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電子書籍
ロマンスは弱めだけど、ヒストリカルとしては楽しめる
2021/08/21 03:22
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「廃墟」シリーズ2巻目。
前作の60年後、アデール夫妻没後の孫世代の話。
兄弟での継承争いを憂いたアデールが共同王政を布いたことで、兄弟間の王位継承争いはなくなったものの、
共同統治下での権力争いをするようになった状況下で、
軍部を仕切る兄と文官を味方につけている弟の緩衝材として互いの陣営から引き入れを狙われている中間子の女王ベアトリス。
彼女が兄弟双方を理解し、各々の主張を宥めながら自分の道を進む覚悟を決めて自らの王杖を手にするまで。
下手をすれば内乱必至の中でうまく舵取りをできて良かった。
確かに弟妹を愛するがゆえに自分の庇護下に入れて支配してしまおうとする兄王と、末っ子として押さえ込まれていたがゆえに自身を認めてもらいたい弟王子では器が違うよね、といわざるをえない。
ベアトリスとギャレットの関係性と葛藤は、兄弟間の権力闘争に主軸を置いたせいで淡白になってしまったのは残念だったかなぁ。
なんというか、ただの主従じゃなくて、最終的に夫をずっと共にいて育て上げたのだと思うと、二人を主軸にしたらなかなかのロマンスなんだけど、廃墟シリーズはイルバスの王権がメインだから仕方ないか。
前作と違ってキャラ紹介ページがないので(一巻完結だから?)表紙を飾っているベアトリス以外の絵がないのが残念。
悪役としてひっかき回したルークの内面も描かれることがなかったので、前作のようにせめて上下巻になっていればとも思う。
ニカヤの画家な彼の祖母はもしや……と匂わせたりするのは美味しい。
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