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老化は病気である、治療方法が確立していないだけで、避けられないものではない。とな。ま、現段階では、少なくとも「少食」や「プチ断食」が長寿にプラスなのは間違いなさそう。
遺伝子の特徴や腸内環境の違う治験の対象者でゴーサインの出た薬剤であることを意識していない自分に気づいたのが大きな収穫。ってか、メスのマウスが実験に使われるようになったのすら、ごく最近とか…(-_-;)。
ウェアラブルな、パーソナル・バイオセンサーは普及する一方だろう。それは大変結構だけど、蓄積される「センシティブ情報」の扱いについて、考察を同時に進める必要のあることが置き去りにならないよう…にするのは、我々市井の人間の役割やろな。闇サイトでは医療情報がクレカ番号の10倍の高値で取引されているなんて記述もあったしな。くわばら。
細胞の損傷や栄養不足などといった軽微な生物学的ストレスが健康にプラスの効果を発揮することを表わす「ホルミシス」という概念が気になる。
やっぱり生き物って、快適なばかりじゃダメなのね。
ロンドンに大学が40校あるってビックリしたけど、ググったら東京にが130以上あった…。
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老化に関する研究の最新状況を解説するもの。
健康で長生きするためには食事を減らせ、運動しろ、という至極真っ当なアドバイスもあります。
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タイトルを見た時は「健康寿命」についての内容かなーと思っていましたが、それよりももっと根本の「老化」についての内容でした。
一番印象に残ったのは「老化」を病気と捉えることでした。老化は自然で当たり前のものと考えてた私にはなかった視点でした。確かに、さまざな病気の要因に「老化」はあります。その根本を克服していく研究がなされていたことに驚きでした。
私の知らないところでいろんな研究がなされていて、いつのまにか老化をなくす方法が発見されることが夢物語ではなく現実のものになるんだと感じずにはいられません。
老化を克服したあとの未来についても言及されていて、興味深く、面白く読みました。
ただ、やはり難しい科学や生物学の言葉が多々出てくるので読んでいて疲れるというのはありました^^;;
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<目次>
はじめに~いつまでも若々しくありたいという願い
第1部 私たちは何を知っているのか(過去)
第1章 老化の唯一の原因~原初のサバイバル回路
第2章 弾き方を忘れたピアニスト
第3章 万人を蝕む見えざる病気
第2部 私たちは何を学びつつあるのか(現在)
第4章 あなたの長寿遺伝子を今すぐ働かせる方法
第5章 老化を治療する薬
第6章 若く健康な未来への躍進
第7章 医療におけるイノベーション
第3部 私たちはどこへ行くのか(未来)
第8章 未来の世界はこうなる
第9章 私たちが築くべき未来
<内容>
「老化」。誰もが免れ得なく、どんどんと体を蝕み、やがて消えていく。そう考えていた。第1部では、しかし、現代医学の最先端ではそうは考えない。「老化」は「病気」であり、治すことができる。あまつさえ「防止」することもできる。著者はそう語る。「老化」の原因は、そしてすべての病気の原因は、遺伝子にある。われわれの遺伝子はアナログであり、コピーを繰り返すうちに劣化する。劣化した結果、コピーを間違えたり、遺伝子がちぎれたりする(アナログだから)。逆にそこを逆手にとって、劣化を防ぐ。結果として悪性腫瘍が暴走したりすることもなくなる。視力や聴力も衰えない。第2部では、どこまで医学が進んでいるかを、また薬に頼らずに老化を防ぐ方法が語られる。こちらは、よくある「健康法」とあまり変わらない。食事量、特に肉系を食べない。有酸素運動。体にストレスを与える(冬もあまり厚着をしないとか)。第3部では、未来を語るだけではなく、こうした考え方(「老化」は病気で治せるということ)に否定的な人々への警鐘やそうなったときの法律や社会の改善まで語っている。
