投稿元:
レビューを見る
ビジネスの視点を踏まえ、世界のフードを取り巻く現状を見て、日本のフード業界に警鐘を鳴らしている。確かにフード業界は世界的に巨大なマーケットであるから、GAFAやIT企業を含め大小多くの会社が参入してきているわけであるが、結局のところフード業界がDX化されるだけの話であって、グリーン化などのエネルギー革命とは違い、一般市民にポジティブに社会変革を迫るような大きな影響を与えるような改革にはならないと感じた。
表現が誇張され正確ではないと感じる点やデータなど内容の根拠に疑問を感じる点があり、学術的ではないので説得力に欠ける。雑誌にあるトピックを集めただけの、フード業界の現状をなんとなく伝えているだけの本。残念ながらあまり勉強にならなかった。
「現在、食べるために世界で生活されている全食品のうち、実に1/3が廃棄されているという明らかにおかしな現実がある」p27
「(米国調査)加工食品が増え調理家電も普及し、料理に時間をかけなくてよくなったぶん、人々が時間をかけるようになったのは「Snacking(おやつを食べること)」であることが分かった。これによって肥満が増え、生活習慣病も増えていった」p32
投稿元:
レビューを見る
食の未来がテクノロジーでこんなに変わっていくのかとわくわくした(たしかに批評通り重複する話は多かったが)
食品関係の職についていることを誇らしく思ったと同時に、わたしたちのウェルビーイング、環境問題に対して自分たちができることを考えて実行していきたいと強く思わされた
・培養肉、培養シーフード
・パーソナライゼーション
・業界を問わない横のつながり
・家電から家庭内のデータ取得
・自分ゴト化して働ける食産業
投稿元:
レビューを見る
◾️概要
フードテックの現状と、事業創造の機会を知るため、読みました。最も印象的だったのは、フードテックは手段にすぎず、あるべき目的は「食および調理を通じて、生活者と地球にとって明るい未来を創り出すこと」ということです。
◾️所感
食分野は身近な人々が必要としているもの、やりたいことが製品・サービスに直結することが多いため、「未来を自ら創る」という意思を持つことで無限のアイデアが生まれる、という箇所は納得感がありました。各社の具体的な取り組みも記載されており、一読の価値があると思います。
投稿元:
レビューを見る
食の最先端について学べた。
興味深かったのは「今まで人間はテクノロジーを時短を目的として活用してきたが、これからはエンリッチの時代」という主張。
ただシンプルに美味くて安全なものが安く手間なく食べられるというだけでなく、
・誰かと時間を共有しながら食べる時間
・食を通じた自己表現
・料理の工程を楽しむ
などなど、人生を豊かにするための食=体験の提供にテクノロジーを活用するんだ、という発想はあまり持ってなかったため、目から鱗だった。
投稿元:
レビューを見る
個人個人の好みに沿って別々のものを食べるより、誰かの好みのものを一緒に食べる方が人は幸せを感じる
失敗がないと創造性は生まれない
レストランはフランス語の「回復させる」が語源
ホスピタリティもラテン語の「回復させる」が語源
投稿元:
レビューを見る
フードテックの最前線の実例が色々と紹介されていて興味深く読めた
レシピをダウンロードして調理法などが自動で設定されるスマート調理具や、DNAテスト結果をもとに個々の買い物客に対して最適な食材をすすめる店など。
スマート調理具の代表であるInstantPotは全米の家庭の2割に普及しているそうだが、これも好き好きか。最近のレトルト、特に冷凍食品は本当によくできたものが多くなっている反面、日本でもミールキットが流行ってはいる。たぶん、あまり自動化が進んでしまうと外食や宅配との区別がつきにくくなるし、作り手の罪悪感みたいなものも惹起されるので、ミールキットみたいに一手間かけるものがそれなりの人気を博しているんだろう。例えば本書ではInstantPotに対してHestanCueという一手間を要するスマート調理具も紹介されているが、これなどは全自動化の罪悪感を払拭するためのひと手間の好例かも。
投稿元:
レビューを見る
目的
フードテックにはどんなものがあるのか知る
感想
食に対する問題は、個人ごと、同じ人でもその時々に応じてニーズが変化する。
便利さがほしいときもあれば、あえて時間をかけて料理したいときもある。ラクをすることへの罪悪感もある。
技術のちからで便利にすればいいというわけではない。ウェルビーイングを目指すための技術
投稿元:
レビューを見る
