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「永遠の0」に続いて読了★
読みやすかったです(*^^*)
万作と成田の生きざまがとにかくかっこいい♪
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あまりの見事な話の構成に言葉を失う。
書くたびにジャンルの違う小説発表してきた百田尚樹の時代小説、影法師。
あまり時代小説は読まないのだが、百田氏が書いたとあれば別だ。
読む前から面白いだろうことは分かっていたが、読了後もその思いに変わりはない。
一体この小説を何と形容したらよいのだろう・・・男の友情物のようにも見えるし一生涯を通しての立身出世物にも見える。
そこに何を見るかは人それぞれだが、自分は主人公の勘一とその竹馬の友、彦四朗の侍の生き様を通して男のあるべき姿を見た。
百田氏はいずれ何かの賞を取るだろうが、自分の中ではすでに彼の存在は直木賞を超えている。
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面白くて先が気になって一気に読んだ。友情か愛なのか、そこまで一生をかけて命をかけて人のために生きれるのか?すさまじいまでの筋が通った生き方に感涙。
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全1巻。
「永遠の0」の作家さん。
http://booklog.jp/users/bullman/archives/1/406276413X
意外にも時代ものを書かれてたので読んでみる。
話の筋としては、
山本周五郎の「ながい坂」に友情物語を足して、
軽快な語り口で仕上げたって感じ。
身分低い侍のサクセスストーリー+友情物語。
素直な文章でとても読みやすく、
ぐいぐい引き込まれて最後まで読まされる。
が。
疑問符が残った。
要は、献身的な友情ってのがテーマなんだけど、
その原因というか、「何故」ってのが弱い。
置かれた状況だったり、
侍って世界の価値観だったり、
切ない愛だったり、
原因について周囲から描写はしてるんだけど、
ボワッとしてる。
結果、根っこがあいまいなままで、
表層で感動だの、泣きだのってのを演出すればする程
「ぐっとくるでしょう?」って感じだけが独立して漂い、
「何故?」ってとまどい、しらけた。
もしかしたら、「切ない愛」てのを
中途半端に入れ込んだのが、
ボワッとしてる原因の一つかも。
テーマがぶれて。
特別付録でついてた別の終わり方とか
蛇足もいいとこ。
これは編集側が悪い。
無粋になる気もするけれど、
約束だとか、事件だとか、
分かりやすい根っこを用意してもらいたかった。
うまい具合に。
ただ、
物語として読ませる力は強く、面白い。
時代ものどんどん書いてほしい。
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これじゃない感。
話の筋は通ってたけど、求めたものと違ったので不完全燃焼。
中盤の農民一揆と向き合う武士の姿が一番の盛り上がりだと思いました。
影法師は、彦四郎ではなく、勘一が影だったのではないでしょうか。
彦四郎の背を見ていた勘一こそ、彦四郎の影であり、彼の夢や理想を実現させた投影者のように感じます。
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久しぶりの時代物。
百田尚樹の作品は本当にいいなぁ。
終盤にとても感動した。
いい物語だなぁ。
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またまたやられてしまいました。普通の時代小説と思っていましたが、その深く意味するところは百田ワールドでした。たぶん映画化されるでしょう。
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「禍福はあざなえる縄の如し」
自ら禍福をあざなっていた彦四郎の信念。ただただ凄いと思う。
勘一の器量に希望を見出し、命と誇りをかけて勘一を守り抜く気持ちは友情以上の、もっともっと熱いものを感じる。
すべてが一本の線でつながった時の勘一の気持を思うと、切ないねぇ・・・。
。゚.☆≡。゚.☆≡。゚.☆≡。゚.☆≡。゚.☆≡。゚.☆≡。゚.☆≡。゚.☆≡
袋綴じ、開こうか、このまま終わろうか。悩みます。
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「永遠の0」もそうだったが、
