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同じ場所、同じ時間、違うメンバーで
織り成される2話連作。一日で一気読み。
凄いな。と読み終わったあと、思う一作。
最近、恩田陸先生にハマりつつある自分。
先生の家の積読本を漁ろう。次はどれにしようか…
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①七月に流れる花
ファンタジー的な展開でこのまま行くのかと思ったら、最後に怒涛の種明かし。でもね、あれだけのことで知識が無いのは不自然だし、もうちょっとうまくできなかったかなと。明かされていない不穏なエピソードも残っているし、八月も楽しみではあるけど。
②八月は冷たい城
なるほどね。知識が無いのは隠す理由があったということで。いや、それでもとも思うけど。
講談社タイガ版なので2冊に別れてるけど、まとめて面白い作品でした。
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再読はないと思うのでネタバレ。
転校生のミチルは林間学校に招待された。この街の独特な何か隠された雰囲気にもなじめず何故自分が招待されたのかそれも不思議である。
不思議な規則もあり、6人の他には大人さえいない。ミチルは自分以外は何故この場所にいるのか分かっているような、何かを隠している。そんな中1人行方不明になり向日葵畑が荒らされている不可思議な事件が起き、あれよというまに林間学校の目的がミチルにバレてしまう。ここは隔離病棟で感染者が入院しているが末期になったら子どもたちが顔をみせに行き亡くなったら子どもらは帰される。ミチルの父親は離婚しているので母親がミチルに内緒なら会わせてもいいと承諾したらしい。
八月編
男の子4人が来る。みどりおとこの正体は感染者。そして代々みどりおとこが受け継がれるのが感染者の死人を食べる事によって生き残る事ができる。正体を知ったからといって何もできるわけではなく、感染者もどんどん減って行くのでみどりおとこの生存者もいなくなるだろうと。スッキリした終わり方なのは子どもを対象にして書かれているからなのかも知れない。
数時間で読めてしまえる本。
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花火が死を弔う意味を持っていたことは、何かで見た。
でも花火大会が夏に開催されること、花火が終わるのは寂しいこと、その理由について考えたこともなかった。
コロナ後に書かれたものかと思ってしまうくらい、少しヒヤッとしました。
メメントモリ。
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安定感のある不思議な面白さだけれども、設定のインパクトだけで、深みはあまり無かったかもしれないです。
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七月に流れる花
情景描写がうまい
どんどんゾクゾクする感覚に
八月は冷たい城
七月の話とリンクしている
今が冬だと言うのもあるが夏に読んだら本当に怖いかも 読み終わった後ふわふわ不思議な気持ち
うまく書けないので再読したさがある
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招待状を受け取った人は必ず行かなくてはいけない林間学校。
規則はたったの3つ。
謎めいた共同生活に隠された儀式の意味は。。
隠された悲しい歴史が切なかった。
七月は少女、八月は少年の目線で描かれ、切なさの中に大切な人を想う温かさを感じた。
暗い背景の中わ小川を流れる花の色ははっきり見えるような物語でした。
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うー…ちょっとあんまり、好みじゃなかった。
ホラーっぽくて…珍しくキャラもあまり惹かれなかった。
設定が絶望感あるけど。
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恩田陸の、現実にありそうでないファンタジーの世界観がすごく好き
設定も種明かしも残酷で、そんな部分も現実の残酷さや冷徹さにリンクする部分があったように感じる
情景描写大好き
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面白かった。恩田さんの世界観がたっぷり味わえた。
少年少女ものだと理瀬シリーズが断然好きなので、もう一度読みたいとは思わなかった。
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同じ境遇の少年少女が、林間学校という名目で集められる。
ミチル視点では、ミチルも読者と同じくらい林間学校についての知識がないから一緒にドキドキしながら読み進められた。
ミチル視点の七月では、ミチルは林間学校でおこることについて何も教えてもらえずに疑心暗鬼になるが、林間学校について理解している光彦視点の八月でも、分かっているからこそ光彦も疑心暗鬼になってしまうのが面白いなと思った。
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新しい感覚でした。怖くて気持ち悪くて悲しくて、でもどこかで思いやりがあるような感じたことの無い読後感に包まれています。
謎がするすると解けていくのは気持ちよかったですが、正直もう一度読みたいとは思えませんでした。
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久しぶりの恩田陸。
コロナより前に書かれた作品のようだけど、コロナ経験すると、こんなことも今後起こり得るのかもなと、ファンタジーなのに妙に現実的なことのように思えた
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6月初めに、夏流(かなし)という名前の土地に転校してきたミチルは、全身緑色の「みどりおとこ」に出会い、夏のお城夏流城(かなしろ)での林間学校に参加する。
主人公が中学生の、淋しくて悲しいひと夏の物語。
「七月に流れる花」は少女の視点で、「八月は冷たい城」は少年の視点で描かれていて、「七月」を読んでから「八月」を読むので、物語に入りやすく、より鮮やかなものに感じられる。
物事の裏と表が透けて見えるような感じがして、面白かった。
彼らが夏の城に呼ばれた理由が謎に満ちていて、真実がわかるとほっとする反面、近い将来起こってもおかしくないような出来事だと思うと怖くなってくる。
悲しいおとぎ話のようだ。
「悲しみは夏流城の水路に流していきなさい。ここを出たら未来のことだけ考えなさい」という言葉に、前向きなメッセージが込められていて、全体的に恩田陸さんらしいダークな雰囲気がよかった。
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理瀬シリーズ、読んでてファンタジーにも近いものを感じます。
でも読んでて飽きさせないミステリアスな雰囲気が秀逸ですね!