電子書籍
不思議な感覚で
2021/04/14 01:01
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投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終えました。まず、出てくるのが、ブルー、ブラック、ホワイト。すべて、色、なんですけど……これは、何かの暗示か……と思いつつ……読み進めて、ラストは……。
紙の本
「何かをする」ということ
2001/11/13 16:24
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投稿者:naka-m - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある探偵がある人物を見張るだけの話。しかしその人物は毎日何もしないので、当然探偵も何もしない人物を見ているだけの月日が流れて行きます。
そもそも「何かをする」というのは何なのか。
誰かがいるから何かをしたり、誰もいないから何かをしたり、結局のところ人間の行動というのは全て自分以外の誰かに依存してるんですね。
一度読み終わった後、もう一度読むと面白い本です。
紙の本
幽霊たち
2001/10/30 14:49
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投稿者:333 - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物はブラックとホワイトとブルー。ブラックはブルーに依頼してホワイトを見張るようにめいずる。しかし、ホワイトは部屋に篭っている。何も起きない日常、しかし、ホワイトを見張り続けなくてはならない日常。そんな、不調和な日常を鮮やかに描いた作品。最後にある事件がおきますが、それは読んでからのお楽しみ。
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投稿者:谷池真太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
目的が見つからない毎日を打破するために行動する人間。だが、その行為もその街にとってはとるに足らない、目にも映らないことである。だが、無意味というのとは違うすべてのことには意味がある。ただ、それが透明で見えないだけなのだ。
透明な話である。登場人物の名はすべて色で表現される。記号としての色。記号としての人間。
無為であれば、いずれ人は人でなくなる。自分も、そして自分がみる世界も記号と化してしまう。だからこそブルーは行動するのだ。
読みやすい話なので、お薦めしたい一冊。
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この本をBLと解いていた人が居て笑った。確かに、登場人物がみんなBLで始まる(blue、black)。
事件が相変わらず始まらず、終わりもせず、良くわからないところに着地してしまうんですが、日常の欠落というか、地に足を付けているところが実は地上じゃない、みたいな不安感を描かせるとオースター巧いなあ。
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あんま読まない海外作家の中で一番好きなのがP・オースター。新作が出るたびに頭を捻りながら読んでました。不条理すぎて難しいんだけど、スリリング。ハマリました。
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どこにでもありそうな日常を表現するために非日常を使った、という感じ。読みやすい文章だけど、話の展開まで読みやすいのが問題。ただ描写は何か心地よい。
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ポール・オースターNY三部作の第2作。
自分を見ているような、親近感。狭いこの世の中を感じさせる作品。
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変化のない物語がただ静かに進んでいく。なのに惹かれるのはなぜだろう。
最後の激しさが余計に強調され、一つの結末から逆に広がっていく理解。面白かった。
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初めて読んだ時、こんなに洗練されているアメリカ文学があったのかと衝撃を受けた。
私にとって、アメリカ文学への入り口となった作品。
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原題は「Ghosts」です。ポール・オースターが読みたかったというよりは柴田元幸が訳している本を読みたかったのですけど(ここのところ柴田元幸が気になっているのです)、最初の一文からして完璧で吃驚してしまった。これは柴田元幸の訳がいいのか、ポール・オースターがいいのか、それは両方だろうけど、いや、最初の一文でヤラレタ。最近思っていることがあるのだけど、それは日本は世界的に見て文学後進国なのではなかろうか、と。いや、そんなことは決してないとは思うんだけど、結構世界的に有名な作家の本がamazonとかで探してて、ときどき全然ひっかからない時があるんです。いい訳者がどんどん出てくることを望む。そのハードルは高いけれど、よい作品をチョイスして、よい訳をするわけだから。(06/5/15)
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まずはじめにブルーがいる。次にホワイトがいて、それからブラックがいて、そもそものはじまりの前にはブラウンがいる。
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昔、たまたま見た「中学生日記」の登場人物が好きな作品としてこの本の名が挙げられており、何となくタイトルだけ記憶していた。先日立ち寄った書店でふと思い出して購入。
私立探偵のブルーが、ホワイトという男から依頼を受ける。依頼内容はブラックなる人物を見張り、定期的に報告書を送ること。
ポール・オースターに関してもこの作品に関しても全く情報を入れずに読み始めたので、最初はミステリかと思っていた。しかし予想していたようなことは何も起こらず、物語はブルーの内面でのみ展開していく。淡々とした乾いた文章なのに何故か先が気になってあっと言う間に読んでしまった。
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3部作らしいが、いまのところコレしか読んでいない。ワタシを負うアナタがいて、アナタはワタシを一つの形として捕らえたかもしれないが、捕らえた結果は何だった?捕らえる過程でアナタはどうなった?色として与えられたものすら失ってしまった?氏の作品は合わないと思いながらも、もう一作、一作と買ってしまうのはなぜ?
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主人公の探偵が、依頼を受けて男を監視するも、何も事件は生じず、主人公の戸惑った内面描写が続く。不条理に苦悩し自分と向き合うようになる主人公と、物語を書くために自己を失う男。読み終わった後、わかったようなわからないような曖昧な感じを覚えた。