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『いま死ぬわけではない。すでに、俺は死んでいた。』
という言葉がまさにしっくりくる張飛の最後でした。
関羽の最後は後悔こそなかったけど後に残していく人たちへの思いを持っていたのに対して、張飛はもう死を受け入れ切ってしまっていたなと。
だからそれほど悲しみはなかったけど(知っていたし)、やっぱり張飛は大きな存在だったんだなと思いました。喪失感は大きい。
董香はいい奥さんだったなあ。
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再読。
ますます孫権が嫌いになる巻。
張飛の最後は演義で描かれたものより数倍劇的で好み。
素晴らしく魅力的キャラクターにはふさわしい最後。
それしにしても董香は本当に素晴らしい女性。
まさに理想の女性だなぁ。
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ついに曹操と張飛が死にました。この膨大な三国志は次々に魅力的な登場人物が現れると共に、次々に死んでいく話です。それにしても曹操は主人公・劉備のライバルとして、むしろ劉備以上に取り上げられて来ましたし、張飛に至っては著者がもっとも力をつぎ込んできた登場人物です。これで1巻から生き残っているのは、劉備と最近ほとんど登場しなくなった洪紀くらいではないでしょうか。
それにしても曹操も張飛の死も意外でした。二人とも見事な武将であり、激戦の中での死を予想していたのですが、曹操は病でひっそりと、張飛は妻を亡くし、失意のうちの寝室での暗殺でした。
とはいえ、いよいよこの長い物語の終焉に向かい最後の登りが始まりました。
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曹操がついに死んだ。天下統一の夢半ばではありながら、ここまでの物語では圧倒的な覇王だった。曹操は病に倒れる以前から身体的な老いよりも、戦に対しての構え方や気持ちの変化などの精神的な老いを自らが最も敏感に感じ取っていた。そのためか、病に倒れてからもその状況を自身が最も素直に受け入れ、最期まで声が出る限り、伝えるべきことを伝えている姿が印象的だった。一方蜀では劉備と張飛が孫権討伐のため、激しい調練を重ねる。もはや孫権討伐は蜀の主としてや、戦略など関係なく、兄弟を殺されたことへの復讐の気持ちだけだ。張飛だけで孫権を討伐することを頑なに拒み、自身も共に敵を討つと言い張る劉備。国家の主としては無謀だが、これこそが劉備たるゆえんなのだと強く感じた。そして、待ちに待った出陣を目前にして、張飛が暗殺により死す。表向きは豪快だが、繊細な優しさを持つ姿が印象的に描かれてきた張飛らしい最期だった。
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曹操、病によって死す。
張飛、暗殺によって死す。
英雄の死といえども、呆気ない。
劉備と張飛は、亡き関羽の弔い合戦を目論んでおり、
実行に移す直前だった。
呉が嫌われるのは、多分に裏切りと暗殺という
暗い一面を隠せなかったがゆえかもしれない。
しかし、国家を維持していくためには、
それぐらいの汚い手段は必要とされるとも思う。
むしろ劉備軍の在り方に不安を覚えた。
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関羽の戦死前後で気持ちに衰えを感じさせていた曹操が死に、夏侯惇も役割を終えて後を追うかのように死ぬ。
蜀でも裏方として劉備を支えた簡雍が死に、馬超も表だっては体調不良としつつ去ろうとしている。
本巻の中盤まででも物語の初期からの主要人物が次々に死んでいき、残された人物の最後の輝きや、中堅層、若い世代に主役が移りながら話が展開していく。
次世代はやや小粒で魅力が薄いか。
最後には張飛の一家も死ぬ。趙雲に吉事があった後の董香の死は悲しすぎる。
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曹操孟徳、まさしく覇道を歩んだ稀代の英傑が志半ばで病に倒れる。軍人としてだけでなく、文官、詩人として後世に影響を残した三国志の英雄の最期。彼が魏に攻勢をかける諸葛亮を若かりし頃の自身と重ね合わせ、老いを感じたシーンは北方三国志屈指の名シーンです。
曹操やカコウトン、張飛が逝き、諸葛亮や司馬懿、そしてリクソンといった新時代の到来を感じさせる巻でありました。
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ついに残るは劉備のみ。張飛の死に方はかなり脚色が強かったが、嫌いではない。なるほどなぁ、張飛ならそういうこともあるかも…という思いもある。
この後はどの国も失速していくことになるのだが、どのように描くのか楽しみだ。