紙の本
人の気持ちの奥深いところまで表現された両者
2022/11/03 19:24
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投稿者:ミント - この投稿者のレビュー一覧を見る
坂口安吾と中上健次は、その作品に加えて人間性も興味深く、この本を読んで、両者は人の気持ちの奥深いところまで表現されていたんだなああと感心させられた。
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あちらこちら、記憶にあるようなないような。
この版はまとめ版なので、なんだかなつかしいような気もしたという意味で。
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この二人の作家が柄谷行人の作りだすものに何がしかの影響を与えているのは間違いないのだろう。
自分以外の作家について書くのも突き詰めれば結局自分のことを書いている、ということになるんではなかろうか。
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中上健次が亡くなってこの8月で20年になる。この季節になると彼の作品を無償に読みたくなるのはそれだけではないのだろうけど。
ここに収められた柄谷行人による「追悼・中上健次」は何度読んでも胸を激しく打つ。最愛の友を亡くした心の傷みが痛烈に表現されている。
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1 坂口安吾をめぐって(『日本文化私観』論;安吾、理性の狂気;安吾はわれわれの「ふるさと」である;安吾、理性の狂気;安吾はわれわれの「ふるさと」である;堕落について;安吾その可能性の中心;懐かしい安吾;安吾の「ふるさと」にて;やめる理由か)
2 中上健次をめぐって(「十九歳の地図」書評;中上健次論抄;中上健次への手紙;今ここへ;物語のエイズ;小説という闘争;物語と歴史;追悼・中上健次;巨大な謎;差異の産物;被差別部落の「起源」;中上的世界の創出;三十歳、枯木灘へ;フォークナー・中上健次・大橋健三郎;中上健次とフェミニズム)
3 安吾と中上をめぐって―関井光男との対話(安吾の可能性;闘争する知性と文学)
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柄谷行人を読んでいないと、上の世代にバカにされるので購入して読んだ。
柄谷行人の論理運びは軽快で見事、文体も簡潔ながら美しく、読んでいて心地いい。
自分の不勉強を恥じながら、今後も読み続けたい。