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麗しき美女ホリー・ゴライトリーと「僕」を軸に、物語は自由奔放に、芝居のようにくっきりとした場面ごとの輪郭を伴って進んでいく。
「人は誰しも、誰かに対して優越感を抱かなくてはならないようにできている」 村上春樹により瑞々しさを得た、トルーマンの綴る言葉が刺さった。
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自由か所有か。ロマンチックさと物悲しさがきれいだ。ティファニーはどこなのか、何なのか。ティファニーが前半後半で使われ方が違う。
それにしてもカポーティは実はホモと聞いてなるほど納得。それにしちゃ、(だからか?) ホリーの女らしさは違和感がない。個人的には清潔感もあるとすら思える。所有に執着しないから、さばさばしているせいか? あと、フレッドは誰といえるのか。唯一ホリーのものだったフレッド。黒い服の女は? あと、アカっぽいって、私、垢だと思ってたよ…映画で気付いたけど、redじゃんかよ…ぐすん。それにしても、久しぶりに、すきだわーこれ。
一番最後の、「クリスマスの思い出」もいい。物悲しさがわざとらしくない。笑っちゃうような、でも、悲しいんだ。
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野鳥のように自由な…ってどこかに書いてあった文句だと思いますが、ヒロインはまさにそんな感じでした。籠の中の鳥ではなく、自由で危なっかしくて生き生きした野鳥っていうイメージ。
カポーティも好きな作家さんです。冷たいけど、人間くささのあるお話を書く人っていう印象。
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美しい言葉。
儚いストーリー。
フィツジェラルドの文章を読んだときと同じ感覚だ。
しばらくはカポーティに傾倒するだろう。
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ゼミの先生に、「きみはホリー派か、アン・シャーリー派か」と聞かれて答えられなかったので今更ながら読みました。こんなに明るくいかがわしいことしてみたい、というわけじゃなくて、こんなに明るく自分の好きなように生きてみたい。自分の信念みたいなものが、まっすぐあるけれども、なんとなく陰のある人って、やっぱいいよな。個人的に、同時収録の「ダイヤモンドのギター」の救われなさも、なんかけっこう好きだけど。
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Breakfast at Tiffany's(1958年、米)。
時代を感じさせないというか、むしろ現代にこそ相応しいような、人格障害すれすれのヒロイン。その思想に共感することはできなかったが、「空を見上げている方が、空の上で暮らすよりはずっといい」というくだりで、彼女に愛おしさを覚えた。他人からは鳥のように自由に見える彼女が言うから、意味のある科白。心のままに生きるというより、心のままにしか生きられない人間が言うから、切なく胸を打つ言葉だ。彼女の自由は安息と引き換えで、疲労することは許されない。力尽きたら、それで終わりだ。そんな危うさを内包する女性を、悲劇のヒロインにしたてるのではなく、名もない「ぼく」の思い出として、淡く美しくまとめ上げている所に、この物語の魅力があると感じた。
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ホリーの魅力は詩人的要素がない人間にはわからないらしい。
私は詩人にはなれない。
若く美しいことによって生じる美だけしか彼女にはないように思う。
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ホリーの魅力に酔いしれます。特に↓の件が好き。
「野生のものを好きになっては駄目よ、(中略)心を注げば注ぐほど、相手は回復していくの。そしてすっかり元気になって、森の中に逃げ込んでしまう。(中略)野生の生き物にいったん心を注いだら、あなたは空を見上げて人生を送ることになる」
(中略)
「空を見上げている方が、空の上で暮らすよりはずっといいのよ。空なんてただからっぽで、だだっ広いだけ。そこは雷鳴がとどろき、ものごとが失せていく場所なの」
《所持》
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ずいぶんと昔、違う翻訳を読んだ事があります。
私だけかもしれませんが
「おもしろいのだけども翻訳ものってどうもテンポよく読みにくい。入り込めない。」
というジンクスがありまして、昔読んだ「ティファニーで朝食を」もまさしくそんな感じでした。
どうも、むりやり英語を日本語に置き換えてみましたって感じだったのです。
村上春樹氏の翻訳は、そのへんのぎくしゃくした感じがなくてすんなりと読む事ができました。
主人公のホリーは、オードリーヘップバーンのイメージはないですけども
映画は映画ですごく楽しめますね。
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楽しく読んだ。
なるほど、この人はこういう本が大好きなんだろうね、
と、夫と話しながら読んだ。
2008年
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映画は見たことがないですが、一度読んでみたいと思っていました。
村上春樹氏訳ということで、それにもつられました。
文章がきれいで読みやすかったです。
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新潮文庫で、夏の100冊の中から
2冊購入するとパンダのフィギアプレゼント、
というので買ってみました。
以前、オードリー目当てで
『ローマの休日』を観ようか
『ティファニーで朝食を』を観ようか
迷った時に、母に前者の方がまだ面白い、
と言われたのですが……
あぁ、確かになぁというかんじです。
主人公へのプレゼントが何も入ってない鳥籠、
というシチュエーションがなんとなく好きです。
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勝手に、お洒落なパリのお話・・・と決め付けていた私。
読み始めてその思い込みとのギャップにびっくり。
表題作のほかに、短編が3作はいっている。
どことなく乾燥した感じのする話。
「クリスマスの思い出」という話が1番好きだ。
寂しげで切なくなるのに、愛おしい人たち。
そんな魅力的な登場人物が好きだからだ。
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初めて読んだ。
映画も見たと思うけど、ほとんど覚えていない。
これという劇的なストーリーはないけど、ホリーに魅惑されるのは間違いない。
表紙の非常階段は、作品のなかで大切な役割を果たす場所だ。
日本のマンションではあまりみかけないけど、NYではよくあるみたい。
ドラマ「フレンズ」でよく見かける。
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2009/
2009/
カポーティの恋人であるジャック・ダンフィーに捧げられた一冊です。
「私はだれ」について答えが見つからない迷宮を描くのが初期の短編の多くだとすると、この作品はむしろ「私は何」と外側から枠をはめられることからとことんすり抜けていく漂泊のヒロインの物語である。
収録作品
「ティファニーで朝食を」
「ダイヤモンドのギター」
「我が家は花ざかり」
「クリスマスの思い出」