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硬派な新人を排出することで知られる松本清張賞受賞作。和風ファンタジーは歴代受賞作の中ではかなり異色の作風と言えるだろう。
終盤までは女性同士の人間関係が細やかに描かれるが、どんでん返しに入ってからは、それまでの人間関係ががらりと入れ替わり、物語は全く違う雰囲気に変化する。
解説や帯でライトノベルに言及されているが、確かに往年のコバルト文庫辺りにありそうな作風ではあった。
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表紙の絵をみてジャケ買いした一冊。
内容はヤキモキするところもあったり、同じ女子目線で読んでたせいかイライラする場面もあったり、楽しく読めました。
もともと和風が大好きなので、出てくるシーンや単を文字から想像したりして、そう言った意味でも楽しめる一冊でした。
結末はこれぞ、読んだ人だから楽しめるって感じです。
ただ、好き嫌い別れそうな一冊。
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八咫烏一族次代長の妃候補に挙がった、四人の娘の物語・・・と言ってしまえばそれまでですが、この作品松本清張賞受賞作なんだそうで。
「ファンタジーで松本清張賞?」ということで読んでみました。
結果。
なるほど、確かにファンタジーだけでは終われない。
個性の強い女性たちの過去や事情、そして政治的立場が明らかになるにつれて、こうだと思っていた世界ががらりと変わる。この手法はミステリーに近いのかもしれません。
・・・そしてよく調べたら松本清張賞は、「長編エンターテイメント」賞でした(^^;)
ミステリーじゃなくてもいいんですね。
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わかりやすいと思ったものにこそ、それを裏切られた時の衝撃は強い。
それは小説ではテンプレートなものだと読んでたらそのテンプレをぐるっと逆転されることなわけだ。帯を見て色々勘ぐりながら読みましたが、いや、やられました…半分くらいはわかったんだけどさー…まさかここまでとはさー…容赦ないわー…いやあ面白かった。
ミステリとして以上に、人物の描かれ方もまたテンプレな「わかりやすさ」が全面にあり、徐々に「わかりにくさ」な部分が見えてくる、それがまた読んでいる間に気を逸らせない。春夏秋冬の姫たちの覚悟とか悲哀とか無力とか無自覚とかお見事でした!
…あと、ミステリではなくてもこの姫たちが好きだろうなとおもいます。
続きも読みます。
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やっべ、面白かった。
ミステリーというか事件が進んでいく中で最後に勝手にどんでん返しされたって感じですが・・・
少なくとも私にとっては、推理するには情報が足りません・・・orz
そして最後はちょっとホラー。
ほんで時折地の文が誰の視点なのかわからんことが・・・
でもキャラは大変魅力的で騙されました。
若宮は萌え萌えします。金烏見たい。
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半分以上読んだあたりで今までちょこちょこ出てきた伏線が一気に出てくるのが面白い。
最初から、ん?と思うようなところが多々あるのですが全部回収してくれます。
回収し過ぎてつまらないかもなとちょっと思いましたがとてもよかったです。
女のドロドロした世界がうまく書けています。
最後のどんでん返しの展開が急にも感じました。
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ファンタジーを纏ったミステリ。このままミステリにならずにファンタジーを貫いてくれても読ませれる描写力やったけど、まんまとミスリードされてて、ショックを受けた。松本清張賞取ってるて頭の片隅にあったから続きが読めたけど、ショックのあまり読み進められない人もいるのでは?この世界観で次作もあるようで、勢いそのまま読ませてくれるのかしら。衝撃を忘れないうちに読もう。
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八咫烏ファンタジーミステリー。
ファンタジーなのに、女のドロドロした部分もあって飽きさせない。
日本語の美しい言葉が、世界感をさらに魅力的なものしており吸い込まれる。
物語後半の展開が怒濤で一気読み。
ラストも予想していたものと全く違ってよかった。マスホの薄がよい!
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おもしろかった!
ずっときれいやし、作り込んであるし上手やし、もっとじっくり読めばよかった。
ただ、一番腹黒いのは全部知ってて最後までやらせたあんたやと。
思ったけどそれも込みで最初と最後に繋がるのか。すごいな。
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少女マンガ的内容と思って読み進め、終わってからなるほどこれは松本清張賞を取るわけだと納得。
「そういうつもりじゃなかった」って度々免罪符みたいにして使われる言葉だけれど、だからって許されるわけじゃない。ここは凄く同意したし、周囲が思わず軽蔑してしまう気持ちもわかる。
ふとした瞬間に可愛らしい姫が、気持ちの悪い、何か異質なものに変貌してしまう恐ろしさ。
こんな怖い文章大学生が書くなんてびっくり。人間の汚い所を抉り出して書く作家さんは多いけれど、この人は格別に深い所から出してくるなあと。
緻密な文章に感心はしたけれど大分引きずりそう。ラストのどんでん返しが余りにも大きすぎて読後放心した。
あんまり好きな文章ではないかな。
あと少女マンガ的展開を期待して読んだ人かわいそう。
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最初は表紙と松本清張賞受賞という帯の文言が繋がらなかったが、読み進める内に、なるほどと納得。続編が楽しみな作品。
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私の密かな才能は本選び。
これ面白いだろうと直感したものはほとんど外れたことはない。
旅行先で手に取ったこれもそうして買ったのだけれど数ページで「しまった失敗した!」と舌打ちして友人に「おかしーなー、私、自信あったんだけど」と愚痴ってましたが。
が。
やられたー!
最初の雰囲気、わたしが失敗したと思った文章の雰囲気こそが壮大なひっかけだったとは!
いや、あまりにも彼女が主張無さげなところが気になって、むしろこの2人の方が (ネタバレのため自主規制)ぽくね?
と思ってはいたのだが、それでも話の流れがうまく流れていくので気になりつつラストまで一気に読んでしまった。
うん、やられた。
ラノベぽいと見せかけてそれこそが…
二十歳でこれとは末恐ろしい
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この人の本は初めて読みました。
面白かったです。予想外の展開でおや?とドキドキさせられました。キャラクターがそれぞれ魅力的でした。ちょっと漢字が難解な方もいましたが。
一気読みでした。
悪気が無ければなんでも許されるわけでは無いんだよと、それがわたし的には痛快に感じられた。
再読 H29-11-15
シリーズ最終作を読んだので、振り返ろうかと思って読んでみました。三年たったんだ…しみじみ。分かっててもだまされる、この黒さ。女ってホントに恐ろしい人がいますよね。展開を知ってて読むのもまた楽しい。
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最初は八咫烏や平安風の世界観がすてきだなと思って。
若宮のもとへの入内をねらって登殿した姫たちの妃争いのお話。それぞれの思惑と争いに伴っていろいろと事件が起きるんだど、なかなかでてこない若宮が出てきたと思ったら、話が思わぬ方向へ。王道の異世界和風ファンタジーかと思いきや、さすが松本清張賞。続きを読むのが楽しみ。
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これはデビュー作とは思えないほど。
確かに所々書くことに慣れていない初々しさがあるけど、始まりから終わりまでとても緻密に計算されていて、女性ならではの視点とストーリーのよさが引き立ってお勧めの作品。
ただ、最後に色々としてやられた感じはあったけど、あせびへの不信感は割りとずっとあったからびっくりとやっぱりなと半々ではあったかな。
既に続きもあるということで、文庫化を楽しみにしようと思います(*´▽`*)