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「その時もう一度、ちゃんと傷つけ。」
この一言が強く、心に刺さりました。
人の目を気にしたり、誰かから嫌われることを恐れて愛想笑いを浮かべて過ごすことも多かった学生時代(そして今も…?)。
当時この本と出会いたかったです。
様々な青くて淡い感情が混ざってしまい、誰かを傷付けてしまったり、傷つけられたと思い込んだり。
それでも、もう一度傷付いてでも向き合おうとする主人公の最後に勇気を貰いました。
住野よるさん、やっぱり好きな作家です。
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これまでにした間違った選択は変えられない。これからできることはその間違ったと思った選択を正解に変えることだと、主人公を見て思った。
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楓の想いが溢れる描写も他人の言葉からものを感じ取る描写も、私まで色んな感情が溢れ出る…。感動したとか苦しかったとか明確に言えない気持ち悪さ…でも嫌じゃないこの感覚…。読書の醍醐味でもあるかもしれない。青くて痛くて脆い、って最初は青臭くて痛い子と思われた寿乃かと思ったけど、楓のことを指していたのかな?とも思った。
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表紙の絵やタイトルからなんとなく青春群像劇系かなぁ〜なんて想像していたのですが…う〜ん、予想とは全然違いました。もっと若い頃に読んでいたらまた違った印象を持っていたかもしれないけれど、主人公・楓の行動の原動があまりにも勝手すぎるもので読んでいてずっとイライラ…。ラストでそのイライラを解消してくれることを期待して読み進めたのですが、残念ながら完全には解消されず…。でもイライラした原因はきっと自分にも身に覚えがあって、いろんなものが突き刺さってきたからかもしれない。「青くて痛くて痛かった」です。秋好視点の物語も読んでみたいなぁと思いました。
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過去を美化して主人公だけの時間が止まっている。その間周りは動き続けていたのに。
そのことに気がつかず、気づいたときには傷つき、自分を守るために相手を傷つける言葉でまくしたててしまう。
あとになって本当のことに気づき、相手を傷つけてしまった自分に後悔と恥が襲ってくる。
そんな青春の痛くて脆い心を描いた作品。
最後の一文が
ちゃんと傷つけ。
で終わっている所がまだ青くて脆い者へのメッセージを感じる。
誰しもが誰かを間に合わせに使う。間に合わせって心の隙間を埋められる、心の隙間に必要とされたってこと。誰しもが空洞を埋められる人。
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んーーーーー
私が期待した青さや痛さや脆さとはちょっと違っていた。
ふわふわした文体に騙されそうになるけどめちゃくちゃ胸糞悪い話。
あとあのミスリード設定、必要?
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大学の四年間でなりたい自分になる。
大学生の楓と秋好は二人で秘密結社「モアイ」を作る。
理想を実現するために作ったモアイが二人を。。。
前情報なしで読んだが、決して明るい話ではなかった。
若い頃は誰もが純粋で理想に憧れる。
けど、どこかで理想と現実に気付き、みんなに流され大人になってる。
理想を追い続け「けど」のさらにその先に進もうとした主人公二人の結果が残酷だった。
理想を追い求め、ぶつかり、人を傷付ける。
後悔はいつも気付いてからでは遅い。
純粋なまま、青いまま、痛いまま、進むことはできないのだろうか?
と考えてしまう。
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さすが住野作品。引き込まれていく。しかしこれまでの作品には見られない人の悪意の感情が色濃く出ている。キミスイの明るい純情さの対極をなす作品。映画も楽しみだ。
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間に合わせって、つまり、心の隙間を埋められたってことだ。
心の隙間に必要とされたってことだ。
この言葉がすごく響いた。
人間関係とは、必ず何処かに私利私欲があって、自分の心の隙間を埋めるため、あるいは何かしらの欲望や利益を埋めるためにある。だからこそ、相手に何かを求めてしまうし、求められるものが得られない時、そして自分もまた何かを求められていて利用されていると感じる時、裏切られたと思う。だけどそれは全ての人がもっている感情であり、自分勝手だと思う。相手を傷つけることがあること、相手を利用してしまうこと、逆に傷つけられたり利用されることも、全部丸ごと認めて初めて、誰かを尊重する土台に立てるのではないかと思った。
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映画の予告を見て気になり手にとりました。
予告にあったほどの衝撃ではありませんでしたが、なるほど、なるほどね、という感じ。
えっ!となる部分は確かにありました。
主人公の2人、どちらにも共感できる部分はあって、考えさせられる作品でした。終わり方も、リアルだなあと思いました。
人と人の関わりは、やはり一筋縄ではいかないものだなあと、つい自分自身のこれまでを振り返ってしまいました。
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途中まで完全に騙されて読んでいましたが、秋好がいなくなったということの意味がわかった時は驚きました。
就活だったり授業の雰囲気だったり、大学生活ってこんな感じだな〜〜というところはとても共感できました。
生活の細かい描写が綺麗で、社会人でもなく高校生でもない、大学生ならではの葛藤が丁寧に描写されていたと思います。
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こ、この小説の主人公、、ヤバイ、、、痛すぎる、、、と、
客観的に見ているはずなのに、
何故か自分自身にもグサグサ刺さってしまうという不思議な小説でした。
おそらく筆者もこれを狙っているんでしょうね?(笑)
自信過剰なくせに、あえて自分は空っぽだと言い張り誰かに否定されるのを期待してみたり、
自分から離れていったくせに、もう一度頼ってくれるのを待ってみたり、
ただ嫌われるのが怖いだけなのに、他人に興味のないふりをして人と距離をとって生きてみたり。
全て自分の良いように理由づけして、世界が自分の思ったとおりに動かなければ、ぜーんぶ他人のせいにする。
そんな、青くて、痛くて、脆い、人間が
この世にはどれほどいるんでしょう。
とっくに学生の身分ではなくなって社会に出ている私ですが、読んでいるとまるで自分のことのようで苦しくなりました。
この小説を読んだ人全員、こうなるんよね?私だけじゃありませんように…(笑)
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愛すべき秋好がいなくなってしまったのは、病か事故かと想像しながら読んでいたところに、モアイの代表ヒロが秋好だったことが明かされた場面は、とても驚いた。
青くて痛くて脆い、主人公の思考過程とその行動は、その人なりの正義感が暴走するSNS暴力の一つの形なのだろう。
脇坂さんに心情吐露した後になんとしてでも秋好に会えば良かったのに、5年も経っての再会になるなんて。そしてそれは描かれない。
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誰かを傷つけた後悔が
人に対して誠実であろうとする
自分をつくる。
もう二度と
大切な誰かを傷つけない。
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最後の結末で何かあるのではないかと思いながら楽しみに読んだが、普通にケンカして終わった感じ。楓は、納得して社会人になったかもしれないけど秋好はどうなったのか全く語られなかったのが残念かな。キミ膵が良かっただけに残念。