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まわりのバカがなんでバカなのか知りたく、自分はバカとは言われたくなく、読んでみたけど。うーん。
バカを語る切り口が多様で、頭は取っ散らかる。
わずかにでも知的に生きていきたいと思う。
————/
・ヒエラルキーを尊重しすぎるのは大きなリスク要因のひとつ。
例)大韓航空のコックピット内のいきすぎた上下関係
・ダニング=クルーガー効果、同一性の法則
自らの能力の低さに気付かず、自分自身や自分がしたことを過大評価する傾向
・バカのメカニズムは知性とは関係ない。あるグループの者たちが、みるみるバカになっていくことがある。
・SNSで起こっていること
①生活のスペクタクル化
②何でも裁きたい
③有名になりたいという欲求
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「バカ」というよりは愚かなこととかバカバカしさとかのほうが個人的にはよりしっくりくる表現かもしれない。
様々な角度から語るスタイルはおもしろいし、自分自身の振り返りにも役立つ視点が多い。
ただ、研究というからにはもう一段深い考察や見解を知りたかったかな。
それぞれの章で著書が紹介されるので、この本は辞典的に使い、興味深いと感じた章はその方の著書で深彫するという使い方がよいのかもしれない。
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短時間にこれほどまでに『バカ』という言葉を目にする機会はなかなかないかもしれない。数多くの『バカ』が出てくるが、根底にあるものは似ている気がした。
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20人以上の世界のトップレベルの心理学者、経済学者、脳科学者達が、”バカ”についての(真面目な)考察集。
「バカ」を研究するといっても、そもそも「バカ」の定義があいまいのため、そこから始まり各人各様の持論が展開されるのだが、おのずと共通の定義などが見つかって面白い。
また、「バカ」の様々な実例を読んでいると、見事に自分にも当てはまり苦笑いさせられる。
読みやすく書かれているが、ネット時代の功罪も浮き彫りにされ考えさせられるところもある。
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バカは六の目を出したいがために、渾身の力をこめてサイコロを振る。バカはロトの番号を自分で選びたがる。/一般的にバカはものの見方が単純だ。だから桁の大きな数字、平方根、複雑な現象を苦手とする。ガウス曲線の両端しか理解できない。/「すべての正義は報われ、すべての罪は罰せられる」という考え方だ。これはおそらく世界でもっとも支持されている信念のひとつであり、特にバカによって熱狂的に信じられている。/わたしたちはたとえ状況を理解できているからといって、必ずしもそれにふさわしい行動をとるわけではない。
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ダニエル•カーネマンとダン・アリエリーの知らない文章を読みたくて借りてみた。たまたまその章はインタビュー記事だったので、いまひとつ。。
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あんなバカ、こんなバカ。
自らも当てはまるので耳が痛い。もうやめて、となるが、耐え切れない人はイライラするだろうか。大丈夫。自覚がある人は、ダニンググルーガー効果のように自己過大評価をしている訳でもなく、自己愛性パーソナリティ障害でもなさそうだ。合理性を追求するが故の認知バイアスによる誤解は溢れているのだし、バカによる独創的な行動が発見を齎す事は多いのだ。必要悪ならぬ必要バカである。バカをバカにしてはいけない。
あらゆるバカを切り口に、認知バイアスや行動経済学、インターネットの影響など豊富なテーマを語る。詐術、錯視が溢れている。特に、フレーミング効果という同じ事を違う言い方にするだけで勘違いを誘う手法。ビジネスの場にはよくある事で、上級者になると、それを分かった上でその言質を取って逆手に利用するなどの交渉劇も。
完全合理性こそが「バカ以外のもの」とするならば、それはあり得ず、世を構成する限定合理性に対し、認知の限界、あるいは埒外にいる人間から相互にバカに見えるだけ、という事が往々にしてある。所謂、「バカの壁」だ。例えば、隣の店の特売品を買わないのは情弱のバカだと決めつけても、バカと言っている本人がネットで更に安い買い物ができる事を知らないだけかも知れない。そうした価格調査に費やすコストを無駄だと割り切っている人もいるだろう。最適解を判断する領域の違いということであり、安易に誰かをバカだなんて言えない。
だからこそ、終わりなき「無知の知」、他人の判断を尊重する態度こそ至極。思想が違うから多様性があり、それぞれ異なる能力で進化し、そして結果的に生き延びているのだ。限定合理性を基本とした多様性社会では、全てがバカに見えるが、結局は全てが賢い。そこに生物としての戦略の多様性を見れば良いだけの事だろう。
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★「バカ」と一括りにしてしまうのは簡単、でもとても奥深いワードである
タイトルに一目惚れをし購入。
「バカ」って言葉は不思議ですよね。
侮蔑で悪い単語と受け取ってしまえばそれまでですが、とても奥深い!
