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シリーズ第四弾。
前巻の大地震の時に生まれたお初もすくすく成長し、出産の為一旦休業していた団子屋を再開することにしたおえい。
手伝いの為雇ったお加代は働きぶりはよいものの、どうも怪しげで・・・(「御用」)。
お加代は結局秀八の実母と何か関係があったのでしょうか。気になります。
二話「蛍のひと夜」では、絵師の新助の過去が明かされます。強請られた彼を助ける為、弁良坊こと彦九郎と秀八がとった行動が粋で人情を感じます。
そして心配なのが、九尾亭一門が何気に風通し悪そうな事で、せっかく一門に復帰した木霊も苦労している感じですし、「点取り、無双の三杯」での礫に対する真打たちの態度もね・・。そもそも、前巻で跡目争いをしている時点でドロドロしていますよね。
そんな中、格好良かったのが女義太夫の呂香さんです。彼女の啖呵もハッとさせられますし、四代目天狗師匠との“対決”はハラハラしましたがかなりの覚悟を感じました。
その呂香さんを熱く見守る、あの師匠との仲は今後発展するのか注目です。
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寄席品川清州亭シリーズ4作目。
『御用』…団子屋さんの再開のために雇ったおばあさん。とんだ嘘つき婆さんであっという間にいなくなってしまったが、今後どんな絡み方をするのか。
『蛍のひと夜』…髪結のお光の旦那、絵師の新助さんの過去が明らかに。昔していた悪いことからは逃げられないのよね。でもそこから必死に抜け出そうとする人の邪魔はしないでほしいものです。
『点取り、無双の三杯』…三代目天狗の点取りをめぐっての騒動。生前かわいがっていた一番弟子の礫、その後継の師匠が見つからない。一周忌にようやく四代目天狗が師匠を名乗り出てくれたが…。女義の呂香さんがひたすらかっこいい。
落語初心者のワタシでもわかる小ネタがたくさん。芸の世界は意地悪な師匠がたくさんいるものよね…芸の世界だけではないか…。
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シリーズの第四弾ですね。
登場人物も安定して来て安心して読めますね。
この小説に出る人物は癖は強いけど良い人ばかりですね。
このままずっとシリーズが続いて欲しいですね。
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この領域に詳しい奥山さんだからこそ描ける落語会のしきたりが作品の骨になっているところが良い。
次作がまだ上梓されていないようですが、面白いシリーズです。
たまに寄席に行くのですが、残念ながら本書に出てくるような粋な姐さん芸者はなかなかおらず、三味線を弾いて唄うのは若さと愛嬌が売りの人ばかり。彼女たちが翠さんや呂香さんのように成長することを期待しよう。
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この清洲亭のシリーズは、心がほんわかする話だと思います。かっぽれでは、心がスッキリし、ますます次が読みたくなりました。
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内容(「BOOK」データベースより)
安政江戸大地震の中で生まれた愛娘もすくすく育ち、再びおえいの商いへの意欲も芽生えてきた。だが、始めた団子屋を手助けしてくれるお加代はわけありの様子で…(「御用」)。三代目九尾亭天狗の最後の弟子にして、晩年最も身近にいた礫は、芸への思いがこもった形見を譲り受けることになったものの、兄弟子の妬みを買ってしまう(「点取り、無双の三杯」)など人情が涙を誘うシリーズ大好評第四弾。