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バツイチで家族とも疎遠の正美。乳がんを患い、癌保険に加入して居なかったので金銭的にも苦しくなった。姉はダウン症で施設暮らし、兄は金の無心をしてくる。癌になった事で墓守が居なくなることを懸念した正美は、墓じまいを思い立ち…
正美がとにかく不憫。顔だけで選んだ旦那とは上手くいかずに離婚。父は開業医だけど性格に難ありで金銭的にも余裕なし。姉は施設暮らしで亡くなった母からは姉を面倒見させる為に産んだとか言われるし、兄と兄嫁はお金の事しか言わない。これだけでも災難なのに、癌にまでかかって。それでもやさぐれず、真っ直ぐ前を前へ向かう正美は凄いです。
墓じまいがここまで手間がかかるのも知りませんでした。
経営してる古書店の店員のヒロコがカラッとしてて唯一の救いでした。
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自分が乳がんになったことがきっかけで自宅の墓じまいを考えることになる正美。
姉は施設にいて、兄は大学時代に家を出てそれっきり、父親は頑固で人の言葉を聞かない頑固おやじ。
結婚したものの、相手があまりにもひどかったために離婚して、古書店を営みながらの一人暮らし。
癌を患ったために自宅の墓じまいを考えていた時に、父親が心不全で急死。
主人公の気持ちもよくわかるのだけれど、私自身、自分の家の墓じまいをする立場なので共感するところもあるのですが、男性陣があまりにひどくて(;^_^A。
うちはこうならないといいな。
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墓じまい。
子どもの頃参った墓は父母のそれぞれの実家の墓だった。両親が建てた墓に最初に入ったのは父だった。その墓は長男である弟が引き継いだ。後のことは彼にお任せになるだろう、きっと。
さて わが夫は長男で子供は皆独身…… どうなることやら
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核家族化が進み墓所をどう確保するかだけが、お墓問題では無い。少子化、離婚も含み独身者も増えており、どう墓じまいをするかも、まさに現代人の直面している問題。本書の主人公もバツイチ、子なし、兄弟事情もあって、自身の癌を契機に墓じまいを考えるようになる。色んな状況が折り重なりつつも、そこは作者ならではのエディングとなる。
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バツイチ古書店主正美の乳がん退院後に一気にアレコレ起こる人生ドタバタ劇。色々事件は起こるけど一見嫌な人に見えてた人も見方変えて状況変わると本当に嫌な、ダメな人はいない、てこと。ヒロコさんは結局何者なのか、わからないままなのね。
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なんとなく群さんに似てるなぁ〜群さんの小説を読んでるみたいだ…てのが第一印象。
乳癌に始まりそこからバタバタといろんな事が起きる。
明るい出来事はなく憂鬱になってしまいそうな事ばかり…でもこれらの事がのしかかって来るのが人生後半なんだよね(ーー;)
ただ正美さんの人柄なのか作者の文体なのか…起きる事柄は悲惨なのにどこか冷静に受け止めている感じが嫌な暗さを引っ張ってこない。
淡々としている。
なのでこちらも淡々と読破。
実際大きな病気に罹ったらこうはいかないんだろうなぁ
「家族にもいろいろある。幸せになるには距離感が必要。親子でも別の人間。水臭いくらいがちょうどいい」
親も子も歳と共に環境が変わる。環境が変われば考え方も変わる。
良くも悪くもいつまでも昔のままの関係性ではいられない。
だから距離感!親子でもこれ大事!
水臭いくらいがちょうどいい…だよなぁ〜
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最初は面白かったんだけど、中ごろから不幸というか偶然性というか、ご都合主義というか、重なってちょっと残念。
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この本を勧めてくれた母の気持ちは?と質問をされた時はドキッとしました。
改めてみんなの前で自分の気持ちを表現することで慎重に、丁寧に自分の気持ちや母の気持ちを扱うことが出来ました。
( オンラインコミュニティ「Book Bar for Leaders」内で紹介 https://www.bizmentor.jp/bookbar )
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墓じまいって全然無縁な出来事じゃないなあ。ウチもなにかあったら墓を守る人が私らの代でいなくなるもの。現代の墓じまい、色々お勉強になりました。
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堀川アサコ作品は初めて。
読みやすい文体と小気味良いテンポが心地よい。
他作品も続けて読みたくなりました。
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主人公正美は、がん治療中、親は毒親、兄夫婦もやばい、姉には障がいがあり、元夫も酷い、、、これ、小説だからいいけど、実際自分が正美の立場だったら、心を病みそうな環境。
本の世界へ現実逃避しがちなのは私も一緒なのでそこはかなり共感した。
正美の逞しさと、前に向かっていく姿は見習いたい。
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墓じまいを考えないといけないのかなぁ。めんどくささを感じるけれど、一時の感情で決めて良いものだろうか。めんどくさい人たちの中で、それを前向きに捉えようとして好感が持てる。
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44歳。バツイチ。職業古書店経営。乳癌を患い実家の墓じまいを思い立つ。人生の残り時間を考えるとき人は何を思うのか。自分のために、家族のために、残された誰かのために。
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親に墓じまいを頼まれたので読んでみた。
いつかくるその時を考えると先祖に申し訳なく思っていたが、ただの故人の引越しだとこの本が考えを変えてくれた。