紙の本
三国志のTurningpoint
2002/03/26 16:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:南亭骨怠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここまでの三国志は,血湧き肉踊るという感じだった。しかし,ここからは違う。歴史上,三国時代が終わりを向かえるのは分かり切ったことだ。そして英雄達もすべて死にゆくのも人間である限り当たり前のことだ。ここから英雄が死に,国々が滅びに向かう。死の予感は常に漂っている。死ぬな! と思いながら読んでしまう。
北方三国志の人間臭く,そしてあまりにもかっこいい英雄達の死に様を読んでほしい。
紙の本
関羽が…
2022/09/20 23:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
益州を獲り、曹操と対峙する劉備。漢中から長安を狙う中、鍵を握っていた関羽だが、まさかの展開に。
曹操が姑息な手段と言い、寂しさのようなものを感じるシーンがすごく印象的で、世代交代を控える展開に思いをはせるが、心に堪えるものがある。
紙の本
関羽雲長、帰還できず
2002/07/19 13:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しょいかごねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻は、誰がなんと言おうと、関羽の巻です。ああ関羽様…僕はこの巻を読み終わって、本当に、次の巻を読むのがいやになってしまった。曹操様の言葉を借りよう。「謀略にたけた者の時代か。乱世の最後を、関羽雲長という勇将が飾るのか。」官渡の戦いの際の、曹操と関羽のやり取りが思い出される。信義の男、関羽と、それを認めざるを得ない曹操。あの場面は出色であった。こうして、覇者の戦いが終わるのだ。「それはいかにもふさわしい。剛直な、男の時代が終わるということだ」。
そして始まるのは謀略の時代。つまり、司馬懿などの時代ということだ。中盤はここで終わり、ここから後半に入る、と言っていいだろう。
紙の本
午後の第一クライマックス
2002/02/28 20:58
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タツー - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻をゴルフで言えば、午後の第一クライマックスであろう。成績を上げてきた者同士の、非情の駆け引きが起きる。この巻は関羽が主役だ。劉備がいつの間にか益州を手にして漢中王となる。それが合図であり、関羽、益州の行方もほぼ決まってきたようなものだろう。曹操、孫権の行動が卑怯だと見せる三国志が殆どだが、北方三国志は、これも戦だと悔やむことはない。しかし、中国では関羽を神様に祭ってあるところもあり、それは関羽が人々に対し、情け深かったことによるものから来たのではないだろうか。千八百年ほど前にはどのように事が進められたのだろうか。三国志演義としての、次の巻が楽しみだ。
投稿元:
レビューを見る
実は、こんな本も読んでます(しかも、かなりハマりました)
きっかけは思い出せないほど偶然に、読み始めたのですが、
途中で、止めるなんて無理でした
北方謙三氏の才能によって、歴史小説なんて域を超えてます
通勤の満員電車の中で読んでいて、涙が止まらなくなることも
しばしば・・・
十三巻という大作ですが、ぜひ一度!
投稿元:
レビューを見る
お盆前から読み始めていたはずなのに、読み終わりが今になったのは、途中本がなくなっていたからというのは内緒の話。
ついに、三国が出来てというところまで来ました。
わたしの長年の疑問は、馬超は何故劉備軍にいるのかということです。
今回、北方三国志を読んでみて、やっぱりようわからんという。
「蒼天航路」でも、同じぐらいの時代を今やっていますが、やっぱりわからん。
ということを、三国志マニアの妹に、ぶつけてみました。
「ほら、だって、若((発音は、「バカ」))は、何にも考えてないから。
とりあえず、曹操は嫌いだから、劉備軍」
うむ、納得。
馬超ファンのみなさん、ごめんなさい。
北方三国志は、呂布がカッチョイイです。かなり前に死んでますけどね。
投稿元:
レビューを見る
強大な曹操の謀略に敗れ、絶望の剣を抱えた馬超は、五斗米道軍の張衛の許に身を寄せる。劉璋の影に怯える教祖・張魯の言に従い、滞留の礼を尽くすべく成都へと向かう馬超。その先には、運命の邂逅が彼を待ち受ける。一方、孫権軍を合肥で破り、益州の劉備を討つべく漢中の侵略を目論む曹操。益州に立ち、孔明とともに曹操を迎え撃つ劉備。そして、関羽は、劉備の北征を援護すべく、荊州の大地にその名を刻む。北方<三国志>震撼の第九巻。
投稿元:
レビューを見る
蜀軍は馬超がき下に加わり、益州を制圧した。
そして劉備は曹操と対峙して漢中を手にした。
関羽は一人荊州を守っていた。
曹操の諜略によって、孫権が同盟を破り、関羽の臣下の裏切りもあって、
関羽は死んだ・・・
息子の関平も赤兎の子の赤兎も共に闘って果てた。
強豪であっても、裏切りには勝ち得ない・・
ただ悲しい・・
投稿元:
レビューを見る
今回の主な出来事は、定軍山の戦いと麦城の戦いですね。
それから、馬超の劉備軍加入。
なんで、曹操はあんなに劉備にこだわるのだろうか・・・と思った。
吉川英治版三国志も読みたくなってきた・・・
http://ameblo.jp/eisin/entry-10290785966.html
投稿元:
レビューを見る
馬超は、曹操の謀略に敗れ、張衛にみを寄せる。漢中の侵略をもくろむ曹操に対し公明とともに劉備は迎え撃つ。
投稿元:
レビューを見る
関羽……
呉のやりようは卑怯にも思えるけど、乱世だから仕方が無いのかな
にしても、陸遜の黒さにはびっくりした
曹操は老いたなあ
後悔先に立たず、だぞ
投稿元:
レビューを見る
★2009年72冊目読了 『三国志9 軍市の星』北方謙三著 評価B+
曹操に破れた馬超は、成都に向かい劉璋を囲む劉備に会い、劉備軍に合流する。益州を確保した劉備は、漢中に向かい、曹操軍を追い払い、曹操率いる本隊40万と対決、城を守り撃退する。一方、関羽は諸葛亮との約束に従い、荊州から北征をもくろむが、曹操の計略に嵌り、呉の孫権の裏切りに会い、あえなく戦死する。劉備の右腕であった関羽の死が力を大きく急速に伸ばしてきた蜀の先行きに暗雲が垂れ込める。同時に厳しい状況に置かれていた魏の曹操は息をつくことになる。
投稿元:
レビューを見る
ターニングポイント。人はそれぞれ年をとって、世代交代が進んでいく。一人の視点ではなく、様々な人の視点で話が進んでいく、それが歴史小説の面白さだと思います。
投稿元:
レビューを見る
間羽が死んじゃった…最後に劉備たちと一緒に闘えなかったさみしさが伝わってきました。曹操の孤独感も増していき、さみしい巻だったなぁ。でも、曹操と虎痴の信頼関係が描かれていて良かった。
投稿元:
レビューを見る
北方版三国志第9巻のハイライトは英傑・関羽の死である。完全無欠であったはずの孔明の戦略。勝利を手中にしたと思えたときの間隙。計り知れない人の思惑。待ち受けていたのは、同盟国、そして、自軍の裏切り。孤立した関羽は原野の中に散っていく。哀しく、そして、美しい幕切れ。