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1979年6月
亡き妻の田舎・鵜頭川村に墓参りに来た岩森明と娘の愛子。
豪雨で閉鎖された村に一人の若者の死体が発見されたことから村全体に不穏な空気が漂い始め…
ホラーミステリーだと思って読んでたら…
パニックものだった…
途中からエイキチはもうどうでもよくなったのね…
とか思いつつ…
まあパニックものだからそんなものか…
とか思いつつ
そうか…
この小説ドラマになったのか…
入江悠監督が手掛けるなら見てみたいな~
きっとイイ感じの怖さが表現されてるだろな~。
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話のテンポは悪くないが、広げた風呂敷に対して、オチがイマイチ。あっさりし過ぎな感じ。
また陰険な人間が多く、辟易する。
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「死刑にいたる病」がおもしろかったので、こちらも読んでみました。
設定がちょっと「八つ墓村」チックで私は好きです(^^)
昔からの風習に囚われている村だったり、度を越した乱暴者がいるというあたり。
違うのはこちらは集団心理の恐ろしさ、みたいなものに焦点を当てている点。
日頃の不満を押し殺している人たちが集団になると、変な方向にうっぷんが爆発してしまうことの恐ろしさが感じられます。
「死刑にいたる病」にも姑に押さえつけられていた主婦がパン屋の助言(と言っていいのか?)から、姑に強い態度をとれるようになった、というエピソードがありましたが、本作と共有点だな、と感じました。
一気に読める勢いのある小説です。
イヤミスが嫌いじゃない人にはお勧めです(^^)
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パニック小説として楽しめた。ちょっと最後はエスカレートしすぎだが、人間の狂気なんてこんなものだろう。
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死刑に至る〜が面白かったので、ドラマ化予定のこちらも読んでみました。
うーん、この作品はイマイチ。。
やっぱりわたしイヤミス好きじゃないんだなあ、読みたくなっちゃうんだけど。
閉鎖的な村で起こるパニックホラー。
土砂崩れで閉鎖された時、村のバランスが崩れだして、さらに殺人事件が起きる。
…っていうところまではリアルだったんだけれども、暴動が起きてから先が全然よくわからなかった。暴動を起こす理由も結局よくわからなかったし、主人公の娘の3歳がとにかく可哀想すぎる。
暴力のオンパレード。
田舎というか、閉鎖的なコミュニティの閉鎖的な力関係って、なぜかあるよなあ。嫌だなあ。
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長い間、雇用関係の延長で支配する側、される側がはっきり分かれていた閉鎖的な村。そんな村で起きた集団の暴走を描くパニック•サスペンス。
押さえつけられている側の若者たちが、学生運動の思想をもとに暴徒化していく様が描かれていて、その異様な雰囲気の表現力は見事だったし、村に満たされた長雨による湿気の不快感さえも、この作品の不気味さを演出していて、櫛木理宇さんらしい作品だなと思った。
サイコパスを描く櫛木さんの作品が好きな人には、少し系統が違うかもしれないが、なにかに陶酔していく集団の異常さは味わえるかなと思う。
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クローズドサークルモノであり、昭和54年の話と言うのがとてもよいエッセンスだったように思う。一気に読み終えるほど読みやすく没入できた。犯人に繋がる最後の山場も程よくて良い。
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櫛木理宇先生の作品だし,「エイキチが来る」っていうので心霊系ホラーと思って読んだら,パニック系サスペンスだった.だけど面白かったので,結果オーライ(実際の所,本の半分くらいまでは「いつエイキチが出てくるんだー」と思って読んでいた).
古い因習が強く残る山村が大雨で孤立する.因習に縛られ鬱屈する元優等生は,閉鎖された村で起こった殺人事件をきっかけに若者たちを扇動して・・・,というお話.
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色々とごちゃごちゃしてて、読むのに時間がかかった。
情景描写とか丁寧で脳内にリアルに想像できた。
再読したいとは思わないなぁ。
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閉鎖された空間での人の汚さや苦しみが読み取れました。対岸の火事のように読み進めたけど無きにしも非ずなのかなぁ。
櫛木理宇さんの本はどんどん読めてしまう事に気づいた!好きなんだ!
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その土地で根付く人間関係がこの閉鎖的な村ではかなり濃厚でそれにかなり嫌悪感を感じた。
読む前は土着信仰モノなのかと思ってたけど違った。
ただただ本能のまま狩る動物と化していて尋常じゃ無いくらい引いた。
洗脳するのにお酒が丁度よかったというのもあるのかな。
話自体は真ん中あたりから一気に進むのでどちらかというと読みやすい方ではあった。しかし疲れた。
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暴動から逃げるパニックものだと思っていたら、最後に犯人と動機が判明し、ミステリーの要素もあったのだと。
ただ、村全体の距離感がつかめず、ワープしてないか?と感じるところがあったので村の地図が欲しかった。
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櫛木理有さんの『鵜頭川村事件』を読了。
なんんとなく13日の金曜日的なものを連想。
しかしちょっとちがいました。
人がたくさん死ぬことに変わり無いけど。
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ノンフィクションのようで怖かった。長雨で孤立してしまった村で、若者たちが自警団と名乗り大人たちに対し暴動を起こす。人が徐々に狂っていくのがとても怖かった。
主犯の辰樹の気持ちは最後まで理解できなかったが、村に閉じ込められ鬱屈する若者たちの気持ちはなんとなく分かる。
それにしても、時代や小さな村という背景もあるのだろうが、父親が絶対的存在で嫁や子どもがしもべのように虐げられているのは読んでいて辛かった。
雰囲気や展開などから、読んでいて小野不由美の「死屍」を思い出した。
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終盤にかけての畳み掛けるような展開と、まさかの結末に驚嘆しました。
人間の極限の状態に陥った時の、本性とか醜さとかが生々しく表現されていて、鳥肌が立つ。
日本のどこかで本当に起こっていそうな事件。