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一行目を読んだ瞬間、「これこれ!これを待ってた!」と、どうしようもないくらい喜びが胸の奥から湧いてきました。
久々の森見先生の腐れ大学生作品、とっても面白かったです。
河童伝説の真相が明らかになるシーンが一番好きです。あまりの可笑しさにウッカリ外出先なことも忘れて笑い転げるところでした。
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1ページ目で、既に懐かしい。
四畳半神話大系という1冊の本を読んだだけなのに、愛すべき阿呆たちをずっと見守ってきたかのような親しみが湧いてきたことに、驚く。恐るべし森見ワールド。
自由なキャラクター達によるドタバタが時間軸に矛盾なくきれいに収束するのは気持ちいい。
そして、最後の一文でにんまりさせられた。
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◯四畳半神話体系の面々に久々に会えると思うと胸が高鳴ってしまった。森見先生の小説はどれも好きで、色々読んだけれど、一番好きなのは四畳半である。ひねくれていてどこか理屈っぽい独白調の文章。斜に構えたものの見方。色々言い訳してもう一歩踏み出さない情けない姿。そう、まさしく私は私であり、どうしても自己投影して読んでしまうのだ。
◯この小説は原案があるようで、その内容はあまりよく知らないが、タイムマシンものとしてしっかりと全ての伏線を回収していてなるほど良くできているなぁと感心。そのせいか、この小説が書店のSF棚に置いてあったので、探し当てるのに苦労した(あまり使いたくない検索機を駆使してしまった。)
◯今回の話で全ての四畳半に終わりを告げてしまった感がある。本の構造上、火の鳥のように蘇るのかもしれないが、、、。しかし今までの四畳半と違う点がいくつかあり、一つは、しっかり明石さんを五山に誘っている描写である(確か四畳半ではボヤッとした描写で誘うところは描いていないはず><)。ただ誘い方は相変わらずダメ野郎。まぁそれも私らしいといえば私らしいので愛すべき。
◯そしてもう一つ、全く異なる点は、読者は25年後の先まで予想がついてしまったという点だ。こうなってくると、もう私は私とは違うと言わざるを得ない。私には未来は当然わからないのだ。
◯現実を生きる私には誘ったその先がある。誘ったは良いが次でダメになることがある。未来で明石さんの横にいるのは私ではないのかもしれないのだ。今回の小説については。成就するまでが恋は大変なのだと言いたくなる。
◯詰まるところ何が言いたいのかというと、私自身はまさにこれを機に、四畳半を永遠の思い出にして、次の人生をしっかり歩むべきということなのだと改めて悟る。小説にこんなことを想うのも変な話だが、まさに四畳半は私にとっても青春なのだ。
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森見登美彦の作品はキャラクターが本当に個性的で面白い。四畳半神話体系と登場人物が全く同じであって最初は使い回し?と思ったが最後になるほどねと納得。後半に過去と現在の辻褄があって行くところら辺からグッと面白くなってくる。
主人公と明石さんの恋模様(主人公の一方的な)から最期におや?もしかして明石さんも?と思わせるところの甘酸っぱさが良き
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わざわざ8月11日に読みました。上田誠の演劇・映画が下敷きになっておりますが、見紛うことなく森見作品になっておりました。
肌にへばりつく暑さの京都で学生たちがワチャワチャと行ったり来たり。この要素だけで楽しめます。
私は読んでから、Amazon Prime Videoで映画『サマータイムマシンブルース』を観ました。
先に観ても後で観ても楽しめます。
ぜひ、暑い夏の間に読みましょう!
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流石の森見ワールドといったところ。
四畳半、クーラーのリモコン、銭湯といった身近な物を巡ってタイムマシンという空想を我々に魅せてくれる作品。
そして、最後に至るは森見先生の名著のひとつ『四畳半神話体系』への繋がり。
タイムマシンについて触れるとどうしても絡んでくる、タイムパラドックスというもののひとつの答えがここにあります。
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あー面白かった!いつも通りの悶々とした京都の大学生の話。でもめっちゃ好きだからずっとこのスタイルで書き続けて欲しい!
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大学生なら大なり小なり感情移入もしやすい作品。
そうでなくても綺麗な伏線の回収や疾走感など小説としてのスペックは非常に高いと思う。
是非人にお勧めしたい作品です。
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「四畳半神話大系」を再読したからこちらを読みたくなったのか、本書をより味わいたいがために「神話大系」を再読したのだったか、もはや忘れてしまったが、結果的にやはり「神話大系」を再読して復習してから読んだ方がやはりよかったと思う。
結末部分にも触れかねないので詳述はできないかもしれないが、2作とも言ってみれば不可能性をめぐる物語ということなのかもしれない。「神話大系」はhorizontalというのか、まあヨコ方向の比較になっているが、本作は、(原案が別作品とはいえ、)明石さんが最後言っているように、縦方向の不可能性を示しているのかもしれない。
もちろん、不可変であるところの、あいも変わらずの、その内容が、かなり絶望的で救済の余地のないものではなく、全くシリアスなものではないので、ただただ面白くてニヤニヤ笑ってだけいればいいのだが。でも、「大系」とあわせて考えてみると、変えようとしても変わらないことがあるというのは不思議でもあり、ちょっと怖くもある。
自分の学生生活を振り返ってみて、「私」以上に、私のそれは不毛だった。不毛だったしそれこそ別のサークルに入っていたら・・などということは何度も考えた。私には、「私」のように「小津」すら未だにいないのだから。
でも、読了すればわかるように、「神話大系」を含めてどの編でも、「小津」ともう一人いるあの人物との結末は不変である。どのような経路をたどっても変わらない。その安心感は、心地よいものである。
もちろん語るべきことでないが、私には「私」と同じくその人がいる。
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1ページ目から圧倒的森見登美彦感。疾走感があり、テンポが良く、胡散臭さと面倒臭さと屁理屈感と哲学感をこねくり回したような文章が最高な青春恋愛コメディファンタジーだった。
四畳半シリーズファンとしてはこれで終わってしまうのかと少し残念な気持ちも混じっているけど(また新しい話が読みたい)、ラストが最高だったし明石さん可愛いし明石さん可愛い。アニメ映画にして欲しいと思った。
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タイムマシンなのに行き先は昨日、というなんとも阿呆らしいところがさすがです。
やっぱりこの感じ、大好き。
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森見登美彦氏の作品は真似したくなる言い回しがたくさんあって、毎回にやにやしてしまいます。
夜道で出会えば、十人中八人が妖怪と間違う。残りの二人は妖怪である。
明石さんはポンコツ映画界に転生した文豪バルザックのごとく撮りまくっていた。
おごそかに脱糞していた。
いつ使うのかは分からないけど、今回もたくさんメモりました。
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夜は短し以来の森見登美彦さん作品。
京都で学生時代を過ごした者としては光景がリアルにイメージできて懐かしくなります。
言い回しやテンポがいちいち面白く、ストーリーもなるほどそうきたかと唸る内容でした。
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サマータイムマシンブルースを先に観てからこれを読んだんですが、観ないでこっち先読みたかったなー。
んー面白かったけど、なんかただのパクリ感も否めなかったかな。
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2020.20th
タイムトラベルという題材はありきたりだけれど、やはり森見登美彦が書くとこんな感じに…!
結末も良かったですね!