・なぜあの時「バカ」な行動をしてしまったのだろう
・あの人はなぜ「バカ」な発言をしたのだろう
・あいつはなぜいつも「バカ」なのだろう
深掘りすればするほど色々な解が見つかります。
「バカ」な事をした時ほど著書を読んで深掘りしていきたいものです。
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面白い。
著名な学者達によるバカに関する意見・研究を真面目に集めた一冊。
身に覚えがあったりすると冷や汗ものだが…
まだまだ半分くらい読んだだけ。
ゆっくりとバカを楽しませて頂く予定です。
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バカを辛辣な表現で書いてあって面白い。痛快な内容。
認知バイアスなどによってバカげた判断をしてしまうとかとか。
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一言でバカと言っても定義は広く各々でバカについて真面目に研究していることが「バカらしくて」好き。(褒めてます)
悩んだ人にオススメしたくなる本でしたので、知人に紹介してしまいました。
僕の結論は「バカは相手にしない」でした。
自分も誰かのバカであるということに改めて気付かされた本です。
一度はバカらしいなって思いながら読んでみて下さい。
意外と面白いかもしれませんよ?
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とても真面目な本。
Amazonの本書のページから「はじめに」の部分が読めるので、これを読めばどんな内容の本かわかる。
この本を読む人の多くは、世の中の「バカ」な奴に辟易としているのだろうが、程度の差こそあれ皆「バカ」なことをしているのだ。
本書に出てくる「バカ」は、しばしば自分に当てはまる。
バカなことを言ってしまった。
バカなことをしてしまった。
と反省してるうちはいいが、自分の言動を(正当化し)振り返らなくなったら「バカ」度が進んでいるかも知れない。
私はネットの情報もよく見るが、事実に基づかない低次元な記事が増えているように感じる。
昔「プレジデント」という雑誌を時折り読んでいた。
最近ネットで目にする「プレジデント」の記事はウケ狙いで書かれているように感じ信頼できない。
もう一つ「現代ビジネス」も記事内容に疑問を感じることが多く、講談社さん大丈夫?と心配になる。
ファクトチェックをして排除すべきと思うくらい低レベルな記事もあり最近はこの2誌は避けている。
「知的なバカ」は発言のもととなる真実についての考え方が間違っている。
そして、「ナルシシズム」「無分別」「知識人気取り」という特徴を持っている。
テレビや書籍で見かける「知的なバカ」は相手にしなければいい。
困るのは、職場や生活空間で常に接していなくてはならない「知的なバカ」だ。
さらに「知的なバカ」が何人もいると、「バカ」同士で激しい競争が始まるので最悪だ。
「噓つき」は常に真実に目を光らせている。
「嘘」がばれないようにするためと、ばれそうな「嘘」をうまくごまかすためだ。
低俗な意見を堂々と主張する「バカ」な輩は「事実に関して無関心」だ。
だが、本人と同様に「事実に関して無関心」な聞き手を一定数確保できれば安泰だ。
「これはちょっとバカげていないだろうか」と疑問に感じる人は「バカ」の意見は聞き流すようになる。
ダニエル・カーネマン、ダン・アリエリーの名前を見て、行動経済学にもつながる人間の思考の癖に関する本かなと思ったが、
認知心理学、情報科学、哲学、人類学などいろんな視点からバカげた行動を論じたものだった。
各論客が10ページ程の文章量で分析しており順不同なので、興味あるところから少しづつ読むことができる。
本書が対象とする「バカ」は、主に「社会的な常識に欠けること」と「ナルシシスト」に当てはまるかな。
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以下は、各論客の評価点とご意見のメモ。
(自分用の覚えで、気まぐれに抜粋したもの。各論客の要点を示したものではない。)
【目次】
●バカについての科学研究 (セルジュ・シコッティ/心理学者)★5
人間についての研究の一部分がバカについての研究になりバカの本質がわかる。
バカは自己評価を一定レベルに維持し、大多数が平均値より少し上程度にみなしている。
平均値より大きく外れて自己評価が異常に高い自信過剰な人間が「大バカ野郎」になる。
●知性が高いバカ (���ヴ゠アレクサンドル・タルマン/自然科学者/心理学者)★2
「自分だけは大丈夫」「自分が罰せられるはずはない」という楽観バイアスが「バカ」な行動をさせる。
●迷信や陰謀を信じるバカ (ブリジット・アクセルラッド/哲学者/心理学者)★2
ジョブズやアインシュタインでも医学に懐疑的であった。
●バカの理論 (アーロン・ジェームズ/哲学者)★4
バカは他人より自分のほうが価値が高いと勘違いしている。
バカは自分はそれを持つのがふさわしいと思っているものを手に入れると満足する。
アメリカのハイパーメガ級大バカくそ野郎はトランプ。
●人間は決して合理的な生き物ではない (ジャン゠フランソワ・マルミオン/心理学者)★4
本書の編者。
私たちの思考は、100%の完璧さを目指すことは決してない。
過ちをおかすからこそ、わたしたちは人間らしくいられる。
我々は、個人の限られた知識や経験という不確かなデータに基づいて思考している。
●認知バイアスとバカ (エヴァ・ドロツダ゠サンコウスカ/社会心理学者)★5
無知は「バカ」ではない。無知は学びの大きな原動力になる。
本物の「バカ」は、自分の考えに疑問を抱かない。
●二とおりのスピードで思考する (ダニエル・カーネマン/ノーベル経済学賞受賞/心理学者/行動経済学者)★3
二とおりとは、直感と論理思考。論理思考によって直感が育まれる。
選挙の投票は、合理的な思考ではなく、ほぼ直感によって自分の利益になる人を選ぶ。
マルミオンの質問に答える形式で「バカ」に関する話はなかった。
●なぜ人間は偶然の一致に意味を見いだそうとするのか (ニコラ・ゴーヴリ/心理学者/数学者)★3
25人のうちで同じ誕生日の人が二人以上いる確率は?が考えられないのはバカだからなの?
