紙の本
本を読むことで出会える悦び
2021/04/22 13:30
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
とっても読みやすくてスラスラ読めます。
そして小さな本屋さんの由美子さんのエピソードに感動して涙します。
読書をしていなければ、尼崎にこんな本屋さんがあるなんて知らなかったはず。
こんな本に出会うと本が好きで良かったなあとしみじみ思います。
仕事の重み、お金をいただく感謝の気持ち、相手の仕事を慮った態度など背筋がピーんと伸ばされます。
嫌な事や辛い事があっても、自分の考え方で気持ちが自然と変わっってくることって確かにある。
嫌なことがあったから文句を言ったり、気分を悪くしていても、しょうがない。
周りの人たちにも嫌な気持ちにさせるだけ。
そんなふうに考えながら毎日を過ごそう!
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夢をかなえるゾウ、ひかりの魔女を思い出しました。出会いが人生を変える。言葉の力。
作者がコピーライターなのはちょっと笑いました。
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取次は書店に本を卸す仕事ということは知っていたが、その仕事内容自体はほぼ知らなかった。本屋のフェアを企画するのも取次がすることもあるということに驚いた。
小林さんのお話は全ての仕事の基本。売れないならどう売るか、人を見る、考える、変化への対応など、仕事とは何か考えさせられた。旦那さんの言葉で、仕事に関わる人やお客様への感謝の心も沁みた。自分もしっかり仕事しないとと思った。
本の中に出てくる百年文庫や雪とパイナップル、日本のヤバい女の子、美しい古墳が気になったので、読んでみたいと思った。
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書評で見て翌日に本屋に並んでいたため、即購入した。取次という今まで知らなかった仕事について知れた。旦那さんの言葉から、小さな気遣いの大切さを学んだ。由美子さんのエピソードでは、小さな書店が畳むの時話が印象に残っている。思いやり、気遣い、熱量など仕事で大切なことを実例を通して認識できた。この時期に読めて良かった。
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年末、宝塚の中山寺にお墓参りに行った帰りに、尼崎に住む息子の下宿に立ち寄った。大通りに面した駐車場に車をとめ、息子の下宿に向かう道すがら小さな本屋さんがある。その書店の店主、小林由美子さんのエピソードをまとめたものが本書だ。その小林書店の一面は本書がずらりと並んでいる。
ノンフィクションである由美子さんのエピソードの間に、フィクションである本の取次会社の新人社員の成長譚が差し挟まれる。ノンフィクションのエピソードは心打ち、痛快でもある。エピソードを引き出すノンフィクション部分も面白かった。
町の本屋さんが成り立っていた頃を知っている。本好きは、本屋さんで本を買わないといけないな。
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表紙の雰囲気といい、設定といい、社会に出たての人たちをターゲットにしているのだろう…読みやすかった。主人公の動きと小林さんのエピソードの関連性もスムーズに描かれている。
社会人経験が浅くない私にはズドンと心にきたり、新たな発見みたいなものはなかったけれど…どんな仕事であれ、きちんと仕事に向き合うことの大切さや面白さを改めて感じられた作品だった。
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本の取次の会社に入社した新入社員が尼崎の小さな書店の店主に相談しながら成長していく物語。本屋のエピソードは実話とのこと。本屋のお話になっていますが、すべての仕事や生き方にも通じる素晴らしいエピソードばかりでした。私もこの本のエピソードを参考にして仕事などに役立てたい。
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取次に関わっていた身として、取次は親・書店は子の話は身が引き締まった。ただただ金融機関としてではなく、営業部門の取次フォーカスって嬉しい。
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尼崎の小さな本屋の小川由美子さんの実話とフィクションの取次店の新入社員の成長物語.実際の小川由美子さんがとても素敵だ.
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小林由美子さん素敵!主人公の大阪感があー、はいはいこんな印象持たれるよねって思いましたが、本屋さんエピソードは面白かったです。
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フィクションと思ってたら、小林さんのエピソードはノンフィクションだった。心アツくなるエピソード。元気出ます。書店に限らず、仕事するとはこういうことだ、と語られた気がした。小林さんのエピソードだけもっと集めて欲しいかも。
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p.214
東京に研修に行く奥さんへ掛けた旦那さんの言葉
「研修行って、ものすごい疲れて帰ってきて玄関入ってくる時だけは、満面の笑みを浮かべて言うんやで。お母ちゃん、ありがとうな!おかげで楽しかった!と言うて帰ってきいや。待っている方もしんどいんやで。お母さんは孫の世話もして、店番して、ご飯も作ってくれはる。そやから帰ってきた瞬間だけは、疲れた、言うたらあかんで。上がって部屋に入ったら『疲れた』言うて横になったらええから。」
p.257
大阪での経験で一番学んだのは、人は「熱」がある場所を「快」と感じるということだ。逆に「熱」がないところには人は集まらない。「熱」を生み出すためには、人の気持ちが乗っかる必要がある。もちろん店側のスタッフの気持ちも大切だが、お客さんの「本気」がそれに乗っかると、さらに店は熱くなる。
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尼崎に実在する小林書店の店主小林由美子さんの実話と、出版取次会社の新入社員の成長物語(こちらはフィクション)が合体した作品です。
小林さんの実際にあったエピソードを生かすように物語が描かれているためか、すごく真っ直ぐで読みやすいお話でした。(こちゃこちゃした伏線とかサイドストーリー的なものとかはないので)
本離れが進む時代に、小林さんが小さな書店さんを続けるためにどんな苦労や工夫をしたか、商売をする上で本当に大切なものは何であるか…いろいろと気づきや学びがありました。
また、本好きあるあるの場面も多くて、うんうん、そうそう…と頷きながら楽しく読みました。
ノンフィクションとしてなら☆4で、小説としてなら☆3です。
実話をそのまま生かすという点を著者が大切にしているので、小説としては逆に幅や深みが制限されてしまったのかなと感じました。
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仕事にも人生にも通用する話を教えてもらった。
子守りを頼んで、疲れたって帰ってくるより楽しかった!ありがとうって帰ってきたほうがいい。とても共感した。
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「好きなことを仕事にして、認められたい」と最初に思うのは誰しも、と思いますが、この本では
「どうやって仕事を好きになっていくのか?」
「行動して、仲間(協力者)を作って、実行する」など、具体的にためになるお話が、実話(小林由美子さん)をベースに描かれているので、とても心に刺さります。
特に社会人になりたての20歳代などの方に読んでもらいたいです。
小林由美子さんのような方は、どこにでも居る訳ではありませんが、きっと「自分の小林さん」は身近にあるはずです。
また、歳を経た私などは「誰かの小林さんにならねば、」と背筋が伸びる思いであります。
街の小さな本屋さんの良さが十分に伝わりますね。
心温まる印象深い一冊でした。