投稿元:
レビューを見る
登場人物が沢山いると冒頭の人物紹介でわかり、身構えて読み始めようとしたら、いきなり人物紹介欄に無い人が最初に出てきて、あらら…もっと沢山登場するのね、と更に身構えてしまいました。
人物紹介欄を紙の中心にコピーして、余白に他の人のメモを取れるようにして備えました。
今までの美術小説とは様子が随分違ってました。
オークションの様子とか、疑似体験出来た感じはしました。
ゼウス、ヘロデの顛末や英才のその後を知りたいなと思いました。
投稿元:
レビューを見る
面白かった〜!伊坂幸太郎の陽気なギャングシリーズみたいなチームだな〜!チームのメンバーがみんな魅力的なので、続編欲しい!もっと活躍が見てみたい!
ジャクソン・ポロックについては何にも知らなかったけど、表紙の絵の他にももっと見てみたいなあ。
あと香港!直近で行ったのが2019〜2020の年末年始だったから(本当にコロナの直前だった)、街並みとか地名とか思い出しながら読んじゃった。その時は香港島には行ってないから、どっちかっていうと2018年の出張のが舞台が被ってるか。何にせよ早くまた旅行できるようになるといいな…コロナだけじゃなくて、政治的にも。
投稿元:
レビューを見る
美術品窃盗団であるアノニム。香港でのオークション会場を舞台に、華麗などろぼう達の活躍というわくわくするような舞台設定です。メンバーそれぞれの頭文字から名付けられた窃盗団が、その計画から実行までを華麗に行う様を堪能できます。とはいえ、今回(?)の仕事はどちらかといえば地味で、犯行もオーソドックスなものかと感じます。本書のメインとなるのは、近年にあった香港でのデモの最中という時代設定、そしてそこに隣り合うように居ながらも、それよりも自己のやりたいことが重要な主人公ともいえる若者。彼は現代アートの新たな境地に魅せられ、一人孤独に描き上げます。クライマックスは、香港デモの会場にて、彼がスポットライトを浴びること。窃盗団と若者の共同作業というメインストーリーの裏で、著者のメッセージが編み込まれている作品でした。
投稿元:
レビューを見る
原田マハさんにしては登場人物が多めの本でした。なので登場人物の繋がりや役割を確認しながら読まねば。ただ世界観は相変わらずの原田マハ節。香港の運動、民主主義と資本主義、そしてアートとのつながりと力を見事に描いておられました。
さすがです。
投稿元:
レビューを見る
コンテンポラリーアートの革新者、ジャクソン・ポロックの未発表作品が掛けられる香港サザビーズのオークション。盗難にあった美術品を取り戻す芸術のプロ集団アノニムと、画家を目指す難読症の少年が繰り広げる、アート・エンターテイメント小説。
と、要素的には盛りっとしているのだが、全体的にやや淡白というか、軽めの印象は否めなかった。悪役側の展開(やられ方)もちょっと違和感があり、逆にスカッとしない。悪役もアノニムメンバーも、キャラの掘り下げがもっとされていたらより楽しめた感。エンタメとして十分面白いだけにやや残念。
投稿元:
レビューを見る
面白かった。アート版のオーシャンズ・イレブンと言った感じ。
表題のアノニムとは、謎の芸術集団のこと。芸術と言っても、画家はいない。建築家やオークションのネゴシエーターや、それから美術のコレクターなど。各分野の一流の人間が集まって構成された組織。
彼らは裏のやり方で盗品を取り返す、などと言ったいわゆる義賊的な活動を行ってきた。
そんなアノニムが次に目をつけたのがジャクソン・ポロックの「ナンバーゼロ」。ナンバーゼロのオークションへの出品を巡って、アノニムが暗躍する。
一方で、オークションの舞台が香港であることにも意味がある。本作では、香港の学生運動をテーマの1つとして扱う。
学生運動にあまり興味のなかった少年が、アノニムの筋書きによって、アートを通じて運動の中心に関わっていく。
という複線的なストーリー。アートと政治を絡めて、それでいて娯楽小説として仕上がっている。原田マハらしい一作。
惜しむらくは物語の薄さかもしれない。欲を言えば、もっと長編でもよかった。それに、表紙とタイトルの印象から勝手に大人っぽい物語を想像していた。けれど角川文庫だし、ターゲット層は若年層に設定されているのかもしれない。まぁそこはしょうがないかな。
(書評ブログもよろしくお願いします)
