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面白い話もあったけれど、めちゃくちゃつまんない話もあった。
読んだのが少し前になるので記憶が曖昧なんですが、
ハイム鯖 誕生日の夜 猫を拾いに が特に面白くって印象に残ってる、が、金色の道がめちゃくちゃつまんなくて読むのをやめようと思った記憶がある。
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自分の中の星新一はこういうお話を書きそうだなあと勝手に思ってしまうような、ひとつひとつの話が不思議でふわふわしていた。
詩集みたいな、突拍子もないけどそういう世界なんだなと納得してしまう馴染み深い味わいがあった。
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「地球上の生活には金がかかるかもしれないけど、太陽のまわりを年に一周する旅が無料でついてくる、って」(p.187)
川上ワールドにとっぷり浸かれる21篇。
肉体は太陽のまわりを旅しながら、精神は本のなかへと旅に出る。同時に2つの旅ができるのは、読書家の特権だと思った。
一番好きだったのは、「誕生日の夜」の、のぞみの台詞。「2000年は20世紀だったわけだから、31歳になってはじめて20代の世紀が終わる」という言葉が、ちょうど先日31歳になったばかりの自分にがつんと響いた。悦子に倣って、わたしも何かをひとつ、新しくしてみようかな。
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掴めそうで掴めない、ほんわか優しい短編集。
小人だったり、お盆からずれて帰ってくる霊だったり、人の色が見えたり、カチカチ感情の数を数えたり。不思議なはずなのに、さも「日常のストーリですけど?」という感じで普通に書かれているストーリーだらけで、現実世界でも、私の知らないところでこんな世界が実は繰り広げられているのではないか、と思えてしまう。
お気に入りは「ぞうげ色で、つめたくて」「クリスマス・コンサート」「9月の精霊」。
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よかった。
21篇。とくに“はにわ”が好きだった。
壇蜜の解説も面白くて、この人の文章も読んでみたくなった。
・地球上の生活には金がかかるかもしれないけど、太陽のまわりを年に一周する旅が無料でついてくる
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詩のようなちょっと余白のある川上弘美さんの文章が相当好きです。
しかも不思議なお話が多いところも個人的にとても好みです。
何度読んでもまた新たな感想が生まれそう。
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さくさく読めた 全体的にこれと言った盛り上がりもオチもない 当たり前に不思議なことが存在する日常を覗き見ている感じで良かった まあ人生って続くからなって思った。
しょっちゅう会って、打ち明け話とかもして、メールもいつも交わす友だちと、全然会わないのに、何かにつけて思いだす友だちの違い わかる
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川上さんの作品は、いつもハッとさせられる。これまで気が付けなかった視点や、言語化できなかった気持ちに出会える。
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つかめそうで、つかめない。それが心地良いと思う。
現実と非現実の間を描くのが本当に巧みだと感じる。
どちらかと言えば、今までも、これからも、この短編に出てくるような不思議なことが、私に起きることはないだろうけど、似たようなやりとりはするんだろうなっていう、身近な感じというか、親近感がある。
川上弘美さんの作品は、いつも夢の中みたいで、目が覚めたら夢のことなんか忘れてしまうみたいに、読み終わったら詳細に思い出せない。でも、夢で見た一場面とか、言葉とか、小さな要素は頭の片隅にちゃんと保管されていて、ふとした時に思い出す。これを思い出したときがまた不思議な感覚になって、読んで良かったなあとしみじみ思う。
表題作は、まさかのディストピアで面白かった。こういう世界も書く人だったのか!
私もどこかでカウンター機を見つけたら、物語の2人みたいに持ち歩いてカウントしたいなと思った。
個人的に、解説の壇蜜さんの文章が面白くてとても好みで、壇蜜さんの本も読んでみたいなと思った。解説も読む価値大アリです。
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何度目かの再読。
買うほどではないと思いつつ、忘れられない短編があり
また図書館で借りて読んでしまう。
叶わなかった恋のようです。
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恋愛の短編集
川上弘美さんの作品はとても好きだ。
個人や人間や生物という、みんなが持って生きている枠というか輪郭がとても曖昧なぼやけている世界を描くのがとても上手い。
それでいって、登場人物はみんな自分の意見をしっかりもってる。まあこの二つは矛盾していくわけではないのだけど
この二つのミックス度がとても素敵な本
しかも恋愛について深いことをさらっと言うので心に気づいたら突き刺さってる。
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大好きで何度も読んでる本。どれも本当に短いお話なのに印象的で心に残るし読み返したくなる。特に好きなものは、
「猫を拾いに」
あたしたちは、じきに、ほろびるんだね
空想のようで現実のような少し切ない日常。
「クリスマス・コンサート」「旅は、無料」
一本の映画を見たような気持ちになる恋の話。
川上さんの書くちょっと距離感のある女性たちと、現実や日常の延長線に成立する少し不思議な世界がとてつもなく好き。
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試験前で読書を控えていた先月、ちまちま家にある"センセイの鞄"を読み、川上弘美欲が高まってしまった。
21の短編から成るこちらの作品は、どれも川上さん節が強く、みょうちくりんで魅力的な小説ばかりで心が満たされた…!
このくらいなら書けそうだと思わせてくる。だけど、絶対に書けないユニークな表現や世界観たち。高等テクや…!
お気に入りは"誕生日の夜"。
いつも通りナナの部屋で、のぞみとナナにお祝いされる誕生日。にぎやかな誕生日にするため、知り合いや、知りあいの知りあいもどんどん招待した結果、昌子たちや、のぞみの恋人の国枝くんとその友達、見知らぬおばあさんとおじいさん、タヌキのつがいと鶴にプレーリードッグ、そして地球外生命体のゆむ°て、どんどん参加者が増えていくカオスなのに穏やかで楽しそうな誕生日会。
出来すぎている息子の、性的嗜好だけが母である"私"を悩ませる"はにわ"も素敵。
交通調査で使うカウンター機で感情が揺さぶられた数を数える同級生に出会う"真面目な二人"。
女の阿部さんと男の阿部さんが出てくる"ラッキーカラーは黄"。
どれも最高にふにゃふにゃしていて、優しい夢みたいな物語で大好き。