紙の本
炎熱の糺ノ森
2020/08/10 15:45
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
真夏の京都でクーラーのない四畳半アパートという猛暑地獄を舞台に繰り広げられる貧乏学生たちのドタバタ青春もの。著者の精神がまだ若いのか、単に進歩がないのか・・・。
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カドブンノベルの連載で読破。毎月楽しみにしていました。
四畳半神話体系の小説・アニメ、サマータイムマシンブルースの映画は履修済み。
プライベートでも仲が良い森見さんと上田さんの奇跡のコラボ。
でもちゃんと森見さんが書いた小説として楽しめました。久々の腐れ大学生。
大好きな四畳半メンバーが折りなす、たとえタイムマシンを使っても取り戻すことができない青春の1ページが描かれています。
キュンキュンすること間違いなし!
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安定の。
森見さんが読みたい気分で、文庫を待てず。
カバーの色がまた好き。
下らない会話と行動がなんだか尊い…
夏の京都に見事に行きたくなったよ。
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今読まずしていつ読むか!下鴨幽水荘!昔は沼!学校の裏山は海だった的な!ふがふが。
今年は本公演がありませんでして、その代わりというわけでもないのでしょうが、このような粋な計らいをしていただいて、満足至極。好きだ!
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小説と舞台作品のマッシュアップというのはかなり珍しいのでは。
読む前から親和性が高そうだなとは思っていたけど、ここまで違和感がないなんて。腐れ大学生は阿呆なサークル生を呼ぶ…。
四畳半のキャラだしエピソードもいかにもな感じなのに、実はかなり忠実にサマータイムマシンブルースを再現してたんだな、と読み終えた後に映画を見直して感心した。
余談。最後の方で黒板がホワイトボードに変わっているミスあり。
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楽しかった。けれどもどこかさみしい。
前作『四畳半神話体系』では四畳半が並行次元で拡大されてゆく悪夢(?)が核であって、主人公は受動的でどう転んでもいじけるばかりの青春が繰り返された。
しかし、今作はより時空連続体の危機にまで四畳半が拡大する。
そして、主人公たちはより主体性をもって、生き生きと活動する。
決して前作がいじいじしてばかりという訳でもないし、今作の主体性は悪意・善意と両側面であるからどちらがいいとかわるいとかではない。
ただ、なんだか楽しそうなところがさみしい。
薔薇色のキャンパスライフを手にする事ができず、いじける一方の数年間を過ごした私としては『四畳半神話体系』を読むと、あの雰囲気がなんとも、ひとりの夜(尚毎日)に部屋を暗くして寂しいような暖かいような時間を過ごすひとときのようで、心地よかった。
しかし、この『タイムマシンブルース』はみんな楽しそうで、かつ、主人公もその楽しそうな輪に加わっている。
ちがう・・なんだか楽しそうな人たちを遠巻きにして指をくわえていたのが君じゃなかったの・・君を追い出したサークルが鴨川デルタで楽しそうに飲み会してたところに花火打ち込んだり(四畳半第一章)したじゃんか・・。
そんな君を見ていた僕は・・まるで自分の学部生時代のように・・なのに・・なのに・・今回の君は楽しそうで・・よかった・・・。
と、なんだか気持ち悪い想いが込み上げてくる。
楽しかった。けれどもなんだか寂しくなった。
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四畳半神話大系とサマータイムマシンブルースのコラボ的な作品。四畳半神話大系の世界観はなにさせても面白くなりそうでずるい!
