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ちょっと余談が多い感じで、前の「悩ましい国語辞典」より薄味になった印象。それでもやはりなるほどということがいろいろあって、面白かった。「忖度」なんて最近話題になった言葉も取り上げられている。これまでとは違う意味で使われるようになりつつある言葉について、また、誤用とされる言い方が本当にそう言い切れるのかということについて説明されているところなどに、他ではあまり見ない特徴があると思う。
あれこれ言い出すときりがないが、一つだけ、最近になってよく聞くようになった「なので」という接続詞について思うこと。著者はあまり抵抗がないというけれど、うーん、私は感覚的にどうもダメだなあ。NHKのアナウンサーが使ってたりすると、なんだかガックリくる。何で読んだのか忘れたが、なぜ「なので」が広まってきたか考察されていて、これは「だから」という接続詞が時にちょっと嫌な語感を持つからだとしてあった。確かに「だーかーらー(言ったでしょ!)」っていう風に使うよなあ。これには納得。でも私は「なので」は使わないよ。
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長年国語辞典の編集に関わってきた神永暁による、言葉の揺れ(読みと表記)を中心とした気になる日本語について書き記した一冊。本書の前に『悩ましい国語辞典』という本を出していて、その続編的な内容だ。
個人的に、大学院生時代に国語辞典の編纂に関わったことがあったので、こういう種類の本には大変興味がある。
特に気になったのが、「ぶっちゃけ」の漢字表記と「ほぼほぼ」の浸透具合に関して。日本語というのはかくも奥深いものだと改めて感じ入った次第。
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続編も変わらぬ面白さ。どうやら3冊目もあるみたいなので、もう少し楽しめそうだ。
ところで辞書の真ん中ってどのあたりかというと「し」なんですね。手元の三国と岩波もそうでした。日本語の偏りが分かりますね。