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みんなのレビュー10件

みんなの評価3.4

評価内訳

10 件中 1 件~ 10 件を表示

紙の本

今どきこういう小説を書く人がいるのかあ、と思った。

2021/09/23 23:33

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Eternal Kaoru - この投稿者のレビュー一覧を見る

表題作について。古典的な怪談風の語り口でベタな怪談が語られますが、因果関係が全部説明されていて、かつ話が一段落した後にもダメ押しでしつこく因果関係が説明されます。「もうわかりましたよ、その話さっき聞きましたよ」と辟易するくらい説明過多です。この現代にこういう怪奇小説を書く人がいまだいるのにびっくりしました。
 この作者は古典的な怪奇小説が好きで好きでたまらないのでしょう。その愛好心はよくわかりますし、自分でも書いてみたい、という志もよくわかります。しかしこの作者は怪奇小説の要諦を見落としています。因果関係が全部説明されてしまう怪奇小説は単なる「因果話」であり、怖くも何ともないのです。
 誰でも知っている例で申しますと、『エクソシスト』で本当に怖いのは別人になったリーガンの狂態ではありません。なんで悪霊がリーガンに憑依したのか、その理由が全然わからないところに恐怖の核心があるわけです。リーガンが「そりゃあ悪魔にも取り憑かれるだろう」という極悪人ないし不良少女だったり、「そりゃあ悪魔も狙うだろう」という天使の如き信心厚い少女だったりしたら、あの小説は怖くも何ともありません。
 その観点から見ると、怪奇小説の傑作と呼ばれる作品は、どこかに未解明・未解決の謎を必ず残しています。ヘンリー・ジェイムズやデ・ラ・メアのように未解明・未解決を正面に打ち出す作家のみならず、一見平明・明快な岡本綺堂やM.R.ジェイムズにしたところで、必ず謎を残しています(岡本綺堂の場合、英米怪奇小説を渉猟していました)。だから忘れられない不気味さがいつまでも残り、傑作たり得ているのです。本作のように「こういうことだからこうなって、そうなったのはこういうわけで」と全部説明されては怖さが全く生じません。
 表題作以外の作品はいずれも表題作と異なる作風ですが、説明過剰のこの作者の悪い癖が出て、せっかくいい雰囲気が出ているのに最後の方でぶち壊しになっているように感じました。
 翻訳が良いのと、創元推理文庫がこういう地味な翻訳怪奇小説を出版してくれた(昔はこの路線だったので、この路線に回帰してくれることを希望)ことに対して星を3個。

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2020/11/20 16:53

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2023/03/12 18:44

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2020/11/11 13:48

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2021/02/27 20:21

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2021/02/19 13:08

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2022/02/14 23:21

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2022/10/22 19:56

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