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今まで有名著名人の死の瞬間や生き様の本を多く読んできましたが、やはりこの本がいちばんインパクトがありました。
それは多分最後の最期を看取って体感した看護婦(いまは、看護士か・・・)の方が書かれた本だからだと思います。
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看護学校で、ターミナルについて考えてみる授業で手に取った本です。
人間がなくなるって、なんて重いことなんだろう
なんて悲しいことなんだろう
なんで生きてるものはみんななくなってしまうの?
なんて、当たり前のことを何度も何度も反芻してしまいました。
死はだれにでも平等に訪れるもの
ならば生きている時間を精一杯過ごそう
なんてことはわかっているんだけど
そう簡単にいかないのも
すべてが一筋縄にいかないのが
きっと、生きるってことなのかなあ
私はどうやって生を終えたいのかな
なんてことも考えるきっかけになりました。
これから、ずっとずっと考え続けて生きていくんだと思います。
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現役の看護師がその臨床体験から見た「人間が死ぬ」というのは一体どういうことであるかを実に生々しく記されております。病院というところは人間の四苦―生・老・病、そして死が交錯するところなんだと思いました。
僕の妹が今年の春からとある病院で看護師として働いてるんでそれが縁なのかどうかはわかりませんが、偶然書棚にあったこの本を手にとって読んでいました。『生きる』・『病む』・『老いる』そして、『死ぬ』これは仏教における人間の『四苦』に当たるのですが、僕が以前とある友人に
「病院って言うのは仏教で言う『四苦』がモロに出てくるところだねぇ」
というと、彼もまた
「そうだねぇ」
と妙に納得していたことをこの記事を書いていて思い出しました。
ここに記されているコトはすさまじく、『死』が差し迫った人間とはここまで人間の持つ「本性」がむき出しになるのだと、読んでいて空恐ろしささえ覚えました。特に、マンションや貸しビルなども持っている資産家の息子と娘が、その遺産をめぐって血みどろの争いを繰り広げるところが印象に残っています。僕は今のところ、病院へ長期入院という形ではお世話になっていないのですが、
いつかお世話になるときが来るだけに、その心構えとして読んでおいてよかった、と思えます。
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4062632209 239p 2006・1・27 20刷
◎不老不死で無い限り必ず訪れる「死」。著者の視点は鋭く、「死」を取り巻く出来事に共感?ためらい、憤り、儚さ・・・いろんな感情を起こしてしまう。
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内科病棟に勤務していた看護師による「死」の話です。
こういう人もいるんだなと知れて勉強になりました。なるほどなと思ったり、果たしてそうだろうかと疑問に感じたり、考えさせられる部分が多々ありました。
あえてなのかもしれませんが、文末が揃っておらず、違和感がありました。
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いろんな解釈があると思いますが、これを読んでいると気持ちがくらくなりますね。
まぁ現実なんでしょうが…。大往生したけりゃ…の真逆本。いよいよ病院にだけは行きたくない!と思ってしまう。
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入院中に病院の図書室から借りて読んだ
めっちゃ感動した
なんかがんばって生きようと思った
病気にならないように注意しようと思った
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全20章.
さまざまな臨終、臨終へいたる症例が示されている.職業人として「死」を見つめる.
臨終に立ち会う職業.
その職業柄、残された家族にむきあう姿勢、対応が暴騰に述べられている.「さぞ事務的に仕事をしているように見えていることであろうかとおもいつつも、それ以上のことはできないのです」(2p).
多くの症例をみつめていると.
職業柄、「のぞましい死に方」、「かかりたくはない病気」ということがあるらしい.前者は「ピンピンコロチ」で、後者は「肺がんと膵臓がん」とのこと.
多くの症例から見えてきたこと.
うまく死ぬことは心がけていても<ダメ>で、激しい疼痛は人格をも変えてしまうということらしい.
本書は著者30歳時点での著作.
全20章を通じて、見えてくるものはなにか.それぞれの症例でとりあげられているケースは、人間模様のいかなる局面を示すものなのか.
