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表紙が良い。
歌人枡野浩一さんが、ブログで『ドラえもん』を題材にした短歌を募集。それを厳選して藤子氏の『ドラえもん』の絵とコラボした短歌集。
意外に恋愛を思わせる短歌が多い。
小学生にも読めるカンタン短歌だけど、大人だとより苦さや甘さがわかりそうなものばかり。
解説の河原涼太郎さんのエピソードも素敵。
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詠んだ人も読む人も、こんなにもたくさんの人がドラえもんに思いをはせている。その優しさにホロリときたりした。ドラえもんのいる世界で良かった。ドラえもん、が5音で良かった。
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ドラえもんだけで、こんなにたくさんの短歌が生まれるとは!!ドラえもんが、こんなに心に生きているのは本当にすごいなあと思う。
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ドラえもんを題材に詠まれた短歌の数々です。
番組内で様々なテーマを扱ったなかで、ドラえもんが一番面白い作品が集まったそうです。その理由を考えてみると、
・ドラえもんは、多くの人が通る。
・登場人物のキャラクター(個性)が分かりやすい。
・「ひみつ道具」で想像がふくらむ。
・「帰ってきたドラえもん」にあるように、いつか別れが来る=大人になるという切なさも秘めている。
といったことが考えられるかなと思いました。
似た内容だな、と思うものもあるのですが、作者が違えばまた色が違うのが創作の面白いところですね。
助詞一つで随分イメージが変わります。表現も、ひらがな・カタカナ・漢字・記号…と、選択の幅が広いです。冒頭、「シンプルだからこそ難しくて面白い」とあるように、短歌の奥深さを感じました。
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駄短歌率高めだけど何個かは好きなのあった。
・ドラちゃんの「えもん」を「エモン」と書くような人とは結婚したくないです/沼尻つた子
・君とした「ひみつ道具でどれが好き?」みたいな話ばかり思い出す/仁尾智
・ドアじゃなくタケコプターで会いに行く「今出ました」とメールも入れる/樫子麻理
・なんとなくどこでもドアに似てたのでこのアパートに住むことにした/緒川景子
河原涼太郎の解説文がいい味出してる。
全体的に感動がTVサイズでその丁度よさがドラえもんらしい。
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2022.10.06
言葉が五七や七五にまたがっている短歌にはあまり惹かれないかも。すぱっと五七五七七でリズムが決まる短歌は気持ちいい。
これだけ様々な切り口で短歌が集まるドラえもんの懐の深さよ…個人的に「ねぇドラえもん」の章が好き。最後の河原涼太郎氏の解説も面白かった。
◎「タケコプターは力学的にありえない」野暮な男と朝焼けを見る 〼あー、夕焼けだったら、とりかえしがついたのに……。
※枡野さんの解説込みですげー好き
◎ドラえもん 話を聞いて そばにいて ひみつ道具は 出さなくていい
◎大丈夫 タイムマシンが なくっても あの日のことは 忘れないから
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現代短歌の背伸びしない感じ、のびのびした言葉の並びが好きだなぁと思う。それぞれの心の中に住んでいるドラえもんが、それぞれの思い出と温度で31
文字で表現されていて面白かった。
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可愛いなーみんなに読んでほしいなー(∗ˊᵕ`∗)
目の前に どこでもドアが あったなら それを理由に 会いに行きたい
自転車で 君を家まで 送ってた どこでもドアが なくてよかった
この2つめちゃくちゃ好き(ˊ˘ˋ*)♡
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2021/4/30
いくつか心揺さぶられるものがあった。
短歌の魅力に片足突っ込んだ気分。
これから夏の入道雲はドラえもんに見えるのだろう。
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ドラえもん愛が溢れてる。
ドラえもんやアイテムものも面白いけど、個人的には脇役をメインにしたものがツボ。
中学に はいり変声 期をむかえ
剛田たけしの 歌に深みが (篠田 算)
表紙もすてき。その一首も。
青空の 入道雲は それはもう
配色として ドラえもんです (辻 一郎)
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短歌の先生が初めて買った歌集は枡野浩一さんの本だったとのこと。
角川短歌賞を最高得点だったのに受賞できなかったことで結社が中心となっている短歌界に対する屈折した想いがあるらしい。YouTubeでもそのあたりを語っている。
こちらはみんながご存じドラえもんをテーマにした短歌。かんたん短歌blogか雑誌『ぼく、ドラえもん』に投稿された約3600首を掲載。
冒頭に1ページずつイラストを添えて112首の紹介、ドラえもん短歌の秘密を枡野さんがQ&A方式で解説されている。
青空の入道雲はそれはもう配色としてドラえもんです
(うわあ、青空を眺めたらドラえもん!空を見るたび思いだしちゃうね)
いつのまに私をのび太にしてしまうあなたは罪なドラえもんです
(あまーい!と言いたくなる素敵なラブラブカップルの間柄ですね)
スネ夫って粋な髪型してるよな感じで言うと「司」に似てる
(ははは、イラストがまた良い!着眼点が凄い、本当にスネ夫が司に見えてくる)
目の前にどこでもドアがあったならそれを理由に会いに行きたい
(会いたい思いをどこでもドアに託す切なさが伝わって好き)
もう少し素直になれと言う上司スネオになれと聞こえる私
(このちぐはぐさがお互いの職場内でのズレを象徴していて素晴らしい)
好きだった貴方は今の貴方じゃない タイムマシンで過去に行きたい
(フォークソングにでもなりそうな恋愛の歌)
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ドラえもんをテーマにした短歌。ドラえもんを知ってるから笑えたりぐっときたりする。ドラえもんっていないからいいんだと思う。夢物語。でもそれを心に抱いているということがどうにもならない現実を生きる力になるのかもしれない。
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ひろさんに教えていただいた本です。
ひろさん素敵な本をありがとうございます!
