紙の本
見世物の世界
2016/10/15 23:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:naritaya - この投稿者のレビュー一覧を見る
安っぽい、つくりもののようなストーリー。この設定は、むしろ村上春樹が意図したものではなかったか?空気さなぎ、リトルピープル、念力、幽体離脱、2つの月・・・なにしろ「ここは見世物の世界、何から何までつくりもの・・・」なのだから。
小説「空気さなぎ」で文学賞を取りに行く。そんな意図して作った安っぽい「つくりもの」のストーリー。それを素晴らしいと讃えて、我々が生きる現実の世界で文学賞を獲得したとすれば・・・この世界は1Q84の「見世物の世界」とどこが違うのか?この小説が我々の世界を巻き込んだ一つの試みであるとしたら、1Q84は、この世界に向けて放たれた小説「空気さなぎ」ではないのか?だれか、この入れ子構造に気づき、この世界から出ていこうとするものはいるか?
一方で「さきがけ」から連想される某新興宗教の教祖や信者が作り出した世界も、やはり安っぽい「つくりもの」ではなかったか?空中浮揚、ハルマゲドン、地震兵器・・・彼らはそれを本物と信じて行動し、現実に多くの血が流される痛ましい事件を引き起こした。彼らが見ていた世界は、我々の見ていた世界とは全く別の世界であったのかもしれない。たとえ、その世界の月は、ひとつであったとしても。彼らの中で、その世界はまだ生き続けているのだろうか?であれば迫害の歴史の1ページに、いつか多くの殉教者の名が連ね記されるかもしれない。
同じものを見ながら異なるものを見、ひとつの世界に生きながら異なる世界に生きる、それは、本来、何の不思議もない日常のことなのではないのか?
紙の本
物足りないラスト
2013/01/25 19:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nori - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラストがイマイチ。様々な疑問が解決しないまま終わってしまった(´Д`)ハァ…
紙の本
1984は普通?
2012/08/19 12:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BEN216 - この投稿者のレビュー一覧を見る
6冊の文庫本を一気に読んでしまいました。不思議な雰囲気を持った作品でした。
投稿元:
レビューを見る
前編から新たに加わった第3の視点の役割はやはり、二つの視点たる主人公の男女を結びつけるものだったが、その役割を終えて退場するかと思ったら、まだまだ役割があるようだが、それはいまだ語られていない。また、最後で視点は今までの引きはなんだったのだろうかというぐらい、あっけないぐらいに邂逅をきたして一つになり、二人は月が一つしかない世界への帰還を果たすのだが、それが元の世界なのかは分からない。郵便配達人やマザとドウタ、最大の謎たるリトルピープルと、新たに第3の視点から生み出されようとしている空気さなぎ等、やはり1巻では語り尽くされなかった謎が多く残されたまま話が終わったかと思われ、まだ、この世界が続くことが望まれるが、本来、ミステリーでもなんでもないので、こういう終わり方は確信犯的なのかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
読み終わってしまった。もっと読んでいたかったけど、青豆と天吾が幸せになったので本当に良かった。
村上春樹ならではの不思議な世界。疑問は多々残り、その続きも気になるところだけど、それもこれもはっきりさせないのが村上流なのかな。
読んで良かった。上半期で一番熱中して読んだ本です。
投稿元:
レビューを見る
6/6冊目。
超然としたラブストーリー。
時を、時空を、超えたとしても、やはりそこには確固たるものが存在する。
投稿元:
レビューを見る
ハッピーエンドかな、ラブストーリーとしては。
ふかえりはどこに行ったのかな?物語に必要なくなると、急に登場しなくなる、、、牛河なんて急に主役級。
でも、本は面白く、最後までいっきに読めた!
投稿元:
レビューを見る
おもしろかったとは言える。
けど、モヤモヤしまくり。
結局、空気さなぎとかリトルピープルの行動が謎のままだよ。
恋愛小説だったら青豆と天吾の愛は素敵だーと思えるのかもしれないけどね。
物足りないなー。。
投稿元:
レビューを見る
読み終わってしまった。おもしろかった~~~!こんなに長いのに、最後までだれずにおもしろかった!最後が一番あっさりしていたな~~~
投稿元:
レビューを見る
面白かったんだけど、ちょっと失速してしまったような。
綺麗におさまったし、納得はできるんだけど
ちょっと綺麗に終わりすぎた気もする。
結局、1Q84年の世界がなんだったのかもよくわかんんかったし。
投稿元:
レビューを見る
寝る前にちょっとずつ読み進めてようやく読了!
村上春樹さんの今までの好きなエッセンスがぎゅっと詰まってて、その上でミステリとかホラー色もあっておもしろかったです。
ノックの音はなかなかにホラー。
好きなのであんまり映像化はして欲しくないなぁ。
投稿元:
レビューを見る
読み終わった☆読み進むにつれて、どんどん1Q84の世界にハマりました。
最後1Q84から抜け出すところが、あまりにもあっけなかったのが、ちょっと拍子抜け…でも天吾と青豆の再会は良かった。自然なのにロマンチック。
投稿元:
レビューを見る
いきなりかなりのラブストーリーになって終わった、って感じ。この巻単体ではいいラブストーリーだったと思う。文章もきれい。
しかし、前巻までの盛り上がりってどうなっちゃうの?…読みが甘いのかなあ?どうなんだろう?
投稿元:
レビューを見る
駆け足で読んでしまった。二人がやっと会えた。しかも、1Q84を抜けだして。うまく言葉には出来ないけれど、感動。青豆も天吾も純粋な愛を貫いた。なんて、王道なテーマでしょう。これだけベタなテーマをこのように描ける村上春樹に脱帽した。今まで、あまり彼の小説は好きでなかったが、今後も新書に疲れたら読もうとおもう。
投稿元:
レビューを見る
ようやく全巻読了!まぁ、引っ張るだけ引っ張って、最後のハッピーエンドで全ての話をまとめたって感じだろうか。。。
確かに、キレイな終わり方ではあったし納得のできる展開でもあった。そして、このもどかしい展開でも先が気になって読み進めていくだけの作品力があったのも事実!!
だけど、様々な伏線や謎は1Q84という世界での不思議な出来事って事で片付けられ、内包されているであろう真意がイマイチ伝わってこなかった。
…例えば、天吾の父親の行動とか。。。
父親は何がしたかったのか?そもそも物語の関係者たちの周りに出没した意図は?そしてその行動によって天吾との親子関係にどような影響を及ぼし、1984年では何が変わったというのだろうか???
言い出せばキリはないが、ロマンチックなラブストーリーとしては程良いスリルと謎を投げかけつつ、一般読者の期待に応える結末へ導くまでを面白く読ませた作品だったとは思う。
あと、個人的にタマルというキャラがなかなか興味深かった。青豆とのやり取りや、論理に基づいた行動理念で徹底したプロフェショナルぶりってのが小気味よくて、ちょっとツボだったかと。
…できれば、何故彼があそこまでマダムに付き添うのかの理由も見て見たかった。きっと、金銭以外にそれなりの理由がなければああはならないだろうし。。。
等々と、釈然としていない部分もあるが、結果的には色々と理解を深めたいと思わせるだけのモノを残しているのだから、それなりに優れた作品だったのかも。。。