読みごたえはあるが、納得の内容であった。もう少し生きたいので、薬に頼る前に、健康法を実践しておこう。
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海外のジャーナル論文を根拠にした老化のメカニズム解明とそれへの対処、さらにはそれを見据えた未来社会のあり方を記述。
個人的にはまずは食事制限と適度な運動からはじめたいと思った。
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老化をコントロールする世界がすぐそこまで来ていることを教えてくれる一冊。
論理的には老いることなく長生きできることは素晴らしいことだろう。しかし寿命というものをコントロールする行為は、どこかでその歪みが悪い方向に働くのではないかと思う。
自分の子ども達にはずっと健康でいてほしいという強い気持ちがある。子どもを愛する気持ちと倫理的に正しくないように感じる気持ち、そしてそもそも長生きをしたいと言う根源的な願望に向けた怪しいビジネスなのでは?と疑う気持ちもある。
ただ健康と老化について知るだけでなく自分の生き方や子供たちの未来についても考えさせられた。
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「人生100年時代→120年時代へ」最新の老化のメカニズム研究に関して、長寿研究の第一人者であるデビッド・A・シンクレアが解説した一冊。本書では、老化=病気と断言されており、「老化をどのように治療するか」の観点で語られる、その中で山中伸弥教授のiPS細胞や、老化防止(若返り)の薬の話なども出てきて面白い(ただDNA等の遺伝子系の話は難解だった‥)。老化のスピードを緩めるには運動と食事は非常に大事で、ウェアラブル端末を利用して常日頃から身体のデータを数値化し把握しておくのも一つの手段だと思った
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以前分子生物学、栄養学、遺伝子学、脳科学あたりについて調べた時期があったが知識が繋がった。
理性と感性に訴えると同時に本能にも訴える本だ。
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自分なりざっくりとし解釈としては以下のとおり
何万年前の酵素のDNAの働きは今でも生物に引き継がれていて、子孫を残すか?自分を治すか? の二択らしい。
それで、長く生きていく上で色々なストレス(紫外線や食べ物などの毒など)や外傷(ケガなど)で自分を治すシステムが働き過ぎてパニックを起こす。
そうなると、体をもとにもどす働きが間に合わなくなってくる。
これが老化らしい。
なので、老化を防ぐにはこの治すシステムを適度に働かせることが重要とのこと。
感想
専門用語が多すぎて説明が長い。
しかも、ページ数が半端ない‥
でも、老化の原因はともかく、じゃあ、どうすればいいの?って答えについては著者が実践している項目があるので、それが参考になった。
こんな人にオススメ
・エビデンス重視の人。
・老化を本気で悩んでる人。
などは是非手に取って読んでみてほしい。
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世界の見方が昨日と変わってしまう。
それが知識であり、それが読書である、ということに改めて気づかしてくれる傑作。
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老化関係についてて何でもかんでも書いてあるのでやたらボリューミー
知りたいことは老化対策で、既にやっていることが多いが、MNMは摂れれば摂りたくなった しかし高杉
断食 ...できる
HIIT ...できる
断タバコ ...そもそも吸ってない
メトホルミン...摂れる
MNM ...高すぎて無理...