私、ドラえもんを見くびっていました。
ドラえもんで、凄い相聞歌が作れるのですね。
ドラえもんだからじゃなく、歌はどこにでも転がっているということかもしれません。
素材は何であれ、優れた歌は詠めるのですね。
この本には穂村弘さんが本名の辻一郎で参加していて何首か歌が載っているのも楽しかったです。
穂村さんだけやはり他の方とカラーが違う気がしました。
○青空の入道雲はそれはもう配色としてドラえもんです(辻一郎)
○あの頃はどこでもドアがなくたってどこでも行けるぼくだったのに(みうらしんじ)
○自転車で君を家まで送ってたどこでもドアがなくてよかった(仁尾智)
○その台詞本当だって確かめるためにタイムマシーンが欲しい(平賀谷友里)
○ドラえもんあの人好みの顔にして!そっから先は自力で頑張る(三玉小春)
○ドラえもん話を聞いてそばにいてひみつ道具は出さなくていい(麦ちよこ)
○ドラえもんどんな道具を使ったの初めて見たよこんな夕焼け(神田奈々)
○僕たちが今進んでいる方向の未来にドラえもんはいますか(仁尾智)
○大丈夫タイムマシンがなくなってもあの日のことは忘れないから(加藤千恵)
○3秒で眠れるのび太であるように今日の世界を眠らせていく(辻一郎)
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『大丈夫
タイムマシンが
なくっても
あの日のことは
忘れないから』
なんだろう、この胸を
ギュッと掴まれる感じ
・・・
あの頃、ドラえもんが
見せてくれた夢、
ワクワクする未来の姿。
子どもの頃に帰りたい
・・・
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我が家の鉄板ドラえもん。
今でも毎週録画している。
小二の息子どころか中一の娘まで、食事時になるとその録画を見ながら食事しようとするほど好きな模様。
自分も『ドラえもん』は好き。
のび太の度重なる浅はかさにはほとほと飽きれかえるのだが、変な方向に頭の回る道具の使い方だったり、弱々しさの芯にある優しさはもはやハードボイルドと行っても良いほどの生き様で、ドラえもんじゃあないけど、やっぱり放っては置けない嫌いになれない存在。
そんなのび太を中心とする、ひみつ道具の魅力、ドラえもんとの信頼関係、ジャイアン・スネ夫・しずかちゃんたちとの友情で溢れる世界観にリスペクトを寄せた短歌達。
現実世界の一場面にそっと『ドラえもん』の世界を重ねることで、いい具合に真意がぼかされたり、おかしみが加わったり、言葉の深さが増したり、逆に大人感が出たり。
これほどまでに影響力のある漫画だったのか。
短歌はその真意を読み取るのが難しいものも多く、歌集や雑誌を読もうにも自分的には結構パワーが必要で、尻込みして最近読めていなかったのだが、すっと頭に入ってくる上におもしろさやひねりを備えたこの作品集はとても良かった。
次は『毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである』あたりを読んでみようか。
○テスト期間終わってみるとなぜだろうドラえもんの絵うまくなってる
○ドラえもんよりも好きだといっただけなんでそんなにうれしそうなの
○君とした「ひみつ道具でどれが好き?」みたいな話ばかり思いだす
○奥さんがどこでもドアを持ってたらあたしたちもう会えなくなるね
○どこでもないここにいたいと気付くだけ何度どこでもドアを開けても
○あやまちはムードもりあげ楽団が変にムードをもりあげたせい
○空港でチェックにかかりポケットの中身を全部出すドラえもん
○ドラえもんビッグライトで胸だけを大きくするってことはできるの?
○ドラえもん話を聞いてそばにいてひみつ道具は出さなくていい
○大丈夫タイムマシンがなくってもあの日のことは忘れないから
○「ドラえもんがどこかにいる!」と子供らのさざめく車内に大山のぶ代
「さよなら、ドラえもん」の名シーンもなんか短歌っぽく感じてしまった。
ぼくだけの力で、きみにかたないと・・・ドラえもんが(安心して)帰れないんだ!