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ちょうどなんとなくイエス・キリストの本を読みたかったところに見つけた本。
三浦綾子さんの本も初だった。
三浦さんのエッセイの要素と、イエス・キリストの人生が織り交ぜられて
しかも簡潔でわかりやすい文体で読みやすかった。
絵画には必ず出てくる聖書からの絵の解説も良かった。
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キリストってすごいよね。。。
結局、神の子かは不明だけど死後に
あんなに弟子が教えを広めるんだから。。
しかも磔刑になった罪人の教えをだよ。
という感想です。
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久しぶりに信仰というものに思う存分浸った。信じるものがあること。自分の世界観、人生観、生きる上での軸となるものを明確に持っていること。疑わないこと。わたしはどの宗教も信じていないけれど、「信仰」に触れることはなんだかすごく、良いんです。ブレない何か、ブレそうになったらどうにかして正そうともがく何か、そういうもの。
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(2012.10.29読了)(2009.12.29購入)
著者の「旧約聖書入門」、「新約聖書入門」を読んだ時についでに読むつもりだったのですが、積読の山から探し出すことができなくて、読めませんでした。今回たまたま見つけたので、読んでしまうことにしました。
キリスト教に入信する気はないのですが、宗教というのは、何となく気になるもののようです。最近キリスト教関係の本をあれこれ読んでいる状態です。
この本は、キリストに関わる44枚の聖画に、三浦さんの600字の文を添えたものです。キリストの生涯のエピソードが絵にしてありますので、順に読めば、キリストの生涯を辿れるようになっています。フラ・アンジェリコ、ジオット、ヴェロネーゼ、ティントレット、ラファエルロ、ボッシュ、エル・グレコ、ダ・ヴィンチ、レンブラント、マネ、ルーベンス、ミケランジェロ、ピエロ・デラ・フランチェスカ、等、絵画好きならどこかで聞いたことのある画家たちの絵ですので、絵も楽しめます。カラーの絵です。
残念なのは、見開きに一枚の絵がある場合は、真ん中あたりがよく見えないことです。
泰西名画展などの、キリスト教関連の絵画が多く展示してあると予想される展覧会には、持っていくと便利そうです。キリストのどういう場面が描かれたものなのかを知るのに便利だと思います。
●人々に分かつ(61頁)
人が悲しみに遭った時、その悲しみを人々に分かつとその悲しみはうすらぐという。そして喜びは多くの人に分ければ分けるほど、増えるという。
●羊と山羊を分けるキリスト(68頁)
この絵では、キリストの右に羊が分けられ、左には山羊が分けられている。この絵における羊は、恵まれぬものに親切を尽くしたやさしい人間たちの象徴である。山羊はその反対に、困っているものに薄情だった人間を象徴している。
☆三浦綾子さんの本(既読)
「旧約聖書入門-光と愛を求めて-」三浦綾子著、カッパ・ブックス、1974.12.20
「新約聖書入門」三浦綾子著、光文社文庫、1984.11.20
(2012年10月30日・記)
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イエスキリストをモチーフにした絵画は様々な巨匠と言われる人が描いているが、その生涯を順を追ってカラー写真を掲載しながら一言ずつ添えている。これ一冊で何が分かるわけでもなく、特に読むべきというものでもないが、例えば、遠藤周作の『イエスの生涯』と合わせて読む(見る)とまた違った味わい方になるだろう。
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三浦綾子のことを全然知らないで読み始めたら、最初の方のページに、十三年間療養していてギプスベッドに臥ていたって書いてあったからどんな人なのかなと思って検索したら、ずっといろいろな病気に苦しんだ人みたいだった。
宗教って悪い部分もあるけど、こういう人の心の支えになる時は本当にすごいなと思う。
最近読んだフランクルの『夜と霧』にも収容所に入れられた人が宗教への関心に目覚めて、疲れ切って飢えてぼろぼろの時にささやかな祈りや礼拝に感動したこととかが書いてあって、オスカー・ワイルドの『獄中記』にもそういう感じのことが書いてあったなと思った。
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キリスト教のいろんな絵・・西洋画?を紹介していく本です。「イエスキリストの生涯」とタイトルがなっているけど、絵画紹介のほうが私はしっくり来るかな・・。
三浦綾子さんは評判が良いのは聞いていたけれど、読む機会がなかなか無かったので、この機会に読んでみた本です。
正直、絵画に解説・・というと、つまらない企画だなぁと、私の好みで思ってしまう。タイトルだと、三浦さんがイエス様の生涯を小説で描いているのかな?と思ってたので。
現代人の感覚だと、昔の西洋画ってわかりにくくてピンと来ないので・・。なので、★を1つ減らしました。
しかし、三浦さんの文章力は、やっぱり、スゴイ!と思いました。男性が書いているかのように、力強いです。ちょっと他の三浦さんの本を、読みたくなりました。
三浦さんの小説でクリスチャンになった!という人もいるくらいなので、この本で、少し、片鱗を見たというか、奥深さを見ました。
この本は、絵画紹介という企画物だったと書かれてたので、企画物でない、生き生きとした形態の文は、もっとすごそうです。
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これまでも、これからもキリスト教信者にはならない。
だけど、教養として読んでおきたいと思った。
結果、読んでよかったと思った。昔から絵画が好きだったから、本の中にも、見たことのある絵画や、前に見たものと同じ構図の絵画があった。「なるほど、その神聖さを伝えていたのか」「たしかにこの考えはいいな」と思うことが多々あった。ただ反対に、女性の人権意識が薄くて「ん?これはよくないなぁ」と思うときもあった。この本だけを見てキリスト教を判断するのは正しくないので、もっとキリスト教という一文化を知りたいと思った。私と芸術とキリスト教。その関係を深める第一歩としては、手軽で読みやすい一冊でした。
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キリストの生涯をキリストに関わる絵画と三浦綾子のエッセイで辿っていく。
三浦綾子さんの文章からは、背筋がピシッと伸びており、どこか気高さのようなものを感じた。
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受胎告知、そして誕生から十字架の死、復活、再臨とイエス・キリストを描いた44作の絵画を著者が解説とは言え、美術的な観点からの説明ではなく、著者の信仰的な観点からの解説である。イエスの受洗の絵(ピエロ・デラ・フランチェスカ作)から、光世さんが「受洗は十字架の一端かもしれない」と語った言葉に目から鱗、と明かしているのは、その通りだと感じた。ティントレット「ガリラヤ湖のキリスト」絵については、水の上を歩いているとは見えないとし、画家の信仰を示しているとの解説は、本当に新鮮だった。
そして有名な「最後の晩餐」は裏切りの予告直後であり、その空気を表しているとの解説も改めてこの絵をその視点から見てみたいと思わされた。