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映画化(日本での)に備えてこの名作をやっと読みました。軽妙なタイムトラベルSF作品。映画の監督さんが「80年代アメリカ映画的な娯楽映画の楽しさを目指した」と語ってらっしゃるそうで若干の不安が・・。(;^ω^)
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爽やかなタイトルのタイムトラベル小説。
あっちこっち時空を移動するのでちょっと混乱したけど、結末はけっこうおもしろかった。
主人公が、カッコつけすぎてない感じの村上春樹の「僕」って感じで親しみが持てる
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未来は絶対に素晴らしい、多数がそう信じていた時代に書かれたのかそれとも作者がそう信じたかったのかそれは解らないけど、真っすぐに前を向いて希望を信じて生きているピートとダニーが眩しい。気づけば諦めてばかりでそれが人生ってものだっていうペシミストみたいな感覚が普通になっていた。諦めないことがこんなに胸を打つのかと今更驚いている。
タイトルは聞いたことがあったものの、実際に読んだのはこれが初めて。正直古典に限らずSFというのが大の苦手でH・G・ウェルズの『タイムマシン』すら映画でしか知らない。ところで本作が映画化されたと聞いたけれどそちらには興味がない。だがその影響で10年ぶりに文庫がリニューアル出版される運びとなり、再びこの傑作が世に広まる機会を得たのは僥倖だと思う。そうでなければSF音痴である自分が『夏への扉』に触れるのはこの何年先……いやもしかしたら永遠に手に取ることなく人生を終えていたかもしれない。
訳が魅力的なのと一人称というのもあり、今から60年以上前に書かれた小説とはとても信じられないほど馴染みやすい。しかしある部分は意図的に秘されていたり説明されなかったりして、後になって「こういうことか!」と膝を打つ演出になっているのが小憎らしい。
純金の針金を腹に巻くくだりは、この時なぜそんなことをしたのか訳が分からなかった。これぐらい鈍い読者なのだからもう簡単に手のひらの上状態である。あれよあれよとクライマックスまで一気に引き込まれて何度も泣けてしまった。手に取ったときにはまさかこんなに振り回される(いい意味で)とは夢にも思っていなかったな。古臭い表現だけど。
タイムマシンで過去を改ざんして未来を作りかえるのではなく、過去を利用して新しい未来を作り出す、ダニーのそういう姿勢がやっぱり素晴らしいと思う。
自分は猫を飼っているし実際猫が好きなのだが、本書はまさに猫が好きでたまらない人間が書いた猫へのラブコールに等しい作品だ。いつまでも夏への扉を探し続けるダニーとピート、そしてボタン雪のようなお手手が最高だった。
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古典SFの名作なんですね。知ってはいましたが、詳しくは知らなかったので、読まねばと思い読みました。1970年当時は、2000年が凄く未来でSFの世界だったんですね!?結果的に現実はそれ程の未来ではなかったので残念(^_^;
面白かったのですが、翻訳も随分古い時代の物で、直訳的内容だったのでちょっと違和感がありました。映画化されるみたいなので、見てみたいと思います。
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過去にいく、鉄板だけど、伏線というかまあよくできた話だった。
何度も人に騙されようと結局は信用しないといけない、人間を信用しないというなれば、例え山奥の洞窟で寝ても片目を開けていなければならない。
ただ生きるということ自体が生命を危険に晒していることなのだ。
後、リッキィとの最後出会って結婚した所で話は終わってよかったかもしれない。
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これぞ、タイムトラベル。
あの時はこうだったのか!
パズルのピースがハマっていく気持ちよさと読後の爽やかさ。
面白かった。
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有名なSFということで読んでみた。
ストーリーは非常に面白い。タイムマシンとコールドスリープのどちらも使われており、SFながら納得できた。
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久々にSF読んだ。傑作といわれているだけあって、ほんとにジェットコースターに乗ってるかのようにびゅんびゅんと話が進む。
たまには良いなー。
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海外の名前とかあまり慣れていなく、最初の方は覚えるのに苦労した。だが内容は終盤に差し掛かるうちに、どんどん繋がっていき、「そーゆことか!」の連続で面白かった
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僕のネコ、ピートは冬になると「夏への扉」を探し始める。
友人の共同経営者と婚約者に裏切られ、全てを失った主人公はコールドスリープで30年先の未来で目覚めることを考える。酒の抜けた頭で計画を変更点し、友人と婚約者の家に乗り込むが…。
☆宝物のようなSF 作品。タイムワープものだけど、主人公は未来を輝かしいものとして前を向いている。
☆発表当時の2000年の描写と今を比べてみる。実現しているもの、より便利になっているもの、まだ実現していないものを拾っていっても面白い。
☆映画ではどうなるのかな。下手すると陳腐なものになりかねないですが、素敵な作品になってますように。
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今となってみればオーソドックスなタイムトラベルものといったところ。とはいえ名作と言われるだけのことはある。刊行から60年以上経つものの、未来描写がそれほど古びないのが面白い。つっこみどころはあるものの、それなりに楽しめた。
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映画化されるのを知り大昔に読んだはずだが、その頃はブクログもなかったので再読することにした。最初新訳版を読んでみたが、はっきり言って酷い出来でとても小説とは思えなかったので、信頼の福島正実訳の本書を読んで出来の違いに驚いた新訳がいいとは限らんのだ。内容はタイムトラベルものだが、コールドスリープを未来旅行に使ったことが秀逸だ。ただ最後の方にタイムパラドックスに触れ多元宇宙論や並行宇宙論も展開しかけたが、流石に荷が重かったようで諦めやや御伽噺に終わっているが、そこが日本人の琴線に触れ未だに人気なのだろう。清原伽耶はどうやらリッキィ役だな安心した。
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映画化の宣伝からこの原作を知り、60年も前の作品ということに、更に興味を引かれる。
オーソドックスなタイムトラベル物ではあるが、ワクワクドキドキで、最初から最後まで本当に楽しい。
主人公のダメダメなところもまた、面白い。
親友と恋人に裏切られ多くを失うが、また人を信じる。
人間という生き物は、やはり一人では生きていけない。
終盤、主人公のダニーは、ジョンとジェニー夫妻を信用し、助けてほしいとお願いする。
…ぐっとくるシーン。
映画は、年代や舞台となる街も違うようだか、きっと面白いだろう。
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映画版を見る前に原作を40数年ぶりに読み直し。全く忘れてました。猫が出てくるタイムトラベルものだという事以外。
この1956年の小説には1970年と2000年が未来世界としてでてくる。どちらの世界も今より技術が進んでるみたいで、ルンバとCADみたいなものが1970年にすでに使われている。
今回読んだのは古い福島正美翻訳版に今回の映画化に関する解説をつけた「新版」。これと別の「新訳」版もある。
ハインラインのタイムトラベル物の映画化には「プリデスティネーション」という超絶映画があるけど今回の日本映画化はどんな感じなんだろう。
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2001年に着いたときのちょっとした違和感が回収されていく終盤が気持ちいい。
また最後まで読み切っても一見重要でなさそうな猫こそがこの本の軸であり根底であることが、この本を単なるSFではなく今も愛される作品にしている所以なんだなと思った。
ただ本編とは関係のない機械の説明は、この本が発表された当初の人からしたら未来予測的で面白い部分だったのかな、、?