●バカのことば (パトリック・モロー/編集者)★2
「バカのことば」は騙そうとしていないので「嘘」ではない、「いいかげんなことば」なのだ。
●感情的な人間はバカなのか? (アントニオ・ダマシオ/心理学者/神経科学者)★2
インターネットで簡単に情報を手に入れられるようになったので、間違った情報や嘘に影響されたり、騙されやすくなっている。
●バカとナルシシズム (ジャン・コトロー/精神科医)★4
自分自身を高く評価している者には「こいつより自分の方が頭がよい」と思わせておくほうが都合がよい。
●フェイクニュースを作っているのはメディア自身だ (ライアン・ホリデイ/メディア戦略家)★5
情報操作のテクニックは高度化している。政治家の発言やコマーシャルに限らず、詐欺のテクニックに要注意。だが騙される。
フェイクニュースやデマを見つける解決策はない。
●SNSにおけるバカ (フランソワ・ジョスト/哲学者)★3
他人の行為を何でも捌きたがる傾向があり、行為と無関係な見た目に言及する「知性の欠如」をさらけ出す。
有名になりたい、スゴイねと言ってもらいたい。
●インターネットのせいで人間���バカになる? (ハワード・ガードナー/認知科学者・教育学者)★3
インターネットで提供される情報には、質が疑わしく真実か否かの判断が難しいものがたくさんある。
「美」に対する見解に判断基準はない。「美徳」についてはある程度の共通認識で正しさのコンセンサスがある。
●バカとポスト真実 (セバスチャン・ディエゲス/神経心理学者)★5
バカは「知性」を悪用している。「倫理」をふみにじっている。
インターネットはバカを生産・増殖させている。
※ディエゲス氏の意見をもっと知りたいと思ったが、残念ながら邦訳されている本はなかった。
●バカげた決定を回避するには? (クローディ・ベール/人間科学ジャーナリスト)★2
満場一致で決まったことが一番いいとは言い切れない。
●なぜバカみたいに食べすぎてしまうのか? (ダン・アリエリー/行動経済学者)★3
おいしそうなものがあると、誘惑にまけてしまうから。
●動物に対してバカなことをする人間 (ローラン・ベーグ/社会心理学者)★2
人間は人間が一番偉いと思っている。
●子どもとバカ (アリソン・ゴプニック/心理学者/哲学者)★4
子供は人間として欠陥があり、大人より未熟で、基本的な能力が欠如している。
子供は決断が早い。大人は考えすぎる。
トランプを見ていると、大人は子供よりずっと自己中心的になりうることがよく分かる。
●夢とバカの関係 (デルフィーヌ・ウディエット/脳研究者)★4
ほとんどの夢はありきたり。非日常的要素はほとんど出てこない。
私たちは夢でしょっちゅう見えない敵と戦っているようだ。
夢の中では「社会性に欠けるバカ」になり易い。「失敗ばかりするバカ」「騙されやすいバカ」にもなる。
夢と現実の関係性は不明。
●バカは自分を賢いと思いこむ (ジャン゠クロード・カリエール/シナリオライター)★4
「バカ」の話をする時は気をつけた方がよい。自分も「バカ」なのだ。自分を頭がよいと思い込むのは愚かだ。
SNSの普及でバカげた情報が増えた。「バカ」の時代はまだ続く。
●バカなことをした自分を許す (ステイシー・キャラハン/心理学者)★3
バカなことをした時に味わう3つの感情「きまり悪さ」「罪悪感」「恥」。
自分をよく知れば「恥」を感じる状況を避けることができる。
●知識人とバカ (トビ・ナタン/心理学者/人類学者)★2
バカはバカでない人間を嫌う。
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バカな行動を避けるには人間が陥りやすいバイアスをメタ認知することが重要
知性は鍛えても上がりづらいからクリティカルシンキングを鍛えよう