パズルがきれいにハマっていく感じがすごく気持ち良かった。なんだかんだで青春の匂いと夏の匂いを感じる、じっとり爽やかなという相反する要素を両立しております。とにかく大好きです。
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モリミーの新作は劇作家とコラボしたタイムスリップもの。登場人物が多くてごちゃごちゃしているが、本質は●●●●がすごい年月を旅する話。最後はいつになく甘い感じ。
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上田誠「サマータイムマシン・ブルース」を、森見登美彦「四畳半神話大系」の世界観で書き直した作品。
サマータイムマシン・ブルースのストーリーに割と忠実に基づいているので、大体の話の流れは予想つくのだが、四畳半神話大系のキャラの個性が加わり、「このキャラがあいつの役をするのか!」というわくわく感があった。
さらに、四畳半神話大系的な流れに持っていっているところが非常に上手いと感じた。
そして、明石さんはやはり魅力的。
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四畳半のこのメンバーが堪らなくいい。
サマータイムマシン・ブルースの方はあらすじしか知らなかったけれど、森見先生の世界観と相まっていてとても楽しかった。
相変わらず明石さんは素敵な乙女。
にやにやが止まらなくなるところも、ちらほら。
森見先生のSF。あっという間に読み終えてしまった。嗚呼、昨日に戻ってまた初見の状態から読みたい。タイムマシン使いたい。
愛すべき四畳半。愛すべき下鴨幽水荘。
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一文目から最後の文まで全部好き。
映画『サマータイムマシンブルース』も、小説・アニメ『四畳半神話体系』も、何方も大好きな私にとっては「後にも先にもこれ以上に胸熱な作品はない」と断言できる小説だった。
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森見登美彦と上田誠のコンビは、TVアニメ四畳半神話大系に始まり、劇場版アニメ夜は短し歩けよ乙女、同ペンギン・ハイウェイに続き4作目。
ただし今回は、前3作とは立場が逆転して、上田誠の世界を森見登美彦がアレンジ。
こんなに続くって、お二人の相性がよっぽどいいのかしらん?
森見ファンとしては、例のメンツがワチャワチャしてるだけでなんとも微笑ましく読み進められてしまった。
小説の平行世界は勿論、アニメの軸にも触れてくれたのは、四畳半神話大系のアニメから森見ワールドに入門した身として嬉しい限り。
読み終わるまでの楽しい時間があっという間に過ぎ去った。
体感のボリュームとしては、四畳半神話大系の一章分くらいだろうか。
平行世界1つ分と考えると妥当かもしれないが、ちょっと寂しい。
生意気なことを言うと、舞台や映画のように視覚に訴える面白さ、三次元(タイムマシンと時間旅行があるから、四次元?)を駆け回る様を、小説として文字のみで表現するのに苦心されたんだろうな、なんて勝手に感じ取ったりした。
恥ずかしながら現時点でサマータイムマシンブルースを未視聴なので、これを機に見てみようと思う。
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本書を読む直前に「四畳半神話大系」を読んでいたので、まるまる続きのような感覚だった。
またまた同じフレーズがことごとく出てくる。
前作を何年も前に読んでいたら、きっと細かい記述は忘れているだろうからここまで楽しく読めなかったかもしれない。
昔、一度だけ森見さん作品を学生の頃に読んだ事があるのだが、独特な表現方法にまだ面白みを感じられる程大人ではなく、途中で挫折した事がある。
だから四畳半神話からのこのニ作品が実質、森見作品、初となる。
私も大人になり、こういう作品というか独特な世界観を楽しめるようになって、森見さんのファンになってしまった。
次の新作が出たら必ず読みたい。
最後に、河童の件は最高に笑った!
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百二十五年におよぶ壮大な時空の旅路!
「時をかけるリモコン」の物語
いつもの四畳半メンバーと森見節全開で
最高に堪能できました。
明石さんを五山の送り火に誘うシーン
「それはみんなで?それとも2人で?」
「ぜひとも2人で」
「なるほどです」
「だから小津たちには内緒で頼む」
「ええ、内緒、もちろん、はい、そのほうが、ええ」明石さんは慌てたように幾度も頷いた。
このシーンが個人的には大好きです
気になった方は是非読んでみてください
明石さんは本当に魅力的で小説に登場する女の子で
一番合ってみたい人です…笑
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森見氏の初期代表作『四畳半神話大系』と、上田誠氏の舞台作品で映画にもなった『サマータイムマシン・ブルース』のコラボ作品である本書。
いやあ、オモチロかった!久々にモリミーワールド“腐れ大学生バージョン”を堪能できて嬉しいです。
もうね、理屈抜きで“大好き!“なんですよ。(こればかりは好みですからww)
“四畳半”ファンならお馴染みの、下鴨幽水荘で繰り広げられる、タイムトラベルなドタバタストーリーで、もうフレーズの一つ一つがツボることツボること!クスクス笑いながら一気読みさせて頂き、四畳半メンバーと“有意義な夏”を共に過ごせたような気持になりました。ラストも爽やかで良き良きです。
何か落ち込むようなことがあっても、この本を読めば脱力しつつ元気になれる、心のオアシスのような本です。
映画『サマータイムマシン・ブルース』の方も観てみたいですね。