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八咫烏ファンタジーミステリー。
ファンタジーなのに、女のドロドロした部分もあって飽きさせない。
日本語の美しい言葉が、世界感をさらに魅力的なものしており吸い込まれる。
物語後半の展開が怒濤で一気読み。
ラストも予想していたものと全く違ってよかった。マスホの薄がよい!
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おもしろかった!
ずっときれいやし、作り込んであるし上手やし、もっとじっくり読めばよかった。
ただ、一番腹黒いのは全部知ってて最後までやらせたあんたやと。
思ったけどそれも込みで最初と最後に繋がるのか。すごいな。
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少女マンガ的内容と思って読み進め、終わってからなるほどこれは松本清張賞を取るわけだと納得。
「そういうつもりじゃなかった」って度々免罪符みたいにして使われる言葉だけれど、だからって許されるわけじゃない。ここは凄く同意したし、周囲が思わず軽蔑してしまう気持ちもわかる。
ふとした瞬間に可愛らしい姫が、気持ちの悪い、何か異質なものに変貌してしまう恐ろしさ。
こんな怖い文章大学生が書くなんてびっくり。人間の汚い所を抉り出して書く作家さんは多いけれど、この人は格別に深い所から出してくるなあと。
緻密な文章に感心はしたけれど大分引きずりそう。ラストのどんでん返しが余りにも大きすぎて読後放心した。
あんまり好きな文章ではないかな。
あと少女マンガ的展開を期待して読んだ人かわいそう。
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最初は表紙と松本清張賞受賞という帯の文言が繋がらなかったが、読み進める内に、なるほどと納得。続編が楽しみな作品。
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私の密かな才能は本選び。
これ面白いだろうと直感したものはほとんど外れたことはない。
旅行先で手に取ったこれもそうして買ったのだけれど数ページで「しまった失敗した!」と舌打ちして友人に「おかしーなー、私、自信あったんだけど」と愚痴ってましたが。
が。
やられたー!
最初の雰囲気、わたしが失敗したと思った文章の雰囲気こそが壮大なひっかけだったとは!
いや、あまりにも彼女が主張無さげなところが気になって、むしろこの2人の方が (ネタバレのため自主規制)ぽくね?
と思ってはいたのだが、それでも話の流れがうまく流れていくので気になりつつラストまで一気に読んでしまった。
うん、やられた。
ラノベぽいと見せかけてそれこそが…
二十歳でこれとは末恐ろしい
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この人の本は初めて読みました。
面白かったです。予想外の展開でおや?とドキドキさせられました。キャラクターがそれぞれ魅力的でした。ちょっと漢字が難解な方もいましたが。
一気読みでした。
悪気が無ければなんでも許されるわけでは無いんだよと、それがわたし的には痛快に感じられた。
再読 H29-11-15
シリーズ最終作を読んだので、振り返ろうかと思って読んでみました。三年たったんだ…しみじみ。分かっててもだまされる、この黒さ。女ってホントに恐ろしい人がいますよね。展開を知ってて読むのもまた楽しい。
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最初は八咫烏や平安風の世界観がすてきだなと思って。
若宮のもとへの入内をねらって登殿した姫たちの妃争いのお話。それぞれの思惑と争いに伴っていろいろと事件が起きるんだど、なかなかでてこない若宮が出てきたと思ったら、話が思わぬ方向へ。王道の異世界和風ファンタジーかと思いきや、さすが松本清張賞。続きを読むのが楽しみ。
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これはデビュー作とは思えないほど。
確かに所々書くことに慣れていない初々しさがあるけど、始まりから終わりまでとても緻密に計算されていて、女性ならではの視点とストーリーのよさが引き立ってお勧めの作品。
ただ、最後に色々としてやられた感じはあったけど、あせびへの不信感は割りとずっとあったからびっくりとやっぱりなと半々ではあったかな。
既に続きもあるということで、文庫化を楽しみにしようと思います(*´▽`*)
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世界観や文章が好きで、読み進めるのがとても楽しかったです。
それ故に主人公に愛着が湧いていたら最後のどんでん返しで手酷い裏切りにあったような気分。
「や、やられたー!」という気持ちもあるのですが、今まで主人公を応援していた心をどうしよう……とも思います(笑)
傷が癒えたら続編も読みたいです。
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ファンタジーなのに松本清張賞受賞、という帯に惹かれて購入した。
最初から終盤まで、ちょっと読むのがつらかった。姫君をはじめ、登場人物たちが典型的な人物造形だったから。ああ、どこかで見たなあ、こういうの、というかんじの人物であり境遇であり設定であり……。
読み終えて、東えりか氏の解説に完全同意。「この物語ほど、最初に頭に描いた世界観と読み終わったときの印象が違う作品も少ないのではないか」。
しばらくぼうっとした。気持ちよく騙されたけど、読後感は気持ちわるいという板挟みにあったのだと思う。
でも、オチが分かって気持ちわるくなったとたん、どの登場人物も私のなかで生き生きとしだした。
このコテコテ・典型的な人物造形はわざとだったのかなーと思う。つまり、オチのカタルシスのための下準備だった……のか?
