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幻想的な短編集です。
幻想的というか幻想そのもの。
一瞬、現実を垣間見た次の瞬間には
非現実が姿を現します。
突拍子もなく非現実的で
戸惑う人もいるやもしれない
そんな感じでした。
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とにかく川上弘美作品は大好き。捉え所のない内容に心を奪われてしまって。異類との交情…まさにそのものですがそこを巧く繋げる辺り、流石だなと。
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「溶け合うような瞬間があったのに、瞬間はすぐに遠ざかり、すぐに人と人との間はあやふやになる。ずっとこの先も生きてゆくのか。こんなにさみしいのに。」
人間と人間でないものの交じり合った、どこか官能的で切ない幻想的な物語。
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うーーーーん、微妙かなぁ・・・
相変わらず境目のない話。
人と動物とか有形無形とか、そういった境目が実に曖昧。
そこらへんが心地良いっちゃ良いのだけど、あまりにとっちらかってやはり読みにくい。
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基本的にはあまりに怖いと云うか、自らの奥にある「恐れ」とかを突きつけられたようでいい気分ではない。でもさすがに巧みだとは思う。『島崎』で、ようやく後に引いたかんじを持たずに入り込めた、恍惚というよりぼんやりと気だるさを伴いながらの昇華だった。最後の『海馬』は本当に好きです。
――
以上は、読書メーターに投稿したものですが、『海馬』を詳しく取り上げましょう。他の7篇よりも遙かに短いです。私は、整然とならんだ短篇集の中で、特に短かったりするものが好きなようで、なんというのかな、他のも勿論いいんですがやっぱり潔い感じがあるのがいいのかな、まあそんな人間くさい傾向はどうでもよいのです。(川上弘美は、《真鯉のイメージ》と《突き詰めた人間くささ》というのが、ふとしたところでまぐわうのが特色だけども。)
とりあえず、昇華のあとに『海馬』で飽食させられたもんだから、もう一度ちょっと目を通したら、全篇がいとおしくていとおしくて。堪らない。こんな力が小説にあるとは思いもよらなかった。そりゃ他人の価値観で構成されたものだから、ハンマーでぶん殴られたり、なんかいろいろ学ばされたり、くだんなさから自分のくだんなさを知ったりとか、あったけどもさ、……すごいねこれは。計り知れない、言葉の気だるさ。違うな。言葉は問題じゃない、使う人の気だるさが、なんだかとってもいとおしい。
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川上弘美さんってなんでこのような作風ばかり思いつくのだろうと感心してしまう。
解説にも述べていたように川上弘美さんの作品には大きく分けて二通りある。人間しか出ない作品、そして動物が主な作品と。
デビュー作の神様はくまとのはなし
芥川賞受賞作は蛇とのはなし
表題作の龍宮はそんなにわたしは好きではないけど北斎と狐塚、荒神、轟、海馬が好きです
非現実的な世界観、なのに妙にリアル。
さくさく読める短編、というよい中短編みたいなはなし。
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短編8作。
初川上作品。
現実と非現実の曖昧さを持つ作品は好きだけれど、これはちょっと・・・何か足りない。
幻想的な中にあるリアルさや、異質さをねじ込む説得力に欠けているのか。
ふんわりまったりだらだらと、作風がこういう風合いなのであれば好きじゃないが、話はキライじゃないので、もう一冊くらいチャレンジしてみようか。
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びっくりするような話をさらりと書く人だよなと改めて実感。今回は年寄り(?)の恋愛が少し多め。
不思議すぎて感情移入をするわけじゃないけど、最後まで読んでしまう。主人公の性格の黒さもさらりと書かれている。
一番純粋でだけど端から見るとただの性悪なのは「荒神」すごいなこの女と思ってしまった。
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初めて読む川上さん本。
時を超えて、人間という枠組みを超えて語られる物語。
「北斎」の蛸から「海馬」の海馬へと流れが秀逸。
中でも「轟」は幻想的で泉鏡花の「龍譚々」を思わせた。
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浦島太郎の話に強引につなげると、北斎と海馬が海と陸の入れ替わりで、玉手箱(時の流れ)が龍宮、轟、島崎。浦島太郎が精神病と仮定すればうろごろも。浦島太郎がホラ吹き(二面性)だとすれば荒神。浦島太郎が化かされたとすれば、狐塚。などと空想を楽しみました。
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【 『龍宮』は、8つの物語を収録した短編集。いずれもなまめかしくせつないストーリーだ。一見、現世となにも違わない暮らしをする人々の話のようでいて、やけに長生きで、出所がふしぎな生き物たちが次々と立ち現れる。あるものは変化を恐れ、あるものは異質であることに苦しみ、あるものは不変をいとい、あるものはささやかな願いを抱き続ける】
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時間。空間。日常。ヒトとヒト以外。
すべての境界が曖昧だ。
けれどそれは誰もが気がつかないほどに静かにとろけあっている。
全部で8編の奇妙な寓話たち。
蛸や海馬や100年以上生きる人たち…。
「島崎」が一番好きなお話だった。
『神様』に比べるとダークやエロスが溶けこんでいる。大人のためのお伽話。
意識して読むのではなくて、感覚で、イメージで読むのだと思う。
意識すると世界に呑み込まれて頭が現から引き離されてしまいそう。
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これはとても好きだ。
装丁はもっとすっきりしていて良いと思う。
けして怪異譚ではない。
幻想譚なのだが、妙にリアリティを帯びたストーリィでもあると思う。
空気感の描き出し方が絶妙で、流れるおかしみだったり、切なさだったり、
何年か後に、昔不思議な話を読んだな、あれはなんだったけな、と
民話や昔話のように思い出せる短篇集だと思う。
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久々に川上さんの本。不思議な読後感のほんとによくわからない話だった。この人の本は好きなんだけど、自分がもうちょっと人生経験積んでからじゃないと、本当の面白さはわからないんじゃないかと、いつもスルーに努めていたのに、つい読んでしまった。あぁ、満足。
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まさに龍宮と言った感じでしょうか。
魔的な魅力に溢れています。
ダークでエロティック。異形。異色。