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仕事場の人から勧められた「藪の中」
人は真実を語れるのだろうか?
何かを慮る。自分を曝け出すことができない。
少しずつ嘘があるのが人間らしさなのか。
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ハコヅメで、藪の中をテーマにした話があったのをきっかけに読んでみた。
何回読んでも、何が真実なんだ??ってなる。。藪だ。。
相手からどうみられるかって人間にとってすごいでかいことなんだな。
他の物語も読んでみたけど、普段読み慣れていない文体なので、なかなか進まなかった。
それでも母とかはなんというか、もやーっとする感じがあった。
こういうもやーっとした感情を持っているのが人なんだよなって思うと、知っておきたいなという気持ちにもなった。
読みやすい話から慣れていって、他の話も読んでいきたいなと思った。
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かの有名な「藪の中」を読みたくて手に取った短編集。
なかなか癖のある作品ばかりで面白く読めた。
中でも「奇遇」がお気に入りなのだけど、この人こういうテイストの話も書けるのか、と少し意外に思った。
「雑筆」も作者の人間性が透けて見えて良かったな。
「世の中と女」はめちゃくちゃ好き。
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短編集。
平中の最期の恋を描いた「好色」のラストが強烈でうげっとなった。
藪の中は何が本当かあやふやなまま読み終わった。
将軍は武士の将軍ではなく陸軍の乃木将軍のことだったのにあらっ?となった。
読むのにカロリーのいる作品だった。
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大正10年(1921年)98年前
藪の中に男の死体
事件に関わる登場人物が証言をする
それぞれの人が
どう見えて
どんな風に語るか
を遠巻きに見ていて
その違いを皮肉ぽく見ている話
(どんな風に思っているかではない)
違いが大きい程ハッとするし
衝撃受けて心に残る
最後の方に作者の
0〜35才までの年譜が
載っていて興味深かった
辰年辰月辰日辰刻
生まれなので龍之介
7ヶ月 実母フク発狂
10歳 フク死亡
12歳 実母の妹と父の間に異母弟
母の実家(芥川)の養子になる
29歳 「藪の中」執筆後
中国等に視察員として特派
この後多数の病気
35歳 義兄が保険金詐欺の嫌疑で
鉄道自殺
自身も自宅で薬を仰いで自殺
こういう人生だったら
傍観的に皮肉ぽく
物事見る様になるのもわかるし
作風の意味も腑に落ちる
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さすが芥川先生。
短編集だが、今昔物語を題材にした作品や
怪異趣味的な作品などバラエティーに富み、
短い作品の中に、人間の業や性を
巧みな文章で描いていて
味わい深い作品ばかりだった。
藪の中は、それぞれが自分の立場から
証言しているが、真実は藪の中で、
誰が一番リアリティがあるのか考えたりしたが、
自分の都合の良いように語り、誰も
真実は語っていない。
個人的には、平安のプレイボーイを描いた
好色が面白かった。