比較文化.
臨終にのぞむ患者の「個」のほかに、患者をとりまく「家族」の対応が記載されている.かつて、家族に看取られる、子が親を見送る.他人よりも血縁が見送る.
そこに、微妙な変化が生じていること.それが行間ににじみ出ている.
<勘当された兄弟の亡骸を、兄弟がひきとりにこないため、無縁仏であつかわれる>.
無縁仏
以前にもあった.ただ、それは<行旅死亡人>など路上の死者で、診療所の病床から発する者ではなかった、と記憶する・
単独生活
現在、単身居住が増えている.緊急に病院にはこばれたとき、その私財・私物の保護などに看護職はどう向き合っているのか.
そうした点も、気になるところであった.
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【本の内容】
死を考えることは、生きることを学ぶこと。
ひとつとして同じではない人の死。
それを看取ることで学べた生きることの意味、愛することの尊さ──。
それは死にゆく人々から、生きる人たちへの贈りもの。
内科病棟で働く看護婦が出会った様々な死。
その死を通して、私たちに生きることの意味を問いかける問題作。
[ 目次 ]
[ POP ]
人は誰だって死ぬ。
そうとわかってはいても、いざ自分が死ぬとなるとどうか。
ちゃんと向き合えるだろうか?
刊行当時30歳、内科病棟で働く経験7年目の看護婦だった著者は、何人もの患者の死を見つめてきた。
親のみとりのために家族の関係がこじれてしまったり、苦しい闘病のさなかにも日常のささやかな喜びを見いだしたり――。
一つとして同じものはない人の最期を、20の章につづる。
それは生きることについて考えることでもある。
いい生き方をしておけば、いい死に方ができるのか。
著者はそうではないという。病の苦痛は、時に人格さえも変えてしまう。
明るかった患者が看護婦に心を開かなくなるのを目の当たりにして、著者は無力感にさいなまれもする。
〈死に方を見てその人の生き方までを判断することは、死というものを甘く見ている気さえします〉
まっすぐに、謙虚に死を見つめるそのまなざしは、冷静だがやさしい。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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死についての哲学本と思いながら読んでました。悲しい気持ちになりますが、死を考えさせてくれる本でした。患者に関わる仕事は大変だなと改めて思いました。
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難しくなく、読みやすい文書。
家族を看取る前に、読んでいたかった。
少し古い本ですが、この方の書いたものは、どれもおすすめ。
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内科病棟で働く看護師であった著者が経験した様々な死。。避けられないとわかっていながら語ることを避けがちな話題。「死というのは誰もが行くところへ先に行くこと」この言葉が年を追うごとに身近にかんじる。
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『泣くな研修医』を読了後、積読だった本書を読む。看護婦が綴ったですます調の文章が、やわらかく脳内に入ってくる。ガンをはじめ重篤な症状で内科病棟へ入院してくる患者と死という重い現実に向き合う看護婦。人間の良い面、悪い面を垣間見る厳しくもやりがいのある職業ということが伝わる。生物は生まれた瞬間から死へ向かう宿命を負う。ピンピンコロリと逝ければ幸せなんだろうな~。最後の章に、本人が苦しまず、家族も納得できる死のエピソードが配され、良い読後感を得られた。
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私は今まで「死に様」は「生き様」を表し、立派な生き方をされてきた人は、死ぬ間際まで立派に過ごされると思って疑いませんでしたが、本書を読んで、そうとも限らないのだと知りました。
「死に方を見て、その人の生き方まで判断するということは、死というものを甘く見ている気さえします」という文と実例を読んで、死は容赦なく生々しいのだと感じました。
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こういう人達もいるのだな、という軽いものから
ちょっとこれは…という人達まで。
世の中の年を取った女性達が、どうしてああも
嫁や他の女性につらく当たるのか、が
ちょっと分かったような…。
言っている意味は分かりますが、その負の遺産
渡されても困ります。