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居場所がほしい。浅見直輝先生の著書。子供たちに居場所を与えるのは保護者や教師も含めた大人の役目。疎外感を感じさせないだけでなく、過干渉もしない、その姿勢が必要。特に最近は少子化で過干渉の親が増えているから。
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中学時代に不登校だった筆者が自らの体験を語る。
このようにその不登校児時代に思ったことを率直に語ってもらえるのは、同じような悩みを抱えている当事者(不登校の本人や家族)には大きな力になるのではないだろうか。
中学時代のふとした事件から、不登校になってしまった筆者は、自分がダメな人間であり、この世から消えたほうが良いとまで考える。
心配する両親や、おばあちゃんにまで、本当は助けてほしいのに逆に反抗してしまう。
筆者は、自分の好きな卓球ができる場所、自分のことを学校と関係なく受け入れてくれるおばさんと話をすることで、だんだんと学校にも居場所があるのではないかと考えていく。
自分が好きで、何かに打ち込めること、それは自分が自分んでいられるということ。
※ひきこもりでゲームばかりやっていることでも、自分が何かを得られる唯一の手段と思っていたこと。
自分が自分でいる、ということを周りが受け入れることが、非常に重要なのだと思った。
その後、中学に復帰した筆者は、高校、大学へも進学し、同じように過去悩んでいた人々と様々な活動をするようになる。
この仲でも、自らの経験をきちんと語ることが大きな力になっている。
不登校でも、別に構わない。
その自分を受け入れる事、そんな状態になっている人はたくさんいるということを知り、異常ではないと考えること。
自分のことを誰かが信じていると思える事。
このことを一番大事にすれば、ある程度のことは、例えば世間体的な考えは、棚上げして構わないと思った。
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実体験に基づいて書かれているので
勿論 リアルな声ですし
その当時の考え方など かなり分かりやすく書かれていて
不登校のきっかけや
「世界の全てが敵に見えてしまう」
といった本人の感じ方って
こんなに不安で苦しいんだと理解できます
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人間誰しも、辛い思いや、悔しい思い、理不尽な経験などをすることがある。
そんな経験があるからこそ、誰かと繋がることができるとすれば、その経験に、良いも悪いも評価はできない。
この本を読んで、辛い経験があるからこそ、人と繋がるきっかけになるし、また誰かとの関係に絆が生まれるのかもしれないと思わされました。
居場所がほしい、という胸にぴりっとくるようなタイトルです。
でも、この本には、読んでいる人にわかって欲しいという思いよりも、この本を読むであろう、辛い経験の持ち主の人々すべてに寄り添うような温かさが溢れています。
不登校の経験も、柔らかく書いていますが、とても具体的で、場面が容易に思い浮かべられました。
辛い思いをした浅見さんですが、この本で驚くべきところは、その後の彼の人生の辿り方だと思います。
自分と同じような経験をしている人を探しに行き、彼らと団体を立ち上げ、不登校の人たちのための活動をし始めるます。
いろんな人たちと出会う中で、浅見さんはいろんな発見をしていきます。
発見の仕方がとても本質的。
そこからの活動内容の発想も、とても建設的なんです。
自分の経験を、こんなふうに意味づけして、他の人の心を楽にするために、こんなふうに活動できるんだと、読みながら感激していました。
わたしも浅見さんとなら会ってみたい、そんなふうにも思いました。
自分の辛かった経験と向き合い、目の前の人と誠実に向き合おうとする、そんな人柄が垣間見えます。
不登校経験がある人だけではなく、人に言えない辛さを抱えた人に読んで欲しい本です。その経験を、建設的な方向に向かわせるような本です。
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この本のメッセージ。
学校で絶望しても、人生に絶望はしないでほしい。
人には居場所が必要。
居場所は選んでいい、作っていい。
一度きりの人生を、自分の人生を、よりよいものにするために、一歩を踏み出そう。
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中学生のとき不登校だった著者の半生記。
・中学生:不登校
きっかけ、家族、自分の気持ち、孤独、世界中が敵、
・高校生:学校生活
部活、友だち、進路、家族
・大学生:世界のひろがりを知る
自分の経験をまわりの人たちに話す。
→皆がそれぞれの体験を語り始める
不登校の生徒たち
世界中の若者たち
・これから
教室の居づらさを研究する
→学校での居づらさや苦しさは、不登校生だけでなく、学校の中にいる生徒たちも感じている。
→特定の場所に合わない=必ずしもその人に問題があるわけではない
→今行っている学校が世界の全てではない。
いろんな場所があるといい。
〇当事者だった人の話が届くといいなと思う。視野を広げると、世界の中の自分に気付く?
