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読書に全く興味を示さないうちの娘(中2)を、半ば強引に本屋に同行させたところ、娘の方から新刊コーナーにあったこの本を指して「消えたママ友って怖い」と言ってきた。まあ、確かに。娘にもインパクトあるタイトルよね。
それだけだったら購入しなかっただろうけど、手塚治虫賞とあったので買ってみた。うーん、確かに文学的ではある。でもそれほど心を強くわしづかみにされなかったのは、やはり私がママ友云々の世界を卒業したせいかな。
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本書に出てくるママ世代の人からお勧めされ手に取り。その方は世代だから当事者として私とは違うささり方をしたんではないかな。私は子供がいないのでその意味でも「怖っ」とちょっと思った本書でした。いやぁママは本当に大変。世の中のママを尊敬します。
…しかし、人の家庭の中の事情というのは本当に見ているだけ、表面付き合っているだけではわからないものとしみじみ思いますね。
私は職場はもちろん友達関係など大体の所で「アホばっかり言ってる面白い人」で通っています。
私が人には簡単に話せないほどヘビーな家族の事情があって苦しみを抱えていることなどほぼ知りません。あまりにもヘビーで共感されにくい内容なので近しい人ほど最初から話すことを諦めています。
いろいろ悩みや困りごとを話してくれる人は周りにたくさんいて、その中にはやはり「それは大変だろうな」「解決できるだろうか」と思うヘビーな事情もありますが、聞いてる私には、人に話せる、聞いてもらえるというだけでも大変ありがたいことなんだなとつくづく感じられます。どこにも出せないということほど苦しいことはないのでは、とも思うからです。だからといって出せてれば大丈夫ってもんでもないのもまた辛いところ。
それが失踪後3人に再会した有紀ちゃんの気持ちでしょう。
本書の中で失踪してしまう有紀ちゃんは特別な人ではないと思う。居場所を失うってこういうことなんだなと。死ぬくらいなら逃げろはどんな事情であっても、どんな立場であっても誰にでも当てはまる大事なことだと思う。
本書のママ世代だけでなく苦しみから逃げたい人には沁みる一冊なのかなと思います。
最後、その後のヨリコさんが気になりますが、ほとんどの人は逃げる自分を想像し、心の中だけを遠くへ飛ばして一時逃避をしつつ日常をやりくりしていくものなんでしょうね。
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途中まで、宣伝で流れてきていたのため、オチが気になっていました。なぜ消えたか、そしてそれに翻弄される「ママ友」。みんな幸せになりたいだけなのに…と思いました。そして、オチに軽くドキリとさせられめした。
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となりの芝生は青い。となりの家庭は幸せ。でも本当はそれぞれの苦悩を抱えている。◯◯ちゃんママという繋がりで出会ったトモダチ。主人公と同じ年頃の子どもをもつ親として、わかりすぎるモヤモヤ感。終わりかたも、良かったね、で終わらないところが、生々しくていいです。
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ネットの紹介記事で、途中まで読んでいた作品。
でも、ママ友が消えた理由、ママ友が1人減ったことによる影響。それらは、待てど暮らせど、ネットに上がることはなく。
Kindle Unlimitedで見つけて読んでみた。
ママ友が消えた理由、ママ友が1人減ったことによる影響。
それらは、自分が想像をしていたものとは違ってた。
後半、色々とドキりとさせられる。
子供という存在を介して仲良くなったママ友は、自分の存在を全面に出して仲良くなった友達とは、違う。
でも、「友」とついているから、「友達」と「ママ友」は、同じなんだと思ってしまう。
みんな幸せであれ。そう思う。
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どれだけ仲がよくても、その人の見えているところなんて、ほんの一部。
なのに私もそうだけど、見えるとこだけで相手のことをわかったような気になってしまう。
ママ友がいなくなったのがきっかけで、残されたママ友達にも微妙なすれ違いが生まれたり、相手に対して抱えているモヤモヤした部分が、とてもリアルで面白かった。
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レタスクラブ連載。ママ友はあってもパパ友はない。自分のような人物はきっとターゲットではない。しかし、十分に楽しめた。「保育園ママにそんな余裕はない!」「子育てママはこんなこと思わないよ!」。リアリティのない設定は確かにある。現実の感覚とのズレもあるだろう。ただ、名作といわれる小説やドラマには往々にしてそういう面がある。必ずしも自然描写に価値があるわけではない。物語の中のその立場にあえて変換して自分を置いてみる。そこに普遍的な何かはないか、探してみることに学びと楽しみがある。本作は実りの多いものだった。
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最後のあとがきにあった、投げかけがぐさりと刺さりました。今置かれている現実から逃げたい自分…いくらでもいます。妄想にふけります。
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読んでみたかった本、やっと読めた。想像していたより結末が重かった。死にたくなったら逃げて、というメッセージがちゃんと届いて活かされてよかった。
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ネットでよく目にしていてずっと気になってました。
ゆきちゃんの義母と夫がヤバそうなのは想像できたけど、本人が借金するまでにパチにのめり込んでたのは想像のさらに上だった…
「たまごが先かにわとりが先か」ではないけど、それぞれのもつちょっとした歪みがグルグルと負の鎖を作り続けているようでゾッとしました。
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ママ友が突然いなくなった。子どもをおいて男と逃げたらしい。
主人公も噂を聞いて、ほかのママ友にベラベラしゃべるのが卑しい感じがした。
僕は友人がいない人間なのだが、この本を読んで
やはり、友人は別にいらないなとも思った。
嫁姑問題も薄ら表現されている。
親戚づきあいも面倒。
人との付き合いが苦手な人には、やはりなと思わせてしまう一冊。
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この人の描くマンガはかわいい。かわいさゆえに手に取ってしまう。でも内容はいつもちょっとこわい。
ママ友同士で「〇〇ちゃんママ」とか「××くんママ」とか呼び合っているのってよく耳にする。
この作品の中では子どもの名前ではなく本人の名前にちゃんを付けて呼び合っている。そりゃそうなんだけど、ママ友のだんなさんからも「ちゃん」付けで呼ばれるのはちょっといや。
表紙の有起ちゃんの顔がマジックでグルグル消されているのもリアリティがあってこわい。
人物が髪形だけがちがっていて顔は同じだから、何度か冒頭の「登場人物」を見返した。
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まだママ友がいるような年齢ではないけど、これがリアルなんだろうなぁという感想。
みんな誰にも言えない気持ちや秘密の一つや二つあるもんね。
綺麗な物語で済まされてなくておもしろかった。