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ティンカー・ベルを殺したのは誰?物語の疾走感に煽られ、時間を忘れて一気読み。今回もグロさを忘れるくらいの圧巻の世界観とトリックが隠れていました。「あ~!!そういうことか~!!!」と、悔しい思いを何度したことか。そして、この作品ならではの「このアーヴァタールは誰なのか?」という謎解きはワクワクします。もっとこのシリーズを読みたかったです。
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メルヘン殺しシリーズの第4弾。
作者がお亡くなりになってしまったことで、
多分、シリーズは未完と言うことになります。
1作ごとに読めるので問題はありませんが、
それぞれに少々前作のネタバレが含まれるので、
気にしない人はともかく、気にする人は、
第1弾の「アリス殺し」から読むことをオススメします。
今作の題材は、ティンカー・ベルからわかる方も
多いかと思いますが、ピーター・パンであり、
ネバーランドとの夢での行き来になります。
今回は、ネバーランドで起きた達人事件を、
ピーター・パンが探偵役となり、
助手として、蜥蜴のビルが選ばれます。
地球でのアバタールである、井森も奮闘しますが、
地球でのピーター・パンのアバタールがだれかは
わからず行動をしていくことになります。
今回もご多分に漏れず、死者が結構出ますし、
グロシーンもあるため、苦手な人は
メルヘンにつられて読むとちょっと大変かもですが、
大丈夫とか好きって人は大いに楽しめるのではないでしょうか。
読了日2023/01/09
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アリス殺しから順に再読。
最初に読んだ時はこの続きが楽しみ!
と思ったので、作者さんが亡くなったと知ってどれほどショックだったか…
今までのシリーズと違うところは、ティンカーベル殺しなのに表紙がピーターパンなところ。いや、よく見るとちっちゃくティンカーベルいるけど。
そして、今までは探偵役というかビルと一緒にあるいは井森と一緒に謎を解き進めて行く人が居たけど、今回は割りと孤軍奮闘だったこと。ネバーランドではピーターパンがいるけど、探偵役にはなり得ないものね。
そして、ネバーランドが島だからか、地球の舞台も雪に閉ざされた宿という、ある意味ミステリの定番とも言える陸の孤島。
そしてメインキャラのピーターパン自身が躊躇なくどんどん人殺しをするので、地球でも死体がいっぱい出来て、一気に殺すためには雪崩まで起きる始末。いや、ビル殺されなくて良かった。
そして、今回はアーヴァタールとの関係が切ないというか辛いというか、動機とかも今まではちょっと現実感ないような感じ(特にアリス殺しとかめちゃくちゃ)だったけど、今回のはやっぱ色々辛いわ。
話自体はいつもの勘違いが鍵になっている作り。
ネバーランドの迷子たちの名前とか原作と同じなのかなぁ?
今回も原作はちゃんと読んだことないわ。ディズニーの絵本とかならあるんだけど。この本によると原作のピーターパンも相当ヤバそう。
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メルヘン殺しシリーズの第4弾。今回もピーターパンを読む前にこの本に手を出してしまった。
舞台がネバーランド(孤島)なので、地球での舞台である旅館も雪に閉ざされてしまう。けっこう残酷…無邪気であるが故の残酷さを感じる。解説を読むと、原作のピーターパンもダークな要素がある感じなのかな?犯人の最期(最期と言っていいのか)がかなり凄惨なので、苦手な人は要注意。
作者の小林さんが亡くなったため、メルヘン殺しシリーズはこれがラスト。解説を読んだところ、続編の設定もほぼ固まっていたそう。続編のタイトルを見ただけでも絶対面白いだろうなと思える。続きを読みたいけど、メルヘン殺しシリーズは小林さんにしか書けない作品だと思うので叶わぬ願い…。面白い作品を世に生み出してくださり、本当にありがとうございました。
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やはり乗り切れずに読了
とても真面目なホラーっていうかミステリーなんだけど、夢舞台だからなのか、乗り切れないまま終わってしまった。苦手意識あるのかな。
作者さんは大好きなんだがなぁ。
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相変わらず、頭がぐちゃぐちゃになるけど病みつきになる作品。
自分もまじでピーターパンが犯人やと思ってた。ピーターってつくのがもう1人いるなんて想像もしてなかったし、あの気持ち悪い富久がウェンディとも想像してなかった。富久が熊に食べられる地獄のループにいるところはまじでざまあーみろって思ったよ。
このシリーズはほんと好き。
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悲惨で見るに堪えないほどグロい。でも読み進めてしまうこのシリーズ。本作の死人は災害級でした。
アーヴァタールとは記憶が共有される。そのため、悪夢が続く日田の生き地獄を思うとつらい。彼が何をしたっていうんだ。同様にウェンディもきっつい。
アーヴァタールを自分で選べないのが、一番残酷なのかもしれません。
最後の井森と亜理の会話からアリス殺しの伏線が見えるのに、続きが読めないのが本当に残念です。
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【ページ数】 268頁
【読み応え】 ◎
【ストーリー】 ◎
【伏線回収等】 〇
【グロ表現】 高
✎ メルヘン殺しシリーズ4弾 *作者が旅立たれたためこちらでシリーズはラストになります。*
ピーターパンという作品が繋がってるというのもあって、弟たちの名前を理解するのには時間がかかった。
けれどストーリーはしっかり面白かったし、何よりピーターパン、サイコ。
でもまたそこが良いのかも。
やっぱり今回も癖のある話し方で、ピーターパンのサイコぶりがプラスされてた気がします!
そして、アリスに負けないぐらいのグロさでした。
2年ほど前に読んだ作品なので少し記憶は朧げです
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《メルヘン殺し》シリーズ第四弾、そして作者の死によって永遠に完結することの無い最終回。
アリス、クララ、ドロシィと読んできたが
ティンカーベルで最後だと知っていたので
なかなか読めなかった。寂しくて。
それでもやっと読了。
今までの三冊とは少し違う、異様な雰囲気。
キチンとした《動機》があり、《報復》があり、《末路》があった。グロテスクさはいつも通りだが、胸糞さは今作が断トツではなかろうか。
だからこそ、ループ時にはスカッとしたけれど。
最後は井森が《自身のループ》に亀裂を入れようとするところで終わるが…あぁ、もうこの先は読めないのか。永遠にループから抜け出せない。彼も、そして読者で私も。本当に惜しい人を亡くしてしまったと思う。
大好きなシリーズである《メルヘン殺し》シリーズ。
ふと訪れたくなるこの独特な世界を作ってくれた小林泰三先生に絶え間ないご冥福を。