自身が想像してた未来の「食」がすぐそこまできているのだと思い知った。話題の植物肉を一例に、キッチンのハイテク化(本書ではキッチンOSと呼んでいた)が当たり前になるのだ。いままで効率性を重視していた「食」が健康やコミュニティ、表現など様々な側面をもち、必ずしも効率性だけが必要ではないのである。そしてその重要性を知っているのが今も活躍しているシェフだったりする。そんな食のエキスパートであるシェフと食品会社、そして業界外の会社個人組織が合わさって食の本来のあり方を見つけるのだと理解した。自身もその一部に入れるよう、食への在り方を今一度考え直したい。
投稿元:
レビューを見る
フードテックはどんどん市場を広げて、日本でもがんばってほしいが、自身がビジネスとして貢献したい分野かというとそうでもないことを理解した。
転職先としてのシグマクシスを視野に入れるかの観点で読んだので読んだ成果はあり。
投稿元:
レビューを見る
いま食の世界にこんなにもテクノロジーが入ってきているのか!!と、知らない事だらけでした。
コロナ禍を経て、どういう食生活を送りたいか、どういう未来が欲しいのか、再考を求められている時期なのかもしれないなぁと思いました。
投稿元:
レビューを見る
食に関わるテクノロジーや企業について知らなかったことをたくさん学べた。農学を専攻する身として、食の未来のミッションにパッションを持って取り組みたい。
投稿元:
レビューを見る
業界のことを知るには良書。
400ページあり読み応えはすごいがさまざまな国と企業の今が記載されておりファクトを押さえるにはとても良い。
例えば海外の事例も多くて英語の翻訳本だととても読めないが、日本の書籍なので難しい内容も理解できるように噛み砕かれていた。
食の価値の再定義
昔は大量生産大量販売
今は欲しいもののない世界
生活必需品はみんな持ってる時代
1to1のコミュニケーションが必要
さらにコロナで食事を作ることでリラックスして生活が豊かになることを実感する人も
時短、時間をかける、両方の価値を求める人がいる
食あり方
食のユニクロ
代替え肉
レベル1-6
キッチンOS
調理に関する情報
人に関する情報
食材に含まれている情報
がそれぞれ独立していた
ロボット
IOT家電
見えるかされた食卓
量の大雑把さをなくし失敗のない再現性の確立
ゴーストキッチン
食とはコミニティー
ただ栄養補給のための食事はなくなり、味を極めた店か人間関係のコミニケーションがある店以外は厳しくなるのではないか、コロナで人は時間の価値を認識するようになった
データがなかった世界
人々が玉ねぎを買って帰ってもそれで何を作っているかはわからない
家電のレシピからそのデータが見えるように、、、
パーソナライズ
職場で極めて変動的
その日の気分や誰と食べるか、どんな場所でたべるかなどで途端に食べるメニューが変わる
カスタマイズよりもさらに上のパーソナライズ
食のネットフリックスは現れるか
調理レベル1-4
基本ニーズ
簡便性、おいしさ
経済性
機能性
情緒的価値、個別化された価値
コミニティーを意識したパーソナライゼーション
お母さんが誰かのために作ったもの
誰かの好きなものを一緒に食べること
作ったお母さんが満足していること
などの集積が幸福な料理や食事につながるとわかってきた(ニチレイ)
人を賢くするパーソナライゼーション
環境にいいもの
体にいいもの
遠い国の原料の使用
新しい楽しみ方
なぜそれを食べるのかの意義づけができる
レシピなら新しい調理法を学べる
使ったことのない食材に触れれる など
パッケージでは伝わらないことを伝える
など、時間がなくて飛ばし読みしたので部分的なメモ
投稿元:
レビューを見る
これは面白い。一気に読んでしまった。自分に身近な食を題材にしているため、読んでいてイメージしやすく、またそれが面白い。
投稿元:
レビューを見る
フードテックの海外の事例も含めた最先端の情報が詰まった内容。
ものすごい情報量だが、日本人の目線で語り尽くしてくれるので、大変理解しやすく、読後は今すぐ動かないとという危機感も感じる。
こういう海外の情報は得てして海外の本の訳本で日本語化するのが遅くなったりちょっとニュアンスとか例示がわかりにくくなりやすいが、こちらはアメリカにいる日本人や海外に飛び回って調査をしている日本人が書いているため、大変旬な情報を日本人向けに書いているので、とても著者の方々への感謝の気持ちも溢れてきた。
投稿元:
レビューを見る
飲食業界人の必読書。コロナ前から動いていたフードテックが、コロナ後でどのように変わっていくか、業界の変遷を知るのに十分な一冊。