https://www.everyday-book-reviews.com/entry/2021/04/25/%E3%80%90%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%88%E7%89%88%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%83%96%E3%83%B3%E3%80%91%E3%82%A2%E3%83%8E%E3%83%8B%E3%83%A0_-_
投稿元:
レビューを見る
分量に比べて登場人物が多くて「シリーズもの?」と思ったくらい!でも一人一人のイメージがしっかりしていて楽しい。
原田さんの文章はとても造形や風景が浮かんできやすいと感じているので、登場人物紹介のイラストはなくても良かったかな…というのが個人的な思いです。
投稿元:
レビューを見る
普段と少しテイストの違うマハさん。
初めはカタカナ名前の多さに読むのが大変。
でもアートへの熱い気持ちが登場人物にのせてびしばし伝わってきた。
「アートで世界は変えられる」
投稿元:
レビューを見る
アノニム[作者不詳]
登場人物が多かったが、設定や内容は普通に面白かった。舞台は台湾、香港とアジアのマーケットの新しさ、盛り上がりを感じて面白かった。有名なアート関係者ばかりでなく、アーティストを目指す若き高校生が絡んでくるのもよかった。
物語としては、なんの窮地に追い込まれることもなく、最後まで予定通りにことが運んでしまったことが残念。面白みや盛り上がりにかけた。
あと。納得いかなかったのは、高校生主人公のディスレクシアが瞬時に治ってしまったこと、部屋でポロックの贋作を描き上げたことになっているが作品の大きさが3✖️4メートルとかなり大きな設定であること、作品を輸送後のことが描かれていないが、贋作であることはすぐにバレるだろうし、その後どうなったのかがわからないこと。。(こんな悪い奴に、贋作を高値で買わせたなんて、後からオークション会社が潰されるか、アノニムの関係者がつきとめられて殺されたりしそうだ…。)
ポロックや、現代アートの始まりに興味を拡げられる設定はよかったけど、物語としてはもうひとつ、ワクワクにつながらなかった、、
以下メモ。
・ポロック オールオーヴァー覆い尽くす
カンヴァスを俯瞰する 神の視点を手に入れる
・レンゾピアノ ポンピドゥセンター、バイエラー財団、メニルコレクション、パウルクレイセンター、銀座のエルメス、関西国際空港
・アートで世界を変えられるかどうか、本当のところは、わからない。けれど、変えられるかもしれない、と思うことこそが大事なんだ。そして、なんでもいい、なにかアクションを起こすことが大切なんだ。
投稿元:
レビューを見る
帯は、
「なんと1憶ドル超!?
ジャクソン・ポロック
名作を手に入れろ!
原田マハの真骨頂、痛快美術エンタテインメント!」
最初は登場人物が多すぎて、
顔と名前とおキャラクターが一致せず。泣
そしてだいぶ前に読んだので記憶があやふやですが。苦笑
英才の躍動感のあるアートを想像して、ドキドキしました。
ルパンとか、怪盗キッドみたいな感じです。
本当にエンタテインメントです。
投稿元:
レビューを見る
ジャクソン・ポロックと、特殊部隊と、高校生のお話。
相変わらず、絵画と物語を結びつけるのが上手。
秘密裏に動くアノニムの仲間たちもよかったし、ポロックの絵もその背景もよかったし、主人公の男の子は微笑ましかった。
エンターテインメントになってて、楽しく読めた。
映画みたい。
投稿元:
レビューを見る
美術品の義賊アノニムがジャクソンポロックの未発表作品ナンバーゼロを狙うお話。
オーシャンズ11みたいな個性溢れるカッコいい窃盗団が登場するので、ワクワク感がある。
ただ、あまりにアノニムが強すぎて周りの敵が霞んでいる気がする。ドキドキハラハラという感じではない。
サクッと読める作品で良いと思う。
投稿元:
レビューを見る
学生デモと時を同じく香港で開催されるオークションに出品される『ナンバー・ゼロ』を巡るアートエンターテイメント。現在の香港情勢と近未来的な世界観を映像化で再度見てみたい。
投稿元:
レビューを見る
孫さんレベルかそれ以上の桁違いの大金持ちと桁違いの天才がいっぱい出てくる小説、ルパン3世とかキャッツアイの香りが。
ワクワク読めました。
投稿元:
レビューを見る
香港の学生デモと絵画のオークションという一見繋りのない2つの出来事が絡みあって動いていく。
アート窃盗団の目的とは?アートの力を信じられるのか?
時系列になっているので続きが気になってどんどん読み進めてしまう。