この著者は読者を物語に引き込むのが巧い。ストーリー、テーマ、構成、文章すべてが、読者の期待に応えてる感じがする。
たくさんの研究をした上で執筆しているのだろうが、今後もあらゆる時代に引っ張っていって欲しい。
本書の読後感を率直にいえば、
今はただただやるせない。。。
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出だしから面白かった。引きつけ方がうまくて、50ページを読む頃には主人公の性格や過去や考え方が読者の頭にイメージが出来上がる。
回想の入れ方も上手く、引きつけられる。登場人物個々の過去が静かな感動とともに浮かび上がる。
タイトルからオチは予測ついてしまうものの、人物が濃く描かれてるため全く気にならない。
百田尚樹さんは、こういう骨太の文章とストーリーの方が好きだ。
「風の中のマリア」とか「輝く夜」とかは、あまり好きじゃない。
彦四郎という男の、全て持ってる人間の孤独。儚い恋。なんて、切なくて哀れ。
勘一のために人生を賭してるときだけが、生きてるという情熱が湧いたのではないか。
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武士の社会を武士目線で見れてとても興味深い時代だと感じた 家の歴史を守ろうとする姿だったり 現代にみられない頑なさ強さ
生きることがどの立場にいても手抜きできない時代は 農民や武士などのどの立場でもただカッコいいなとおもった 作者の他の作品も読んでみたいと思う
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命をかけて何かを成す。勇気。友情。
歴史小説を読む感じに似てました。命がけの行動は感動します。
自分は生涯かけて何ができるか真剣に考えたりもしました。
彦四郎も素晴らしい人物だけれど、勘一も同じくらい素晴らしい人物。
袋とじの付録も良かった。
僕は何かに悩んだり、落ち込んだ時は歴史小説をパラパラと読み返します。
自分の悩みのなんと小さいことかと思い、勇気が沸いてきます。
この本は歴史小説ではないけれど、そういう意味では一緒の小説だと思いました。
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子供とは言え武士。父親が目の前で無礼打ちにされたにもかかわらず、「まことの侍の子が泣くな!」とかけられた言葉で自分を支え成長していく。言葉をかけてくれた少年と出会い、彼を支えにも目標にもして大人になる。
本当にいろいろなことがあって、壮年になる時期にやっと友の消息が判明する。二人の関わりと二人の想いが最後のシーンに集約されている。
これは男と男の物語
袋とじを開いて、連載時の終章を読む。
男と女の物語にもなった。 こっちの方が好みです。
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同じ作家さんの作品を3,4つ読んでみると
おおよそのカラーなんかがわかってくるものです。
著者の言葉の選び方や明解な話の展開は好みですし
作品の世界への引き込み方が巧みなので好きな作家のひとりです。
どうやら、元々は放送作家の方なのですね、納得。
そんなわけで、もろもろの伏線を回収して
最も盛り上がりを見せるのは終章だということはわかっていながら
・・・やっぱり泣けてしまいました。
これは江戸時代の架空の藩を舞台に
2人の武士の固い絆を描いた時代小説です。
竹馬の友である2人ですが、その運命は両極端。
光あるところに必ず影があるように、大切な友人の影に徹した男の
自己犠牲的な精神がすごく切なく、胸を締め付けられました。
〝影法師〟の想いが明かされる終章まで、
夢中で読み進めてしまいます。
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主人公名倉彰蔵(戸田勘一)は身分の低い下士出身で、磯貝彦四郎は中士の家に生まれ、そんな身分の違う二人が親友となるところから話ははじまる。勘一は下士ながらも努力して剣の腕を磨き、名を広めていく。一方彦四郎はもともと才能があり、学問も剣も常に一番の成績である。二人の行く末はわかりきったようなものだったが、徐々に光と影に分かれていく。
磯貝彦四郎の人柄のよさと人としての徳をもっている様がこの作品のメインの部分であるが、男の友情のすばらしさがよく出ている。幼いころの約束を死ぬまで貫き通す意志の強さに感動した。
文庫の巻末に付いている袋とじの部分で涙が出た。