、基本的に印象論に終始していてがっかりした。
この本の内容が本土に拡散して誤った印象が広がらないことを望む。
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前半は、著者の経験をもとに、論じていてそこそこ説得力はある。ただ嫌なところばかりが強調され、読んでいて不快に感じるのも事実。
愛の力、自分を愛することができる
これが貧困を解決するものだというのにはなかなか説得力を持つことは難しい。言わんとしていることは分からなくはないが
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沖縄の人々の国民性など詳しく書かれていた。例えば、どのような場面であっても一人突出すると嫌われる、や食事や生活面での所要は身内や地元の店舗利用が最優先(例え不味い店でも)等幾つも具体例が挙げられており、なるほどと思いながら読んだが本土でもちょっと田舎に行けばそういうものではないだろうか。
結局のところ自尊心が低い、ということになるわけだが、ではなぜそうなっているのか歴史的背景はある筈だと思う。県民性とでもいうのかな。そのような県民性はどのようにして生まれ今に至ったのか、それが気になった。
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沖縄出身である私だからこそ、手にとり読ませて頂きました!沖縄問題がこんなにもあり、また沖縄特有の風潮や伝統などとても共感できる事がたくさんありました!そしてこの本を読み新たに考えさせられる事や変化していかないといけないと個人的に思いました!クラクションを鳴らせない沖縄人の今後を次世代はかえていく必要があり凄く大切な本だと感じました!
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宮古島での短期の生活を始める前に
購入した本書を別の地で読み終えた。
良くも悪くも田舎社会の沖縄は
日本全体の問題と変わらない。
周りの目を気にして所得を上げられずに
貧困に陥っているのなら
ベーシックインカムで一律に
上げていくしかないと思う。
人の関心に関心を持つことで
誰かの自尊心を高められるのなら
意識して日々を生きていきたい。