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”人ではないものたち”の不思議な世界が描かれていますが、どれも官能的で人間よりも艶かしくて・・・。実はこれを読んだのは2回目です。読み始めてすぐにそれと気がつきましたが、改めて読みましたww
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私と人にあらざる異形のものとの関係を書いた短編集。
不思議な情景。おとぎ話のようで,現実感がある。
大人向けの説話。
個人的には「鼹鼠」,「島崎」が良かった。
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川上さん好きです。時間がすごいゆっくり流れている短編集。すらすら読めて読了後も良い感じなんだけどあとで、ん?と思うところが多いかな。龍宮と島崎がいちばんすき。でも荒神は・・・あの女の人はわたしの生活範囲の中で想像する限りでは最高に不幸だと思うよ。
川上さんの話ってどことなく影がある話おおいんだけどこの短編集は特に濃かった。
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現実と非現実と
モラルと反モラル
ぜんぶごちゃごちゃになって
だけどどこかで調和しているかんじ。
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人と、人でないものたちの交わりを静かな筆致で描いた作品。海を故郷にもつ”異”なるものたちが、ほんのひとときすれちがったり、あるときは何代にもわたり血をわかつ様がいくつかの短編に分かれて描かれている。
生々しくてぞっとするところもあれば、ぼんやりとした描写に目を凝らしてしまう箇所も。この物語に登場するものにはすべて、人にも人でないものにも、固執や愛やそのほかの言葉で言い尽くせない絆がある。私は表題の「龍宮」よりも、「狐塚」が好きです。「龍宮」はこの物語で言えばとても海に近い感じ。逆に「狐塚」はどちらかというと「こちら側」に近くて読みやすかったです。
夏に読むのにとてもいい物語かも。すごく好き嫌い分かれそうですが。
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日常に、ごく自然に入り込んでくる不思議な世界。
生物の壁を、物理の壁を、そして時空の壁ですら、
あっさり越えて不思議な世界は姿を現す。
まさに龍宮。まさに陶酔。
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幻想譚、そう言い表すのが一番近いのかも。夢と現の境界があいまいで、あいまいだからこそあり得ない話も地に足が付く。人と人であらざるものの性愛を描き、「だからどうした」ということなく「そういうもの」として描き切っている様が気持ちいい。内容的には退廃的で暗いものが多いんですけどね。
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川上弘美に初挑戦。評価が一番高かった作品。
・あらすじ
人にあらざる聖なる異類と人との交わりを描いた作品集。
霊力を持つ先祖、人の世に生きる蛸、先祖に恋をする二百歳の女。様々な異類を描いた作品。
とりあえず不思議な雰囲気と、恐ろしいまでの日陰感; とりあえず暗くて暗くて暗い作品です。作品を通して流れる気味悪さにどんどん気が沈むばかりでした(笑) 理解の範疇外にあることは間違いない作家さんです。他の作風がどうなってるのか気になりはしました。
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川上弘美は昔よく読んでいた。溺レルを読んで、私が変わったのか、川上弘美が変わったのか、
私の心が彼女から離れたのか、と悩んだが、これは良かった。久々に。
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『龍宮』
「あんたは、生まれて、食べて、知って、
つがって、忘れて、眠って、死ぬんだよ」
『狐塚』
「ほんとうに寝入る瞬間になると、お互いの体の間に隙間をつくった
背中合わせの姿勢をとった。眠る時はべつべつだ。
起きているときも、べつべつ。死ぬときも、むろんべつべつ。
寝入る前のほんの僅かな時間だけ、くっつきあって隙間をなくす。
ごく近くに寄って、一体みたいになろうとする」
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北斎
龍宮
狐塚
荒神(こうじん)
うごろ鼠(うごろもち)
轟(とどろ)
島崎
海馬
・時間
・私もあなたももうすぐ死ぬ
「あんたは、生まれて、食べて、知って、つがって、忘れて、眠って、死ぬんだよ」
イトはひといきに言った。
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2009/02/09読了
内田百間好きらしいが、赤江瀑にもちょっと似てる気がする。
カフカも再読しよう。
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そうだ、
次に浜辺に行ったら
貝殻をうず高く積み上げて
海に向かう電波塔にするのだ
底の青い声をはりあげて
毎朝、毎晩
甘い言葉を流していよう
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そんなことを考えた、海と人と生き物をめぐる愛の話です。
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情報科教員MTのBlog (『龍宮』を読了!!)
http://blog.livedoor.jp/will_pwr/archives/51247101.html
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読む前から、この詩人の書いた小説なら、絶対好きだとわかっていた。
そして、そのとおりだった!
なんか、生理的に、好き。