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薄幸の人生、どんでん返しでハピエン。
2023/03/08 15:51
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投稿者:M★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
とんでもなく性格が悪い攻・・だと、評判が悪いけど。
義月作品をずっと読んでいれば さほど悪い奴ではないように思った。
オメガの主人公は、α血統の名家生まれ。
オメガ嫌いの祖母にずっと虐待されている。
生家から逃げ出して、調査会社にアルバイトに就く。
雇用先の弁護士事務所で、オメガの主人公の人格を否定するような、
粗い使い方をする攻はやり手の弁護士。
でも、オメガバースの「運命の番」という設定には抗えない。
威張りん坊で、Ω虐めに見える行動は、いじけたΩの邪推と誤解。
結末は、意地悪ばばあも因果応報で、ハピエン。
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(あらすじ)
オメガとは公言せず、弁護士事務所の調査員として働く裕樹は、エリート弁護士でアルファの倉嶋に一目惚れしてしまう。資産家の城田家でうまれながらもオメガだった裕樹は忌むべきものとして扱われ、虐げられていたため、倉嶋から仕事を評価されたことに喜びを感じ、もっと彼の役に立ちたいと努力を重ねる。しかしある日薬が効かず、奥が疼き始めたせいで倉嶋に捕獲されてしまい⁉︎ オメガのフェロモンのせいなのに、恋だと期待してしまう自分が惨めでも、彼の手を離すことができなくて•••。
〈ネタバレ注意〉
弁護士で賢い筈なんだけどな〜〜•••。
倉嶋やることやってフォローが少ない(ほぼない) そして、プライベートでのお誘いもほぼ無い。何故⁉︎
倉嶋依頼の仕事を自分で伝えず、他のオメガの弁護士から倉嶋の仕事だと裕樹に振る、裕樹は他の人の依頼が先だった為断ると拗ねる。
それに、裕樹が他の人と仕事をしていることに苛立ち社員をびびらす。オメガ弁護士のミスなのに裕樹の不手際が悪いかのように責める。そのミスが裕樹や秘書のせいではなかったとわかった後も謝りもしない、なんなのコイツはと悲しくもありイライラした。
倉嶋は仕事中会った時、笑顔や目線でのコンタクト等もう無し、それなのに裕樹が倉嶋を思う気持ちが健気なんだよな〜。倉嶋を助ける為裏で奔走し•••
幼いころからクソババーやその周囲の大人のせいで沢山怖く辛い事を経験しているのに、精神的に壊れてもおかしくない環境の中よく頑張ったねと抱きしめたくなるような(オメガ)裕樹でした。
私の倉嶋への苛立ちは最後に裕樹を助け出したこと、反省を伝えたことでなんとか救われました。
今後裕樹の仕事はどうするのかな?
倉嶋は番らしく裕樹を死が別つまで大切にしてくれそうなラストでした。
ps ストーリー中に伏線のように出ていた折檻された跡が身体に残っているはずなのに、それについての倉嶋が追及しなかったこと。(SSペーパーにて伏線回収されてました。)SSないと私は消化不良でした。
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オメガであるというだけで、家族から虐げられてきた祐樹。それを考えると、外に出てからもオメガであることを隠したのは自然な流れだったのかも。と思えてしまう。自分の仕事をしっかりこなしている祐樹だけど、学歴や性別のコンプレックスは根深い。倉嶋に惹かれてからも、そのコンプレックスに苦しめられるのは辛さが伝わってきて悲しくなった。誤解から祐樹に辛くあたった倉嶋だけど、今後は祐樹のことを大切に扱って欲しい。祐樹には今までの分も幸せになって欲しいから。