あやかしの家の仮主さま 衣がさね 狐と狸と焔の娘【電子特典付き】 みんなのレビュー
- 著者:三川 みり, イラスト:保志 あかり
- 税込価格:759円(6pt)
- 出版社:KADOKAWA
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紙の本
最後まで主人公が理解できず、ついていけなかった
2021/09/19 23:09
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
【ネタバレ】
大正の世、四つで母に捨てられた佐名は十五年経って下働きのような待遇で育ててくれた商家の養女として、五人の嫁が死んでいる家に嫁ぐように言われる。
命と尊厳以外は捨ててもいいと思っている佐名はそれを受け入れるが、嫁ぎ先にいた異形を目にして命が危ないとばかりに逃げ出しあやかしの男に拾われ、かつて母と過ごした家に戻されその家の主になるように言われるが。
大正×あやかしラブファンタジーというわけでめっちゃ好きな人が多そうな設定だったけど、残念ながら主人公を好きになれないまま終わった。
人の心の機微がよくわからず、でも三百年生きていて大事にしているこれまでの屋敷の主達との約束のために上手く説明できずで振り回されているヒーローは、本性の子狐姿も相まって非常に可愛い。
特に鼻と鼻をくっつけるコミュニケーションかわいすぎんか?
でも佐名の方はヒーローと同じ気持ちで「何を考えているか理解できない」キャラで見ていてハラハラして疲れちゃった。
堂島も異形に憑かれている被害者だから、という理屈は千代の境遇がわかった時点でなくなったんだし、私なら「堂島家は嫁を異形に食わせて栄えている」とかいう噂でも広める。
「知ってしまったなら人が死ぬ可能性を放っておけない」「異形もあやかしも人もそう変わらないから、何か救ってあげられるなら手伝いたい」という優しい性根と、主がいなければ屋敷は消えてしまうから主になってほしいと頼む青紀の境遇にどんな違いがあって、なんで青紀だけ拒絶したがったのか納得のいく理由がなく、結局命を救われて絆されて流されるように主になることを決める辺りの心境の変化にかなりついていけない気持ちになってしまった。
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