レスベラロール ...高いが摂れなくはない
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老化は病気であり治療で治す(寿命を延ばす)事ができる事を述べた本。最初は興味を持って読んでいたが、専門的な内容が多く精読は挫折してしまった。この本の内容を完全に理解するにはかなりの時間を要しそうだ。健康寿命を延ばす為の行動がある事を理解出来ただけでもまずは良しとしよう。
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最初から最後まで隅々まで読むには専門用語が多く、苦痛なので、興味のある項目だけ読む作戦が良いかと思います。
30年近くに渡って、生物としての人間の仕組みや機能を研究している、ハーバード大学医学大学院で遺伝子の教授として終身在職権を得ている、デビット.A.シンクレア氏が執筆の衝撃的な一冊。
・老化という病気。
DNAの損傷→細胞の同一性の喪失→細胞の老化→病気→死
・老化そのものが一個の疾患だとすれば、我々はすでに病気にかかっている。
・長く健康を保ち、寿命を最大限に伸ばしたいのなら、食事の回数や量を減らせ。
・加工した赤み肉は特にいけない。
恐ろしく発がん性が高く、何百という研究で指摘されており、結腸、直腸がん、すい臓がん、前立腺がんとの関連が指摘されている。
22人の専門家による800件の研究結果を精査した総論文によると、1日の食事に加工肉が50パーセント含まれていると、がんになる確率が18パーセント上昇することが確認された。
・間欠的断食。
食事の量は変えないものの、食事を抜く期間を周期的に差し込むと、人間を対象とした研究から、カロリーを時折制限すると、多大な健康効果が得られる事が裏付けられている。
カロリー制限の周期はかなり短くても問題ない。
運動する人ほど健康。
よく運動する人は、座りがちな人より10歳以上若い。
運動とは、体にストレスを与えることに他ならない。
運動をするとNADの濃度が上昇し、サバイバルネットワークを作動させる。
そのおかげでエネルギー生産量が上がり、筋肉は酸素を運ぶ毛細血管をさらに増すようになる。
長寿関連の物質は、カロ摂取量に関わらず運動によって正しい方向に調整される。
そして新しい血管を作らせ、心臓や、肺を健康にし、身体を丈夫にしてくれる。
本来なら運動は避けて通ってはいけないものだ。
驚くべきは、運動量がどれくらいであっても、ほぼ同じような健康効果が認められた事である。
1日5分〜10分程度軽くランニングするだけの人でも、走る習慣のない人より数年長く生きたのだ。
・寒さに身をさらして長寿遺伝子を働かせる。
快適ではない温度に身を晒すらすのも一つの手段である。
低体温症や、凍傷になるまでやっては健康を損なうが、鳥肌が立つ、震えるというのは危険なサインではない。
こうした状態をある程度経験すれば、長寿遺伝子は必要なストレスを受けとって、健康的な脂肪を増やしてくれる。
・老化のリセットスイッチ
日本の幹細胞研究者の山中さんが発見したips細胞はどんな種類の細胞にも変身できると日本のテレビでも話題になっていたが、これがリセットスイッチだという事。
山中因子と呼ばれ、これを使ったマウスの実験では、切れたら決して戻ることの無い中枢神経が元に戻ったり、老化をリセットする事に成功しているとの事。
リプログラムと言われ、
すでに若返りの薬なるものはできているという衝撃!!
これが実用化される前に社会的に大きな障害となるのは倫理問題である。
今のうちから議論しなくてはならない。
老化は病気という事が理解できないと難しいのかもしれませんね…
・感染症の世界的大流行
スペイン風邪を例にパンデミックによってみるみる数億の命が奪われてしまった事を例に、空気中を高速で移動する病原体は一年足らずで3000万人もの命を奪えると訴えている。
まだコロナがなかった時の言葉ですが、この予測は大きく当たりました…
・老化は病気だ。
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人は誰でもいつか死ぬ。
これは誰もが否定できない事実ですが、この本ではそもそも「老化」の正体とは?というところに焦点をあてます。
老化は自然の摂理なんだから抗いようがないと思いそうですが著者は「老化は病気である」と主張します。
まさか、という気持ちになりますが読み進んでいくと老化は病気であるという主張の真意が理解出来てきます。
まるでSF小説のストーリのような内容が盛沢山で信じ難い部分もありますが、かなり説得力のある内容です。
もしこの本で書かれていることが実現していけば少なくとも一般的な寿命と健康寿命との格差はなくなるかもしれない。
非常に面白いテーマですし読みごたえもあります。
興味のある方でしたらおすすめです。
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今時点の老化やアンチエイジングについてのほぼ全研究を網羅してる本。研究の方向性と医学の現場でのギャップがわかります。