ここで、まてよ?と興味をひかれるのは若宮だ。
かれの来訪が、コテコテの“乙女の園”を切り裂くのだけれど、その若宮自身がミステリーもののテンプレ=“終盤に登場する探偵役”を負っている。しかも何だかんだでコテコテの乙女の理想像=“一途な王子役”まで兼ねている。かれは慣習なんぞ知ったことじゃないと嗤う一方で、がっちり典型=コテコテ秩序に組みこまれている一面があるということに。
つまり、なんだかよく分からない。作者は彼らをわざとコテコテにしたのか、天然の所行なのか。でも、天然といえばあせびが思い浮かぶ。彼女は天然と見せかけたアワワワワだった。勘ぐりすぎだろうか。
東氏によれば、続編ではハードボイルド小説にお色直ししているとか。そんなにかんじが変わるのって意図しないとできないと思うんだけど……。もちろん、今回もわざと……。
悶々としてないで、さっさと続編を読め、ということかなーと思いました。
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前半と後半のギャップが意外に良かったです♪
真相については、少しもやもや感がありましたが、最後まで楽しく読めました!
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世界観や情景描写は美しくて良かったし、若宮の妃候補同士のあれこれはありがちながら面白かった。
ただ、帯にある貴方を裏切る云々という言葉が良い意味での裏切りだったら良いけど、胸が悪くなる様な裏切りだったのでこれがもっと気持ちのよい裏切りだったらなあ…と思ってしまった。(最初から予想出来ると言えば予想出来るかもしれないけど…あまりにもね)
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日本古来の神話をもとに源氏物語のような恋絵巻が始まる。色彩の美しさや風の香りも感じるような描写に引き込まれる。なによりストーリーが、ピュアな恋の物語! と信じていた・・・のに・・・やられました。まいりました(笑)
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ただのファンタジーではない。
ただのライトノベルではない。
終盤に一気に世界観が変わる。ファンタジー作品はどうしても最初にその世界観に入り込むことに時間がかかってしまうことが多いが、ぜひ手にとった人には最後まで読んでほしいと思う。
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世間知らずの女の子が後宮に入り…と、よくあるパターンで話が進むと思いきや、宗家とそれぞれの女の子とそれを立てる各家の思惑が交差して様々な物事が発生し…後半は推理小説を読んでいる気分になりました。
女の子でも女のどろどろとした部分を持ち合わせていて、それぞれの理由から入内する・させまいと陰日向に動く姿がよく描き出されていたと思います。
ただ、それまであせび視点で進んでいた物語が最後視点が切り替わっているので、読み終えた時にぽかーんとしてしまいました。ちょっと急過ぎてついていけなかったのは、わたしの読み手としての度量が足りなかったかもしれません。
蠱毒のような女の集まる園で猛毒だったと明らかになるのは…。