〇著者の浅見さんは今はどんな活動をされているか興味を持った。
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中学時代に不登校となった著者の経験と、経験を活かして苦しんでいる人に寄り添おうとする今。
好きなこと興味を持つことを足がかりとし、人の話を聞き自らの経験を語る。全ての経験を糧にするのは簡単じゃないが、それを貫く姿が素敵。
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・「本物の夢というものは自分と同じ痛みを持つ他者を救うことで自分を救うこと」と夢をかなえるゾウに書いてあったが、著者はまさに不登校という自分の過去を活かして本物の夢を見つけて精力的に活動している。
・読みやすいフォントと文字の量だった
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刊行日 2018/09/20
「中学時代に2年近くにわたる不登校・引きこもりを経験.昼夜逆転の生活の中でネトゲに没頭するも,一念発起して高校,大学へ進学.その体験から,現在は,生き難さを抱える当事者と親たちに寄り添う活動やプロジェクトを展開中.ネガティブに語られがちな「不登校」を,人生のチャンスと考え生きる著者が語る過去,今,そして夢.」
はじめに
1 不登校の始まり
コトの始まりは,理科実験室の事件/「卑きょう者は,お前だ!!!」/学校を休み始める気持ち/家族に求めていたこと/家の中の空気/忘れられない,母親の姿/父親に電話で叫び続けた/おばあちゃんが家まで来てくれた/ボクの中に,ボクはいない/ゲームにハマる,本当の理由/家の外に出たきっかけ/心を開いた,おばちゃんとの会話/変化の兆し/安心できた親の言葉/同級生からの一通のメール/学校にまた通い始めた理由
2 高校時代――心は学校に通っていない
高校に進学する/モヒカンになった高校一年時/自分を強く明るく見せる理由/ハンドボール部のチームメートに打ち明けたこと/みのるが言い放ったひと言/「連絡してみようかな……」/電話でボクのことを話す/無言/その後/数年ぶりの再会
3 大学時代――「つらさ」は,繫がりにもなる
大学を目指した理由/世界は,思っていた以上に広かった/ボクの経験も,話してみたらどうなるだろう……/打ち明けた時の周りの反応/仲間を見つけたい/高校生,専門学校生,大学生が集まった/生き方も進み方も,たくさんある!/チーム名は,十人十輝/日本の不登校生の人数/ボクが出会った生徒たちの声や気持ち/会話が生まれる一つの鍵/音楽好き不登校生×シンガーソングライター/中学二年生の,まゆちゃん/プロジェクト,初日/歌詞づくりの中で出てきた,まゆちゃんの言葉/ついに迎えた,本番の日/ライブを終えて/こんな光景や場所を,日本中に広げたい/一九六カ国の若者たちと出会った日/国際人ではなく,元引きこもり/「不登校」と「世界」に何の関わりが?/目にした光景/国から逃れてきた,二二歳のスーダン人/強制結婚に反対する,アゼルバイジャン人/世界の若者たちに共通していたこと
4 今,そしてこれから――二四歳,ボクの道
二四歳,ボクの今/就活顚末記/心に引っかかったひと言/この道を選んだ最後の決め手/学校で/教室の居づらさ研究/子どもは見ている/親の心が楽になる場所づくり/あるお母さんに起きた変化/なぜ,話しかけてきたのか/生きづらいフェス,開催/ボクが描く未来――居場所を選べる社会をつくる/学校の先生から聞いたこと/始業式に,人生を終わらせる子どもたち/全国各地にある学び場/学び方もいろいろあっていい/これから挑んでいくこと
おわりに
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高校2年生で、すごく人見知りで部活やクラスにあまり馴染めていないと感じている今の私にぴったりの本でした!
私は将来、心理士や精神保健福祉士になりたいと考えていますが、学校に合わない子、馴染めない子をがんばって戻してあげるのではなく、「その子の活躍できる場所、その子の才能」などを活かしてあげて居心地の良い空間をつくろうとしているのに好感が湧きました。また、私の考えもそっちの方がいいなと正されました。
筆者の方がすごく優しい性格で友人や初めて会う人にも向き合っていたり、とにかくたくさんの人に話しかけたり、新たな活動に挑戦するという行動力が凄いなと思い、私も見習いたいです!!