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すれ違い(というか勘違い)が過ぎて、主人公でなくても副社長の序盤の態度はしんどかった。
彼女はお見合いの件は知らないんだよ、名門の親族ではあるけど寧ろ苦労して育ったいい子なんだよ、純粋に仕事頑張っているいい子なんだよとフォロー入れたくなった。
お見合いの件は、彼女がそれを知ったら絶対断るからと伏せていた気持ちは分からんではないが、せめて両家の上の方ではすり合わせしておけよと地団駄を踏みたくなった。
でなければ、副社長を一発殴らせろ。
それでもお仕事頑張ってた主人公は本当に偉い。
それでも副社長の心を射止めるのだから、結果的にはお見合いの件を伏せていたのは功を奏した訳ではあるが……よくくじけずにいたと改めて主人公のことを尊敬した。
そりゃ社内でも彼女を評価する人たちが多い訳だ。
誤解が解けた後は、今度は恋愛自体が初心者な彼女に副社長が振り回される訳だが、まあそこはこれまでの悪行のあるので、甘んじて受け入れていただきたいなと。
その割に暴走もしていたけど。
こういう展開には付き物だろう主人公への露骨なイジメもなく、安心して読めた。
そこからは一足飛びではあった気もするけど、何にせよ仕事しすぎだった副社長もこれで落ち着くだろう。
ただ何となく将来は彼女の尻に敷かれている気がする。
何だかんだで真面目な彼女なので。