投稿元:
レビューを見る
何やら都合でパタパタとしている合間に、ドンドンと読み進めてしまい、読了に至った作品だが、痛快で愉しい作品だった。ただ…多くの秀作で知られる作者の「遺作」で“未完”なのは寂しいのだが…
本作は題名の『左近』が示すように、寧ろ“左近”の名で知られる島清興の一代記である…
投稿元:
レビューを見る
火坂雅志未完の遺作。
筒井順慶、豊臣秀長に仕えた後、石田三成に三顧の礼で迎えられる武将島左近の一生を描く。火坂の書く島左近目線の関ヶ原の戦いが読みたかったなぁ・・・
投稿元:
レビューを見る
火坂雅志の未完の遺作。
戦国ファンにはお馴染みの武将であるにも関わらず、何気に歴史小説で取り上げられる事が少なかった島左近。
男気のある好漢として描かれており、宿敵松永久秀との対立軸がストーリーをいい意味で分かりやすく、歴史小説らしいエンターテイメント性を際立たせている。
投稿元:
レビューを見る
戦国時代、大和の国を松永久秀と争った、筒井順啓の配下であった島左近の物語。
(下巻は石田三成の配下になるはず。「三成に過ぎたるもの」と謡われたのが有名)
奈良県民としては筒井順啓と松永久秀の争いを知らなければ、と思い読み始めた(2020年大河ドラマ明智光秀で筒井順啓が出てきてふと思い出して慌てて読みだした次第)
義に熱い漢にのめり込み、読み進めれること間違いなし!
投稿元:
レビューを見る
奈良県出身の戦国武将といえば今作の主人公の島左近とともに右近左近と言われた松倉右近、日和見の筒井順慶、剣豪の柳生石舟斎や柳生宗矩が有名。
他には十市や越智ぐらいのもの。
出身者じゃない松永久秀の方が奈良といえば有名なぐらいだと思う。
奈良県出身の戦国武将好きには避けて通れない今作だったがすごく楽しめた。
三成に過ぎたるものといわれた島左近の事も有能な戦国武将で特に戦が強いぐらいしか前知識がなかったが詳しく知る事が出来た。
地名がいちいち刺さってしまうので地元ならではの楽しみ方もあって、あっという間に読了。
2020
投稿元:
レビューを見る
新しいと見えるのは、ほんの一瞬に過ぎない。新しいものはすぐに古くなる。目先の物事に心をとらわれていては、真実のものがみえなくなる。真実は肚にある。上を吹きすぎる風に乗るのではなく、その風に吹き飛ばされぬものをしっかりと肚のうちにもつ。そのようにあってこそ、人は人たるのだ。
本書は、著者の急逝により関ヶ原の戦いの前に未完となったが、そこまでの内容でも十分に楽しめた。